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製作日記 Archive

製作日記(2007年4月~2007年12月)

    2007年12月15日(土) エッジの色落とし

    making071215_1ニスを塗りっぱなしで暫く放置気味だった、デルジェスモデル。実は、エッジの部分も表板、裏板と同様に回数塗っていたので、かなり濃い色になっていました。で、少し色を落としたほうが良いだろうと、今になって色を落とし始めました。

    「ニス塗りのとき、もう少し注意しとけば良かったかな~」など思いつつ、何層にも載っている色ニスをスクレーパーでガリガリ削っています。イタリア物のエッジは、はっきりと色が落ちているものが多いですが、あまり極端なものは好みではないなぁ~。なんて思うのですが、熱中するとやはり、色も落ちていきますね・・・。まだ途中段階ですので、手を入れていきたいと思います。自然な感じのコントラストにできれば嬉しいですが、どうなる?

    2007年12月8日(土) さらに削る

    making071208_1毎日慌しくて日記を更新できず。随分ご無沙汰していました。
    チェロの裏板ですが、どうなったかと言いますとまだ完成しておらず、もう少し薄くしようと・・・。チェロらしく暗い音を目指そうと。それと今手がけているチェロは横幅もあり、かなりゆったりと容量もありますので、そこを勘案することにしました。

    で、また豆カンナやスクレーパー等を使って削り、厚さを整えています。主にブレークポイント周辺等を削っています。この段階にくると、タッピングの音が変わるのが分かります。板の厚さ、非常に奥が深いと感じます!

    2007年10月20日(土) スクレーパーもう少し

    making071020_1本日でスクレーパーを終了させようと思っていましたが、前日、仕事の関係で夜遅くまで半接待のような飲み会。本当に不思議なのは、こういう飲み会の経費が会社から出ているということ。日本社会では仕方ないことなのかもしれませんが、個人的な飲み会やゴルフに会社のお金を平気で使っている上司に正直、危機感を覚えます。利益率が低い会社で1万円を賄うのに必要な売上がいくらか計算したことがあるんだろうか・・・

    すみません。少し愚痴になってしまいました。で先日、遅かった反動で数時間しか作業できず。目標とする厚さにはほぼなっています。杢もよく見えるようになってきました。あとは、より綺麗に整えるのと、タッピングで音を聞きながら厚さを調整していくことになると思います。

    2007年10月13日(土) スクレーパー

    making071013_1チェロの裏板の裏面。スクレーパーをかけ始めました。ヴァイオリン用のスクレーパーだとラチがあかないので、巨大スクレーパーです。これで、豆カンナの刃の跡をとりつつ、目安の厚さに整えていきます。

    チェロは大きいですし、おまけにこの楓、堅い! スクレーパーもすぐに切れなくなります。刃をつけなおして、削っていきます。

    蛇足ですが、スクレーパー。皆さん、どのような物から作っていますか? 先生によると、使い古しのノコギリの刃、結構良いみたい。捨てずに取っておくと、加工して、スクレーパーにすることができます。

    まだまだ、スクレーパーかけないとイケマセン。

    2007年10月6日(土) 0.2mm

    チェロ、裏板の裏面ですが、本日少々作業。目標の厚さに少々変更がありましたので、また、豆カンナでざくざく削りました。

    で、勢い余って、一箇所、少し薄くなってしまった・・・「ああ、やっちゃったかな?」と思いましたが、そこで思い出したのが、「8:2」の法則なるもの。「8割がたで満足しましょう、残り2割は不完全でも良いじゃない。何事も完璧を求めると色々な箇所に無理がでてきますよ」というもの。私の場合、「確かにその通りだな~」と感じることがあります。で、薄くなった件は気にしないこととする(断定!)。

