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製作日記 Archive
製作日記(2005年6月)
- 2005年06月29日 (水)
- 製作日記
2005年6月1日(水) パフリング開始。
ヴァイオリンやヴィオラの表板、裏板を見ると、ふちの部分に黒いラインがあります。このライン、一見すると木に書いているように見えますが、実は、象眼と呼ばれるものを埋め込んでいるんです。(そんなこと知ってるって!?)
ヴィオラですが本日から、この象眼を埋め込むための溝掘り作業に入りました。写真のように、ナイフで象眼の幅に切り込んでいきます。(その後はピックでほじくって溝を作ります。)とりあえず、写真のようにナイフで切り込んでいきましたが、うーん、まだ満足いく出来ではありません。前回のパフリングより半年以上たっているため、勘が戻るのに時間がかかるかもしれません。大事な工程ですので慎重に行いたいと思います。(でも、先生からは速さを求められるので、うまくバランスを取らないといけませんね。)
2005年6月2日(木) ニス塗り20回目。
かなり色が濃くなってきましたね。そろそろ打ち止めでしょうか。
2005年6月4日(土) パフリング。。。
ヴィオラの裏面、コーナー部分以外の溝掘りを行いました。しかし、失敗気味。幅が広すぎる箇所がある。。。試しに象眼を入れて見ると、幅が広いため溝の中で象眼がぐらついてしまう。ちょっとショックです。
反省すべき点はいくつかあります。ガイド線の引き方、ナイフの使い方。また、集中力の問題もあるでしょうか。確かに、このときは寝不足でちょっとボーツとしながら作業しており、今から思えば作業が大胆すぎたような気もします。溝掘りの練習ももうちょっとしておけば良かったかな?2台目のジンクス、存在するのかもしれません。とりあえず来週、先生にアドバイスをいただこうと思います。
2005年6月7日(火) 透明ニス塗り開始しました。
1台目のヴァイオリンですが、色付きニスを20回塗り(正確には表20回、裏18回)、程よい色加減になりましたので、スクレーパで塗装面の段差等を削って綺麗にした後、透明ニスを塗りました。
いつも表板の写真ばかりですので、久しぶりに裏板の写真です。これからの透明ニス塗りは、それほどの回数は行わないそうです。最終的にどのようになるか楽しみです。
2005年6月9日(木) 裏板のパフリング溝掘り。
ヴィオラの裏板の溝掘りをやっと一通り終えました。(ビースティングはまだです。)が。。。失敗気味な箇所があり、満足いく出来ではありません。2台目の楽器で満足いくような出来を期待すること自体が間違っているのか?とも思いますが、やはり綺麗なパフリングを目指して努力していきたいです。表板の場合は、もっと難しくなりますので、相当慎重にやらねばいけませんね。裏板の溝については、明日、先生にチェックしていただこうと思います。
ところで、ヴィオラを製作される方、象眼はどれくらいの幅の物を使っていらっしゃるのでしょうか。好みの問題かな?とも思いますが、今回は幅1.4mmの象眼を使う予定です。細すぎるかな?
2005年6月14日(火) コーナー部分の象眼のフィッティング。
溝掘りの終わった裏板に、象眼を埋め込むためのフィッティング確認に入りました。実際にコーナー部分に象眼を入れてみて、収まり具合や形等を確認します。皆さん、ご存知かもしれませんが、コーナーの部分で象眼を接合しているんですよ!コーナーの形は非常に重要ですので上手く出来れば良いな。遅々としていますが明日、裏板に象眼を入れられれば嬉しいです。
2005年6月17日(金) デルタ地帯が。。。
(水)に象眼をニカワ付けする目論見が崩れ去り、コーナー部分のフィッティング作業を延々と続けています。非常に重要な箇所なのでかなり慎重にやっていましたが。
左上のコーナーの三角地帯が取れてしまいました。。。(なので、写真にはこのコーナー部分に象眼は入っていないんですね。)他のコーナーは結構それなりに出来ていて、本当に最後の詰めで手を入れていたら、三角デルタが飛んで行ってしまったんです!しかも取れてしまったデルタが、作業中の木屑にまみれて、どこに行ったか分かりません。かなりショックです。。。
しかたないので、写真のように木を接ぎ、コーナー部分の溝掘りを再度行うことにします。あぁ、本当にもう少しで終わりだったんだけどな~。まあ、自分が悪いので仕方ありません。これも勉強と思って、再度挑戦します。しかし、こんな失敗画像を掲載しているのって、後にも先にも私ぐらいかもしれません。
2005年6月20日(月) ヴィオラの裏板に象眼を入れました!
