第一回 自作ナイフ友の会

ナイフf字孔やネックを削ったりとヴァイオリン製作に必需品のナイフ。市販の物を購入するのも良いですが、自分の手にフィットする使い勝手の良いナイフがあれば嬉しいですよね!ここでは、自作ナイフの作り方(勝手流)をご紹介します。

製作にあたってのコンセプトは、なるべくお金をかけずに(その分手間はかかりますが)、実用十分な物に仕上げる!です。ヴァイオリン製作だけでなく、りんごを剥いたりダンボールを切ったり?と色々なところで使えますので、興味のある方は是非挑戦してみてください!

材料

ヤスリ棒先ずは材料の調達です。今回は刃の部分も加工して自分で作りますので、材料となる金属棒が必要です。私は、写真のような、ヤスリ棒を使いました。(残念ながら落ちていなかったので、東急ハンズで400円程で購入しました。)

ナイフの柄にする木材続いてナイフの柄にする木材です。柄の部分は結構力を入れて握るので強度を考えると堅い木の方が良いです。私は、楽器用の楓の余り材を流用しました。(楓でなくても、自分の好きな木で良いです。)

この木材を削って柄を作っていきますので、最終的な柄の大きさよりもサイズ的に余裕が必要です。使用する木材が決まったら、四角く(立方体に)切断しておきます。

刃の形を整えよう!

グラインダーグラインダーで金属棒を加工し、サイズを整えます。この工程は結構重要ですので、次の画像の説明も参考にして下さい。※グラインダーがない場合には、刃の形が出ているナイフ材料が売られているようですので、それを購入すればグラインダー作業は必要ないと思います。

グラインダー加工の際の注意点グラインダーで金属棒全体の厚さ、横幅を整えます。ことのとき特に重要なのは、柄に挿し込む部分の厚さ、幅を均一に揃えることです。この部分が均一でないと、柄に挿し込んだ時に、グラグラして使い勝手が悪くなります。手順としては、グラインダーで削りつつ、ノギスで各部分を測り、徐々に均一にしていきます。また、厚さ、横幅が均一でも面が平面でなくねじれがあると具合が悪いので、大理石等の平面台に置いてみて、グラつきがないか確かめましょう。グラインダーで、ジャストサイズもしくは、0.1mmぐらいの誤差にまで追い込みます。(厚さ、横幅等のサイズは自分の好きなように決めてOKです。)あせらず丁寧にやりましょう。なお、ナイフの刃先の部分もグラインダーで大まかに形を出しておくと後の作業が楽になります。

製作した刃次いて、グラインダーをかけた面の微小な凹凸を砥石で整えます。(刃先を研ぐのは後でも構いません。)これで、ひとまず刃の部分は完成です。ヤスリ棒が、ナイフの刃に変身しましたね!

(写真は、私が作った刃です。完璧な出来ではないので、あまり見ないで下さい。。。)

柄を作ろう!

柄の材料を二つに切断いよいよ柄の製作です。先ずは、柄になる木材を縦に二つに切断しましょう。手段はノコギリやバンドソーなど何でも良いです。

次に切断面を整えます。ノコギリ等で切ると切断面が凸凹になっていますので、この切断面を綺麗にして、二つを合わせた時にぴったり隙間なくくっつくようにします。(接ぎのイメージです。)カンナを使うのが理想かと思いますが、持っていない場合は、やすり等でも出来ると思います。(ここできちんとやらないと、二つに切断した柄を接着した際に隙間ができてみっともない姿になります。)

写真は、切断面をカンナで整えたものです。二つを上下に重ねて置いているだけですが、ぴったりくっついていますね!

二つに切断した柄と刃 ここまでの作業で、写真のような部品が出来上がっていると思います。二つに切断した柄と、厚さ、横幅を整えた刃です。

柄に掘った溝二つに切断した柄の片方に、写真のように刃になる金属棒が入る溝を掘ります。私は、平ノミを使いました。ここで、正確に掘らないと実際に使う際に柄の中で刃がグラついてしまう原因になります。(苦労して、グラインダーで刃の部分のサイズを整えた作業が台無しになってしまいます。)慎重に作業しましょう。刃を入れてみて、ちょっとキツイかな~と感じるくらいがちょうど良いです。