    残り0.2mmくらいになってきましたので、今後はスクレーパーをかけていきたいと思います。

    携帯を忘れたので、写真ありません。悪しからず。

    2007年9月29日(土) 裏板豆カンナ

    making070929_1裏板の裏面をざっくり粗彫りしたチェロ。ですが、まだまだ厚さがありますので本日、豆カンナで作業。削っています。

    しかし、この裏板堅いです。Tooth Bladeでは、手に負えないと思いましたので、通常の刃で削っています。

    まだ、目標の厚さまで1mmくらい残っています。ガツガツ削っていったので、右手の人差し指に豆ができました。なんと柔な指でしょう・・・でも、まあ、裏板を手に持ってみると「軽くなった」と実感できましたので、少し嬉しい。

    今後は、残り0.2mmくらいまで豆カンナで削り、後はスクレパーで整える予定です。

    2007年9月22日(土) 裏板粗彫り

    making070922_1バスバーが終わったチェロですが、実は裏板の裏面をあまり削っていませんでした。

    無論、ざっくりとは彫っていたのですが、この楓、非常に堅いので敬遠していた面もあります。で、本日、作業を進めました。通称「シャベル」と呼んでいる大きなノミで、まるでスコップで穴掘りをするみたいに削っています。

    もうすぐ10月になろうかというのに、蒸し暑い。おまけに、この力作業で、汗だくです(^^ 普段の運動不足解消になるかな・・・

    まだまだ大雑把ですが、大体荒く彫りました。あとは、豆かんな等で整えていこうと思います。

    2007年9月1日(土) バスバー終了

    making070901_1バスバーですが、先週、大まかな形はできていましたので、角を落とし、サンドペーパーをかけて綺麗にしました。結局、このような形。

    バスバーの角を落とす作業ですが、バスバー中央部分は丸い形に、TOP、ENDに近い部分はあまり丸くせず四角に近いような形に整えています(言葉で説明するのは難しい!)。しかし、なぜこのような形にするのか未だに不明・・・どなたかご存知の方、教えてください。

    2007年8月26日(土) バスバー整形

    making070826_1毎日暑いですね。特に東京の都心。放射熱で体感温度上がります。

    さて、バスバーですが、先日ニカワ付けしてから全く手をつけておりませんでしたので、本日少々作業。

    ノミや豆カンナを使って、目安の高さになるよう削っていきました。で、このような形に落ち着きつつあるわけですが、正直、微妙・・・

    バスバーの形、人によって、やはり違いがあるわけですが、果たしてどのような形が良いのか。本当は色々な形のバスバーを作って、どのように音に影響するのか確かめれば良いんでしょうが、なかなかそこまで至らず。とんがり頭(三角形)に近いような形にする楽器屋さんもあるそうで・・・恐らく奥が深いと思います。

    もう少し手を加える必要あります。角を落としつつ綺麗にしようと思います。

    2007年8月4日(土) バスバー接着!

    making070804_1随分ご無沙汰していました。またしても?バタバタしておりなかなか更新できずといった状態です。。

    まだお知らせしていませんでしたが、暫く前から楽器とは関係のない別な仕事をしています。平日はその仕事にかかりっきりになるので、製作の方は週末にやっているといった形です。二足のわらじは難しいかもしれませんが、コツコツやっていこうと思います。(というか、バタバタして楽器の方に手が回っていませんので、二足になっていませんが・・・。)

    さて、そんなこんなでチェロのバスバー。テンションを入れフィッテング具合も、まあ合格点でしたので本日ようやくニカワ付けしました。キチンと付いていると良いな~。

    このバスバーのフィッティングですが、ノミや豆カンナ等は使わずに、ナイフ一本で削っています。私の先生のやり方を世襲しているわけですが、チェロは大きいので、ノミくらい使っても良いかな~と誘惑も覚えます・・・。

    で、ニカワ付けも終わり工房を見渡していると、ニス塗りが終わった楽器がありました。この楽器、もともとは安価なホワイトだったのですが、私の先生がニス塗りをしたものです。で、なんというか、そんなに安物に見えないんです。エッジやその他、色をわざと落としたりして、一見して新品に見えない、少し使い込まれたように見えるよう仕上げているわけです。私の先生はイタリア・トリノ系に非常に詳しい(権威!?)ので、そのあたりの雰囲気も感じられるわけです。やはり、ニス塗り大事だな~と感じた瞬間でした。