何とか、象眼をニカワ付けしました!イヤー長かったです。途中デルタ地帯が欠ける失敗がありましたが、とりあえずニカワ付けできたので一安心です。次は、いよいよ表板ですね。表板の松の溝掘りは裏板の楓と比べて難しいので、今まで以上に集中力を使い果たしそう。。。
補修したデルタ地帯のアップです。木を接いだのはほとんど分からなくなりました。やれやれ。とりあえず、明日、先生にチェックしていただこうと思います。
2005年6月22日(水) 表板の溝掘り。
ヴィオラの表板にパフリングの溝掘りをしています。大まかには掘り終えましたが、まだ底の方にゴミが残っていたり、幅が均一でない箇所等ありますたので、明日も引き続く予定です。早く、象眼のフィッティングに入りたいですが、もうひと踏ん張りですね。
しかし、表板の溝掘り、やはり裏板に比べて難しい~
2005年6月28日(火) 表板の象眼のフィッティング。
先週半ばから結構な時間がかかっていますが、表板の象眼のフイッティングがほぼ終わりました。表板の松は裏板の楓に比べて軟らかいため、デルタ地帯をまた吹き飛ばさないか、ひやひやしながらの作業です。明日、ニカワ付けできると嬉しいな~。でも、ちょっと微妙なラインかも。
しかし、今日は、めちゃくちゃ暑かったですね。工房のエアコンが壊れているため、冷房なしで作業していますが(しかも窓を開けずに閉め切っています)、象眼曲げのアイロンを使うので暑さ5度増しです。汗をたらたら流しながら作業していました。明日、涼しくなるのを期待!
2005年6月29日(水) 表板に象眼を入れました!
フイッティング具合を少々修正して、象眼をニカワ付けしました。後は、”神のみぞ知る”です。うまく入っているといいな~。
裏・表に象眼が入りましたので大きな山を一つ越しました。少しほっとしています(^^;
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製作日記(2005年5月)
- 2005年05月27日 (金)
- 製作日記
2005年5月2日(月) シャベルでのアーチ出し。
ヴィオラの表板、裏板をシャベルを使って大まかに削りました。楽器のアーチをイメージしながら行いますが、表板、裏板とも余り余裕のないサイズだったので、それほどは削っておりません。
それと蛇足ですが、明日より3日間、先生宅の留守番をすることになりました。ペットの猫や亀への餌やりが主な任務です。空いた時間をどのように過ごそうか現在、思案中です。
2005年5月6日(金) エッジの厚さ出し。
先生宅の留守番も終わり、久しぶりに(といっても3日ぶりですが)、工房にて作業。3台目のヴィオラの裏板のエッジ部分の厚さを出しています。厚さを確認しながら平ノミで削っていきますが、これが思ったより大変です。時々、シャベルを持ち出して余計なお肉を削ったりしながら進めています。
なお、先生宅での留守番は何事もなく、無事終了しました。留守番中は、先生宅にて小道具を製作していましたが、空いた時間にビデオを見たり、猫の遊び相手になったりと、久しぶりにゆっくりと過ごすことができました。
2005年5月9日(月) エッジの厚さ出しを継続中。
ヴィオラの裏板(写真左)のエッジ部分の厚さ出しは終わりましたので、次に表板(写真右)にとりかかっています。+0.1~0.2mm程度まで平ノミで削り、後はヤスリで整えて厚さを出していますが、結構時間がかかってしまいます。明日には終わらせる予定です。
2005年5月11日(水) ニス塗り7回目。
本日、ニスの色の調合を変え7回目のニスを塗りました。段々濃くなっていますね~
昨日、3台目のヴィオラの表板、裏板のエッジ部分の厚さ出しは終わりました。本日は、再びシャベルを持ち出して、楽器のアーチを意識しながら余計なお肉を削りました。明日からは豆カンナを使ってアーチを整えていく予定です。
2005年5月13日(金) 豆カンナを使ってアーチの成形。
ヴィオラの表板・裏板のアーチを豆カンナを使って整えました。裏板は結構うまく行きましたが、表板のアーチのイメージがなかなか難しいですね。来週(火)に先生にチェックしていただこうと思います。
2005年5月16日(月) ニス塗り10回目。
ついに大台の10回!? ニス塗りの際に、筆にニスを多くつけすぎると、ドボンになってしまう(特に角のところ)し、塗り方でムラが生じたりするので、一口にニス塗りと言っても奥が深い気がします。
写真はないですが2台目のヴァイオリンも少しずつ進めています。
2005年5月17日(火) 裏面掘り。
ヴィオラのアーチですが、先生にチェックをしていただきました。少々の修正で一通りOKになりました。
次の工程として、アーチを整えたヴィオラ裏板の裏面を掘りました。例によってシャベルでガツガンツと作業しました。今の段階は粗掘りですので大まかに掘っています。帰り際に、裏板を横板に仮付けして帰りました。
2005年5月23日(月) アウトラインを整えています。
気づいたら久しぶりの更新ですね。ヴィオラですが表板、裏板を横板に仮付けした後、楽器のアウトラインを整えています。ヤスリでゴシゴシしています。非常に重要な工程ですので注意深くやっています。1台目はCバウツを少し削りすぎてしまった感がありますので、今回は失敗しないぞ!
