- 最終更新: 2009-07-12 (日) 19:28
2005年11月4日(金)~6日(日)にかけて、恒例の弦楽器フェアが催されました。私たちも工房ぐるみで、行きました。またしても、割安材料購入(^^
さて、今年のフェアについての感想ですが、どういう風に書こうかな~と考えていたところ、何と読者の方より弦楽器フェアのご感想を投稿いただきました!おっきーさんありがとうございます!そのまま掲載させていただきますね。
(文中の画像は、管理人が勝手に付け加えたものです。おっきーさんの投稿文章中にはありません。)
弦楽器フェアについての感想 (投稿者:おっきーさん)
虎杢星人さん、こんにちは。弦楽器フェアは楽しめましたか?
私は個人的には今年が3回目。もうすっかり雰囲気に慣れましたね。
初日はトーンウッズで材料を買っただけでしたけど、2日目、3日目にゆっくり時間をとって、全体を一通り見て回りました。
製作者協会の方のブースでは、お気に入りのTさんの楽器を手にとって弾かせていただきました。高音が特によく鳴り、全体的に、独特の味わいのある音色だったのを記憶しています。他にはBさんの楽器を一つ試奏させていただきました。外観は、自然の産物、という感じの個性的な雰囲気。ご本人もいらっしゃって、製作に使った型など、丁寧に解説してくださいました。温厚なお人柄に惹かれますね。
初めて弦楽器フェアに行ったときは、製作者協会の方の楽器もそれ以外の展示楽器も、
とにかく片っ端から試奏して回ったのですが、最近はほとんど鳴らさずに観察するばかりになりました。自分が製作をやっていると、ニスやパフリングなど、どうしても細かい部分が気になってしまいますよね。
最近作業をしていて、楽器製作者は「作ること」そのものを目的として楽器を作っている、という部分があるのではと感じることがあります。というのも、自分が製作した一号器をオケに持っていったのですが、周りの友人たちはその楽器を弾いてはくれるけれど、ほとんど「見て」くれないんですよね。スクロールとか、結構頑張ったんだけどなぁ…。やっぱり、弾く側と作る側では、どうしても価値観違ってしまいますよね。演奏者にとっては何よりもまず音が第一、それは当然でしょうけれど。楽器は「実用品」か、「芸術品」か、という観念のバランス。難しいところかなと思います。
音響にあまり影響のない部分の作りも綺麗にできていたほうが、きっと演奏者に愛される楽器になり、長年大切に使われていくでしょうから、結局はうまい具合にバランスが取れているのでしょうけどね。もちろん、製作をする側でも板の厚みを調整したり、ネックの形状を整えたりして「実用品」としての楽器に配慮していることですし。
見てよし、弾いてよし、という楽器が一番ですよね。
from:おっきー
管理人より
おっきーさん、どうもありがとうございます。ご自身も楽器を製作されているということで、非常に示唆に富む内容で色々と考えてしまいます。そうですよね~。製作者は、作りに、演奏者は音の方に目が行きがちですよね。実用品および芸術品としてのバランス。おっしゃるように、作る側も独りよがりになっちゃダメと思います。ご投稿どうもありがとうございました!
(参考リンク)弦楽器フェアの内容(主催者ホームページ)
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