    2007年6月30日(土) チビ助。

    making070630_1久しぶりの更新です。先々週は、所用で伊豆方面に泊りがけで行っておりました。

    さて、皆さん、すっかりお忘れの?チビ助。工房にいつまでもかけっぱなしだと可愛そうなので、ニスを塗り始めました。

    まだ塗り初めなので、色はほとんどついていません。この段階では色むらというか、刷毛跡の線が見えるくらいの濃さで良いと、先生からお聞きしたことがあります。とすると、ちょっと色が薄いかな。どのような色にしようかな、ちょっとチャレンジしてみようかな。

    2007年6月9日(土) 色ニス終わり。

    ニス塗りも20回、そろそろ色ニスも終わりです。携帯電話のカメラで撮るとどうも実際の色合いと違うようで、写真はありません。すみません。

    これからは、透明のニスを数回塗る予定です。

    久しぶりに弓の毛替えを試してみました。勿論、自分の弓です。随分久しぶり、で、あまり上手く行きませんでした。アルコールランプを使わないレベルまで行ければと思うんですがね。今度、再トライしてみよう。毛の無駄使いですが・・・。

    2007年5月26日(土) ニス塗り。

    making070526_1照明の関係等ありますので実際の色とは少し違うような気もします。少しオレンジ系の色を追加して塗っていますので、多少赤みがかかってきました。Fagnola等、赤めのニスの楽器、個人的には、カッコイイと思っています。いつかは赤色にチャレンジして見たい気もします。ただ、先生によると赤が一番難しいとのこと。年数が経つにつれ赤が一番抜けていきやすいのだそうです。それに、日本市場では赤より茶系の方が売りやすいという話も聞いたことがあるような。色つきニスを塗るのもあと1、2回程度で終わる予定です。

    チェロ?さっぱり進んでいないです(^^;

    都合により、毎年恒例の製作研究会のフェアに行けませんでした。どなたか行かれた方、様子教えてください~。

    2007年5月12日(土) ニス塗り終盤。

    making070512_1デジカメの電池がなくなりましたので、携帯電話で写真を撮りました。ヴァイオリンのニス塗りをしています。もう何度も塗っていますので、そろそろ終盤といった感じです。本当はもう少し、濃い色にしたいのですが、実際は塗る色を少し薄めていく形で塗っています。フィニッシュに向けてニス塗りの色むらをできるだけなくそうという魂胆なわけです。で、色むらですが、裏板は塗りやすいので目立たないですが、やはり表板の方が難しい気がします。(というわけで表板の写真はなし。)

    2007年4月21日(土) バスバー。

    making070421_1実に1ヶ月ぶりの日記です。この一月余り、色々なことがありまして、かなりバタバタしておりました。日記も更新できずに申し訳ないです。環境の変化等ありましたので、このあたりは、もう少し落ち着いてから、書きたいと思います。

    さて、チェロ。あ~ら、全然進んでいません(^^; 写真のように、とりあえず、バスバーのフィッテングをやっております。

    やり方はヴァイオリンと同じ。ナイフでちょっとずつ削りながらフィットさせていきます。最終的には、少しテンションを入れた状態にする予定ですが、まだまだです(^^;

    making070421_2こちらは、ヴァイオリン。以前作っていたデル・ジェス型のものです。ニスを塗っています。う~ん、もう少し濃い色にしたいな~というふうに思っております。そうそうニス塗りで少し発見。←というか、後輩に教えてもらったんですがね。照明の話です。ニス塗りの際、これまでは、電球の光でやっていました。特段、疑問等もっていなかったのですが、試しに蛍光灯のもとでやると、非常に見やすいです。色むらなんかも良く見えます。ちょっと驚き。皆さん試してみてね~.。ってそれが普通か?