2005年5月24日(火) ニス塗り16回目。
1台目のヴァイオリンですが、これまでと違い、水をつけた耐水ペーパーで面を整えました。その後、16回目のニス塗りを行いました。やはり結構、濃くなってきていますね。
2005年5月27日(金) アウトライン完了。
ヴィオラですが、アウトラインの成形が完了しました。3台の楽器に同時に手をつけているためか、はたまた私の作業が遅いのか、時間はかかりましたが、失敗もなく無難にクリア。来週は、いよいよパフリングです。今からちょっとドキドキ。
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製作日記(2005年4月)
- 2005年04月30日 (土)
- 製作日記
2005年4月5日(火) ブロック成形中です。
ヴィオラですが、横板はつきましたので、ライニング装着に向けブロックを成形しています。明日、ライニングが入れば嬉しいです。
2005年4月6日(水) ライニングを装着しました。
ヴィオラの表面にライニングをニカワ付けしました。手持ちのCクランプだけでは足りず、工房のCクランプも動員しています。まずまずの出来でしょうか? しかし、なんだかんだで結構時間がかかってしまい、先生から「too slow」と言われてしまいました。反省。もう少し早くできるよう心がけます。
2005年4月11日(月) 2台目ヴァイオリン、3台目ヴィオラ進捗状況
後から作り始めたヴィオラですが、2台目と同じステップ(ライニングを装着し形を整える)まで進みました。写真左が2台目のヴァイオリン、右が3台目のヴィオラです。次は各コーナーの長さを揃える工程に入ります。
また、ハギの工程が近づいてきたため、本日ヴァイオリン用の表板をタツノヤ商会さんにて購入しました。本当はSクラスの表板が欲しかったですが高価ですので一番安いYクラスの表板を吟味の上、購入しました。4,500円の出費也。
2005年4月13日(水) 透明ニス塗りを開始しました。
暫くご無沙汰だった1台目のヴァイオリンですが、本日、透明ニスを塗りました。透明ということで、先日の下地塗りと比べて色は特に変わっていないかな? 重ね塗りは良くないので、できるだけ刷毛跡が重ならないよう注意しながら作業しました。
それと蛇足ですが本日は大凶です。先ずは、小道具を製作している際にナイフで指をグサリといきました。傷自体は、まあ大したことないのですが、絆創膏を貼って引き続き作業していたら製作中の小道具が血まみれになってしまいました。。。
引き続き、ヴィオラ用の裏板(楓材)のハギに挑戦。ハギ用の巨大カンナで接合面を整え、ニカワ接着を試みましたが、これがくっつかない。。。気を取り直して、2回目も挑戦しましたが、くっつきません。何が悪いのか・・・恐らくの予想はありますが、明日また挑戦したいと思います。
2005年4月15日(金) 接ぎに苦闘中。
ヴァイオリンの表板、裏板を見てみると、真ん中のラインで板を貼り合わせているのがお分かりいただけるかと思いますが、このように左右、2枚の板をニカワ接着して1枚の板のようにすることを、接ぎ(ハギ)と言います。しかし、これがなかなか難しく、現在苦戦している工程です。(※裏板には、ハギの必要のない1枚板を用いた楽器もあります。)
私たちの学校では、接ぎ用の巨大カンナを使用して板を削るのですが、このカンナの調整が非常に重要です。よく先生が言うことですが、カンナの調整に3時間かけて、実際の削る作業は5分と言った感じなのです。カンナの平面、刃等の調整が完全であれば、何の苦労も要らず(無論、力のかけ具合等の要素はありますが)十分なフィッテングになります。
本日は、午前中からカンナの調整をして、裏板(楓)の接ぎを行いました。(写真の楓がそうです。)しかし引き続き行った表板(松)では撃沈。カンナで削ったフィッテングはOKだったのですが、ニカワが濃すぎて接着がうまくいきませんでした。。。接ぎは本当に難しいですね。明日、できればまた挑戦しようと思います。
1台目のヴァイオリンに2回目の透明ニスを塗りました。少し色が変わってきているのかな?