木工ボンドを塗るいよいよ二つに切断した柄を貼り合わせます。刃の金属棒には予め石鹸を塗っておき木工ボンドが付いても大丈夫なように保護しておきます。写真のように柄の部分に木工ボンドを塗りたくります。

クランプでの固定掘った溝に刃を入れた状態で、二つに切断した柄をくっつけます。事前に柄の切断面を整えていますので、隙間無くぴったり合わさるはずです。

位置ズレがないことを確認したら、クランプで固定します。固定したらすぐに刃の部分を柄から抜き取ります。(正確に作っていると、この時刃が抜けにくいと思いますが、万力等を利用するなどして抜いて下さい。)

写真は、クランプで固定し、刃を抜き取った時のものです。木工ボンドが乾くまで1日程度はこの状態にしておきましょう。

加工した柄木工ボンドが乾いたら、柄の部分を削ってナイフの柄らしくします。自分の手に持ちやすい形、または自分の感性にあう形、どんな形でも良いと思います。ちなみに私は、写真のような形にしました。豆カンナやノミ、ヤスリ等を使って成形しています。

塗装しよう!

下地用のオイルを塗った柄ここまでの作業で既にナイフとして使えますが、折角ですので、柄の部分を塗装しましょう!市販のニス等、塗るものは何でも良いと思います。自分の好きなものでどうぞ。

今回私は、ニス塗りの練習も兼ねて楽器用のニスを塗ってみることにしました。写真は、下地用のオイルを塗った時のものです。

ニスを塗った柄色を調合して、ニスを塗り重ねました。仕上げに少々磨きましたので、艶が出て少々光っています。全体的に美味しそうな色になっていますね!杢も良い雰囲気を醸し出しています。個人的に好みの感じになりました。

さあ完成!

刃の仕上げすでにグラインダーで大まかな刃出しはしていると思いますので、仕上げをします。砥石で研いでよく切れる状態にしましょう。

柄に刃を差し込む刃を柄に挿し込みます。キツくて入らない場合は、写真のように万力等に刃を挟み、柄の部分をグッと押し込んで入れます。(使っていて切れ味が悪くなり、刃を研ぐ場合には、写真のように万力に刃を挟み、柄の部分を引き抜き、刃を取り出します。)怪我をしないように注意しましょう。

完成したナイフこれで完成です!世界で一つのナイフが出来上がりました!

このナイフ、シンプルな構造だけに、壊れにくいです。また、当然ですが切れ味は砥石で研げば復活します。(砥石で研ぐと段々と長さが短くなってきて、刃先が柄の中まで入ってくることがありますが、そこは、柄の中に木屑を詰めるなどしてかさ上げをしてやれば大丈夫です。)

末永く愛用してください。これで無人島でサバイバル状態になっても、大丈夫ですね!?

ちなみに、このナイフ、形と色から工房の皆から「ささかまナイフ!」と言われてしまいました。確かに、ちょっと似ているかも~

(蛇足ですが、このナイフは、誕生日&父の日のプレゼントとして、父親に贈りました。皆さんも、手作りナイフのプレゼントは如何でしょうか?)

刃先にコルクをさす(参考)ナイフを使わない時は、刃先の保護と危険防止のため、写真のようにコルク等をさしておきましょう。コルクはワインを扱っているお店等でもらえると思います。

おまけ

皆のナイフ他の人はどのようなナイフを使っているのか?ちょっと興味があったので、工房の皆のナイフを集めてみました。

一番左から、Mさんのナイフ。なぜか初心者マークが。。。溝堀りに失敗したのか、柄のお尻の部分に穴があいていますが、そこはご愛嬌です。

次は、Hさんのナイフ。柄の部分にこぶがあります。このこぶをつけることで持ちやすくなるとのことです。

次はKさんのナイフ。他に比べてひらぺったいですね。

残り二つは、TさんとKさんのナイフ。他と比べて筒状に丸いのが特徴でしょうか。

こうして見ると、人によってナイフの形は様々ですね。自分が使いやすければ、それが一番です!


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第一回 自作ナイフ友の会」への1件のフィードバック

  1. 橋本りょう

    はじめまして、大阪在住の橋本と申します。
    物作りに大変興味を持っております。
    まず、このナイフ作り会に強い関心ですので、作って見たいです。

    ご連絡を頂きたいです。

    よろしくお願いします。
    橋本

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