演奏家の方は普段あまり気にしないかもしれませんが、駒って重要だと思います。削り方で音は変わりますし、また、駒の細工の良し悪しで、作り手の技量も分かると聞きます。
そんな駒ですが、弦楽器フェアにて海外メーカーが販促用に配っていた駒を工房仲間が頂いたとのこと。面白いので掲載してみました(いずれもまだ手を加えていない未加工状態のものです)。

駒のグレード

bridge

4ついずれも、DESPIAUです。テールピース側を写しています。さて、この駒ですが、グレード順に並べるとどうなるでしょうか?
DESPIAUの駒は、高級なものは、ブランドネームの下にマーク(星★のようなもの?)が入っています。この写真で見ると、トリプルスター★★★、ダブルスター★★、ワンスター★、星なしです(注:「トリプルスター」などの呼び名が一般的かは分かりません)。従って、グレード順で並べると、左上、右上、左下、右下の順となります(ハズです。)

しかし、これだけではありません。面白いのは、全面に見える茶色い斑点のような模様。グレードにより、この模様が明らかに違います。
木の繊維の通り方により、駒の強さや質も変わるということなのでしょう。

駒にも違いはあるなあ~、ということで、なかなか面白かったので掲載いたしました。

製作日記(2007年1月~2007年3月)

2007年3月17日(土) 裏面。

making070317_1作業全然すすんでいませんが(^^;

チェロの表板の裏面をスクレーパーで整えています。勿論、厚さを意識しながらの地道な作業です。なんというか、0.1mmの誘惑に負けそう。数値にぴったりあわせるのが目的ではないので、あまり0.1mmに拘りすぎるのもどうかという気もします。

先日、チェロ用のバスバー材を調達しました。工房を見渡してもその大きさの材がない。で、タツノヤさんに行ってきました。2000円。うむ、高い。

蛇足。先日、広尾のスーパーマーケットに行きました。いわゆる高級マーケット。で、「せとか」というみかんがとても美味しいらしいのです。当然高価で、何と2個で780円でした。みかんですよ。すごい。スーパーのバイヤーさんもイチオシの果物とか。う~ん、一度食べてみたいですね。

せとか誰かプレゼントしてください!

2007年3月2日(金) 表板。

making070302_1とりあえず、こんな感じになっています。こうやって写真で見ると、やはりイマイチなところも・・・(^^; 表板をもう少し薄くしてからまた手を加えたいと思います。

一応、f字孔の隣のウイングのところも落としました。(写真では分かりづらい。)先生が言うには、ここの箇所。特に中国製の楽器では、あまり良く処理されていないものも多数あるそうです。で、念入りにやった方が良いのでしょうが、なんというか、ウイング難しい・・・

2007年2月24日(土) f字孔切っています。

making070224_1f字孔を切り始めました。で、チェロは大きいですので、ナイフを持つ手が届かない(^^; ですので、時には、ナイフを左手に持ち替えたりしています。木目の方向等ありますので、全て右手でというのは、今の私には難しいみたいです。

私の先生の方法は、f字孔は、ナイフ一本で切ります。イタリアは、やすり等使うそうですが、ナイフ一本で仕上げるのは、どちらかといえばドイツでしょうか?先生がいうには、ナイフ一本でやる方が、綺麗にできるし、慣れれば早くできるとのこと。確かに私の先生は、f字孔を仕上げるのは20分程度と言っておりました。私自身のイメージとしては、例えば、習字。お手本の上からちょっとずつなぞりながら書くのと、気合を入れて、一筆でさーっと書くのとでは、なんというか、書自体の流れの美しさ、元気さなどに恐らく違いがでてくると思います。一筆の美しさというものでしょうか。そういうものが、f字孔にも表れてくるのではないかという気もしています。まあ、そういう気がしているだけで、当然そのレベルには達成しておりませんが・・・

で、切り始めていますが、ヴァイオリンに比べて、どっしり型のf字孔になりそうな気配。このあたり、チェロですので、逆にそういう感じの方が良いのかな?

別件に時間をとられている関係で、作業がぜんぜん進みませんが、失敗しないようしたいと思います。

2007年2月16日(金) f字孔。

making070216_1象眼を入れ終わった後は、スクレーパーで、表板、裏板を綺麗にしました。が、チェロは大きいですので、通常サイズのスクレーパーでは大変(^^; ですので、チェロ用に巨大スクレーパーを製作しました。ヴァイオリンサイズの3倍くらい大きなヤツです。

あらかた、綺麗にし終わってアーチの形も整った後は、仮付けしていた表板、裏板を取り外しました。なんといいますか、数ヶ月ぶりに内部に入っている型やライニング、ブロックを見ました。

で、豆カンナ等で、表板の裏面をゴシゴシ削る作業。f字孔を切る前に、少し薄めにしておくと切りやすいですので最終厚さの手前まで、薄くしております。

いよいよf字孔。モデルにしているゴフリラのポスターからf字孔のパターンを作って、表板に書いてみました。良い顔になるかな?

2007年1月30日(火) 象眼終了。

making070130_1やっとこさ、表板の象眼をいれ終わりました。やれやれ、ふぅです。これで完成までの工程が半分くらい終わったかな。でも、まあ、一山超えた気がします。

2007年1月25日(木) 象眼。

最近、楽器製作の他に色々活動しています。どちらかというと半分以上そちらの方に力を取られている状態。で、そちらも中々上手くいかず、悩み事深し・・・

先日、以前勤めていた会社の方に誘われて飲み会に参加させていただきました。懐かしい顔を拝見できて、楽しかったです。しかし、色々お話を聞いていると、やはり苦労、悩み事も多いみたい。脳卒中一歩手前までいってしまったり、入院したりと、やはり大変そう・・・

making070125_1さて、チェロの方ですが、いやまあ進んでおりませんね。一応、裏板には象眼をニカワ付けしました。やれやれです。

making070125_2表板の方は、全体的なパフリングは終わりました。コーナー部分のフィッテングやビースティングに入ります。うまくいくよう一緒に祈ってください!

2007年1月13日(土) パフリング。

making070113_1久しぶりのチェロです。もちろん作るのを諦めたわけでなく、コツコツやっていますが、全然すすまない。ようやく(^^;裏板の溝堀りが一周しました。

作業机の上に乗せて、終始、中腰の姿勢でナイフで切り込んでいます。なんというか腰が痛い。もう少し高い机の上でやれば良いのかとも思いますが、そうすると、切り込む際に真上から覗けませんし、やはり中腰姿勢でやるしかないのかな。

あとは、コーナーのひげを伸ばすビースティングの部分です。少しやってみましたが、難しい。先生によると、私のビースティングはフレンチスタイルに近いみたい。別段、意識しているわけではないのですが、これも個性の一つなのでしょうか?とりあえず、うまくいくように祈ります。

2007年1月8日(月) 新年

あけましておめでとうございます。2007年、イノシシ年。一本調子で発展する年になればよいですね。皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

ホームページの更新が滞っております。声をかけていただいた皆様、どうも申し訳ありません。色々と所用が重なってきておりまして、更新までなかなか至りませんでした。かいつまんで色々昨年12月からの様子を書きますと。

12月初旬、所用で1週間ほど地元に帰省しました。本当に久しぶりの九州。九州の電車は東京と違い、のんびりゆっくりです。満員電車なんて滅多にないので、乗客も車内でポテトチップスを開けて食べ始めたりと、いたってのどかな感じです。

で、東京に戻ってきたら、待ってましたとばかりに、先生から用事を3件。いずれも楽器の受け渡しです。が、中には高価な楽器もあります。5000万円超のヴァイオリンを持って都内をウロウロ。お使いは一向に構いませんが、やはり高価な楽器を持って歩くのは気を使うので非常に疲れます。

その後、面接を数件。中には、性格診断テストみたいなものを受けたり。

チェロの方は、ようやく裏板のパフリング。大きいので、なんというか、チョコチョコ進んでいる感じです。パフリングも久しぶりで、なかなか思うようには至らず、溝が若干斜めになっている部分もあったりと、このあたりもう少し上手くやりたいです。それと、パフリングナイフ。現在、片刃のナイフを使っていますが、ひょっとして両刃の方が使いやすいんじゃないかと考えてみたり。パフリングガイドラインの引き方も、もっと良い方法があるんじゃないかなという気もします。(←腕があれば、上手くできるのでしょうが。)

で、あっという間に年末。忘年会。卒業された先輩も久しぶりに来てくれました。今度はイギリスの製作&修理の学校に留学するそうです。英会話スキルのある方ですが、慣れない外国、大変だとおもいます。頑張ってくださいね。

正月は再び、九州の実家に帰省。久しぶりにゆっくりと非日常を堪能しました。九州は、やはりお刺身美味しい。自然も綺麗。時間の流れもゆったりです。

2007年始まったばかりです。どのような年になるでしょうか。すばらしい1年になるようお祈り申し上げます。

製作日記(2006年11月~2006年12月)

2006年12月6日(水) 諸々。

随分、長い間更新していませんでした。最近、楽器製作以外でもちょっと動き回っていて、更新する余力がありませんでした。暫くバタバタすると思いますが、なんとか早く落ち着きたいです。

チェロの方は、表板、裏板を仮付けしました。これで一気にチェロらしくなりました。ただまだ内部に型(フォーム)が入っていますので、結構な重さです。取り回すのが大変!一応、チェロ用の置き台も自作しました。この台の上に寝かせて作業できます。見栄えはそっちのけ、なるべく安く作るということで経費は500円かかりました。

現在は、アウトラインを整えています。外周は終わりましたので、コーナー部分を整え始めています。が、チェロは大きいので、至近距離で作業していると左右のコーナーの形が同じになっているか等、なかなか見渡せません。少し、距離をおいてひいた状態から見ると分かるのですが。とりあえずギコギコとヤスリ等で少しずつ整えています。(失敗しなければ良いですが。)これが終わればいよいよパフリングです。(←チェロ大きいので死にそう。間違いなく指が痛くなります。)そうそう、チェロ用の象眼もどこかで入手しないといけません。

2006年11月22日(水) アーチ。

making061122_1最近、なかなか作業がすすみません(^^; 色々と所用が重なってきます。先日は、先生のお使いで1日がかりで成田空港にチェロを取りに行ってきました。でかいチェロケースを持って長時間歩くのは疲れた~。電車に乗るとやはり注目の的!

色々な用事の合間に、ちょこちょこアーチを整えています。ようやくこの段階まできました。(こんなことなら、シャベルでざっくり削っておけば良かったと少し反省。)

とりあえず、裏板の内面もすごく大雑把に掘りました。ですので、手に持ってみると、重さが軽くなったのが分かります。でも、まだ重い!まだまだ削らなければ。

今度は表板の内面もざっくり掘ろうと思います。

2006年11月15日(水) 豆カンナの使い方。

堅~い、楓の裏板を削っています。豆カンナでアーチを整えているのですが、これが大変(^^;さくさくと削れないのです。

で、色々と試行錯誤を重ねてみて、ここにきてようやく豆カンナの使い方が分かってきた気がします。私の場合は特に、刃の出し具合と、カンナの持ち方を色々試してみました。自分でもびっくりですが、当社比2倍くらいで削れるようになりました(^^ 本当です。

何のことはない、今までは使い方がまずかったようです。この段階にきて気づくとは恥ずかしいような嬉しいような複雑な気分です。

で、よく削れるようになったといっても、削る面積が大きいのでやっぱり大変(^^;カンナを持つ指の皮が良い具合に剥けてきました。絆創膏などを巻いて痛くないようにしていますが、う~ん、チェロは大きいだけあって時間もかかってしまいます。(←要領が悪いだけです。)

2006年11月11日(土) 大まかなアーチ。

making061111_1すごく久しぶりの更新です。所用に振り回されて更新できませんでした。ごめんなさい。おまけに作業も進んでいないという(^^;

エッジの厚さ出しが終わった後は、大まかなアーチを出しています。最初は、ものすごく大きなガウジ(シャベルと呼んでいます)で大きく削って、その後、豆カンナで整えています。で、表板をシャベルで調子にのって削っていたら最終の目安の高さギリギリになってしまいました(^^; 裏板と違ってさくさく削れるので気持ちよく削れるのも難点!?

making061111_2こちらは裏板。まだシャベルで大まかに削った段階です。この堅い楓、豆カンナかけるのが大変そう・・・

2006年11月1日(水) パルマより一時帰国。

making061101_1楽器ボディのアウトライン整形に入る前に裏板のエッジ周辺の厚さを整えています。最初はガウジで削って、次に平のみで平らにしていっています。で、やはり楓が堅い。今回使用している楓はアメリカ材のような気がします。多分そうなんでしょう。

まだ平ノミで大まかに整えている段階ですが、最終的にはヤスリを使って0.1mmの単位で仕上げる予定です。

本日、イタリア・パルマに楽器製作の留学をしている先輩が帰ってきました。体型がすごいスリムになっていました。やはり気苦労が多いのでしょう。色々お話をききましたが、先方では、紙やすりはほとんど使わず、スクレーパー1本で仕上げるイメージだそうです。確かにその方が綺麗にできそう・・・また、日本と比べて木材が本当に安いそうです。楽器3台分の木材で1万円以下とか・・・すぐに使えずに数年、寝かせる必要があるのかもしれませんが、それにしても羨ましいですね。

製作日記(2006年10月)

2006年10月27日(金) 裏板のアーチ粗彫り。

making061027_1堅い、堅い、楓。ようやく粗彫りがほぼ終わりました。手で持ってみると重さが半減したように感じます。写真右奥にある木の板は、ヴァイオリン用の裏板材です。こうしてみると、やはりチェロは格別大きい!

手に豆が少々できましたが、ようやくこの段階まできました。これが、普通の堅さの楓でしたらもう少し楽なんでしょうが、まあ仕方ありません。

表板も粗彫りしています。表板はスプルース(松)。こちらは、楽チン。すいすい削れます。裏板と同じ感覚でやっていたら削りすぎそうで怖いです・・・

2006年10月25日(水) 風邪の病み上がり。

久しぶりに風邪をひいてしまいました。恐らく他の人にうつされたのだと思いますが、不覚にも昨日は休んでしまいました。

さて、チェロ。暫く日記を更新していませんでした。すみません。表板、裏板のアーチを出す作業に入っています。大きいガウジ(シャベルと呼んでいます)で、板を削りながら、大まかなアーチを出していきます。それで、この裏板、ものすごく堅いです(^^;先生も「Realy Hard! Fuck!!」と言っていました。

同じ楓でも、どうしてこう堅さに違いが出るのでしょうか、木の密度のようなものなんでしょうか?私がこれまで削った中で、一番堅い楓だと思います。

とりあえず、シャベルでずっと削っていますが、良い具合に手の平に豆ができたりしてきました。まだ、手のひらの皮はむけていないので、多分まだまだなのだと思いますが。一応、タンスの奥から手袋を引っ張り出してきました。素手で痛くなっていよいよ我慢できなくなってきたら、手袋をしようと思います。

しかし、この作業いつ出来上がることやら・・・

2006年10月20日(金) 表板、裏板、切り抜きました。

making061020_1裏板の平面出しを行ったあと、同じように表板の平面出しを行いました。しかし、この表板、サイズに全く余裕がありません。楽器ボディで一番横幅が広くなるLOWERバウツの箇所の幅と厚さです。定規で測ってみたら、幅で1mmもの余裕もなし。(←接ぎで苦戦した影響ですね。)厚さに関しては、0.2mmくらいしか余裕なし(^^;

まあ、でも本当にギリギリ足りているようですので、良しとしましょう。これ以上、削りたくありませんので平面出しも支障ないレベルで抑えています。

写真は、その後、大まかにアウトラインに沿って切り抜いた表板です。横板の上に乗っけてみました。やはりデカイです。

making061020_2裏板も同様に切り抜きました。こちらもラフカットですので、まだゴツゴツしています。この裏板も幅に全く余裕なし。思うに、今回のモデルはゴフリラですので、お尻が横に大きいというモデルの形も影響している気がします。

蛇足ですが、以前、先生に聞いた話です。ある人がチェロを作っていたそうです。で、表板(ひょっとしたら裏板だったかも?)を横板につけようとしたのですが、なぜか横幅が足りません。もちろん、アウトラインを整形する際等にも、きっちりエッジのマージンをとっているので、普通なら足りないわけがないのですが・・・

実は、製作中に木が乾燥して、縮んでしまったそうなんです。エッジの幅分くらい。チェロは大きいので、乾燥が進んだ場合の、縮みも半端ではないというお話でした。(良く乾燥している材を使えるとは限りませんしね。)結構、怖い話ですね。

来週は、大まかにアーチを出す作業に入るれると思います。聞くところによると、この作業、特に裏板の楓は削るのが非常につらいようです。確かに、裏板の大きさを見ていると、いくら削っても一向に減っていかないような気がします。

2006年10月18日(水) 裏板最終平面出し。

ライニングを綺麗に掃除しつつ、接ぎの終わった裏板を取り出して作業しました。2枚の板を接ぎあわせるとどうしても、段差ができたり、接着面がお互いに90度になっていないと変な角度でくっついていたりします。で、また巨大カンナを取り出して、平面にすべく削り始めました。結構熱中していたので気づきませんでしたが、後から見るとすごい量のカンナくずがでていました。手のひらには、豆ができました(^^;←まだまだヤワな証拠でしょう。今日は良く眠れそうです。

2006年10月16日(月) 最終平面出し。

ライニング、先日、無事入れ終えました。やはりライニングが入るとボディが丈夫になります。これまではちょっとヤワだな~という感触がありましたが、ライニングが入って、妙に頑丈になった感じです。(すみません、写真撮り忘れました。)

ライニングを入れましたので、最終の平面出しをしています。サイズの目安は色々あると思いますが、今回は、UPPERで117mm、LOWERで120mmに整える予定です。大理石の平面台の上で、ライトあてて漏れる光の具合を見ながら隙間なくぴぴったり平面にしていきます。で、やはり難しい(^^;大まかにはできたのですが、細かい箇所を見るとやはり・・・時間もかかりすぎです。

2006年10月11日(水) ライニング。

making061011_1ようやくライニングをつけ始めました(^^;といってもまだ表面なんですがね。

厚さ2.2mm、幅20mm超の板をアイロンで横板のカーブにあわせて曲げて、ニカワで横板に貼り付けていきます。ブロックには、ライニングがすっぽり入る溝をホジホジ掘って、その中に入れ込みます。

で、チェロは大きいので全てのライニングを一度に接着するには手持ちのクランプでは足りません。ですので、部分ごとに何回かに分けてライニングをつけています。

そういえば、以前、先生に「なぜライニングをつけるのか?」ということを聞かれたことがあります。横板の補強のためかなと思ったのですが、勿論それもあるでしょうが、「ライニングがないと、表板、裏板を横板に接着できない」という話をお聞きしました。確かに、横板(Vnで1mm少しの厚さでしょうか)だけでは、ニカワ付けできないと思います。妙に納得しました。

2006年10月6日(金) 表板接ぎました。

making061006_1表板の接ぎ、またしても大苦戦。やはり、70点くらいまでは行くのですが、それ以上を目指そうとすると、なかなか難しいです。多分、まっすぐ削っているようでも、ふらついて削っていたりするのでしょう。また、両面での隙間の明け具合に違いがあったりしているのだと思います。あと、ひょっとしてカンナの裏が出ていないのではないかと思ってみたり。

夕方にニカワ付け。蛇足ですが、クランプでとめる際に、板厚が薄く直接クランプをかませることが難しかったので、適当な木材をボンドで貼り付けて、クランプの足場を作りました。よ~く見ると写真に写っています。先生に教えてもらったときは、なるほどと思いました。(最初に、Cバウツのところだけをえぐるようにラフカットして、そこでクランプする方もいらっしゃるようです。)

なんにせよ、表板の接ぎも終わった(ハズ)ので、少し嬉しいです。ただ、今回の表板は、購入時から横幅にほとんど余裕がありませんでした。それで、接ぎでカンナでせっせと削ってしまいましたから、横幅が足りているのかどうか、少し不安があります。

先生いわく「これで、一番難しい箇所は越えた。」本当でしょうか・・・

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