2005年4月16日(土) 表板の接ぎを行いました。
先日から苦戦している接ぎですが、カンナの調整のコツのようなものが段々と掴めてきたような気がします。とりあえず、2台目、3台目用の表板の接ぎを行いました。(写真の左二つがそうです。)無事、隙間なく付いているといいですが。あと一つ、3台目のヴィオラの裏板の接ぎが残っていますが、裏板を購入していないので、近々に購入してからまた接ぎを行いたいと思います。しかし、ヴィオラの裏板、結構高価なんですよね~(^^;
2005年4月22日(金) 色付きニスを塗りました。
透明ニスを3回塗った後、本日、色付きのニスに着手しました。先生のお手本の色の調合をもとに、全体に塗りました。少し色が付いているのがお分かりいただけるかと思います。ちなみに色の配合を変えつつ、状態をみながら20回程度塗っていくとのことです。
また、ヴィオラ用の裏板を入手しましたので、先日より接ぎを行っています。しかし、なかなかうまくいかない。(←理由は判明しました。)結局、ニカワ付けしたものの端の方に少し隙間ができているような(TT なんとか修正できないものか、先生に少し見ていただくことになりました。ちなみに、接ぎがうまく行かなかったのは、カンナの平面にツイスト(ねじれ)があったことと、ニカワが少し薄すぎたことに原因があるようです。今回結構四苦八苦して、カンナの平面、およびニカワについては、色々と勉強になりました。
2005年4月25日(月) ニス2回目を塗りました。
2回目の色付きニスを塗りました。
ちなみにニス塗りとは関係ないですが、最近先生から「楽器が、本人に似ている!」とよく言われます。意識せずとも製作者の個性が現れてくるのだそうです。。。私の場合はどこに個性が出ているのか、皆さん、分かるでしょうか?
ニスを塗った後は、接ぎが終わった表板、横板の平面出しを行っています。
2005年4月28日(金) ヴィオラの表板・裏板の切り抜き。
接ぎの終わった表板、裏板の楽器内側面の平面出しを行った後、楽器の形に切り抜きました。全体的なアウトライン成形はまだ先の話ですので、大まかに余裕を持たせて切っています。
1台目ヴァイオリンの4回目のニス塗りが終わりました。少しずつ光ってきているかな?
2005年4月30日(土) ニス塗り5回目。
ゴールデンウィークですが、工房にてニス塗りをしました。これで色付きニスは合計5回です。これまでは表の写真だけだったので、今回は裏板をご紹介。
また以前、購入していたシャベルの刃出しを行いました。(グラインダーで金属粉まみれになりながら行いました(^^;)来週(月)はこのシャベルを使ってアーチ出しを行う予定です。
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製作日記(2005年3月)
- 2005年03月31日 (木)
- 製作日記
2005年3月1日(火) 楽器の汚れ落としをしています。
アメリカ出張に行かれていた先生が戻られましたので、作業を再開しました。横板、裏板の汚れている箇所を、スクレーパーやサンドペーパーを使って綺麗にしています。
なお、先生がアメリカより中古のスクロールガウジを調達してきてくれました。大~小までの全てのサイズがあるわけではありませんが、物は良さそうですので譲っていただくことになりました。(出費○万円也。。。)近いうちに、愛用道具のページに掲載したいと思います。
2005年3月2日(水) 下地塗りに備え指板を取り外しました。
下地塗りの工程が近くなったとのことで、仮付けしていた指板、ナットを、取り外しました。取り外した後には、写真のように、松を成形したブロックを仮付けしました。(何も付けていないと下地/ニス塗りにて、平面が狂うことがあるため、このような松材をつけるとのことです。←先輩談)
2005年3月5日(土) ホワイトヴァイオリン完成!?
指板を取り外してから汚れている箇所を綺麗にしたり、スクロールに手を入れたりしています。懸案になっていた表板のエッジ処理にも再挑戦しました。(先日の状態よりは良くなりました。)一通り手を入れましたので、ついにホワイトヴァイオリン完成です!?(一応、正式には来週(火)に先生に見てもらって完成です。)記念ということで写真もちょっと大きめです。
2005年3月8日(火) ホワイトヴァイオリン完成&3台目?
ホワイトヴァイオリンですが、先生のチェックを受けました。(やはり)エッジの指摘を受け、多少修正しましたが何とか完成です!いや~長かったですね(^^; 出来立てのホワイトヴァイオリンには、特殊処理(企業秘密?)を行うため先生がご自宅に持って帰られました。どのような状態になるか楽しみです。
また、工房で使っているニスの残り量が少なくなってきたため、本日ニスを作りました。先生独自のレシピに従い、材料等を仕込みました。明日どのようになっているか楽しみです。
写真は、現在作成中の3台目のヴィオラ用のフォーム(型)です。2台目が出来ていないのに3台目とは?と思われるかもしれませんが、2台目のヴァイオリンは自分で作業を進めて、それ以外に、先生の指導を受けながらヴィオラを作ることになりました。2台目と3台目を同時並行で作る形になるので大変です。まずは、写真のフォームの完成を急ごうと思います。
2005年3月10日(木) 3台目のフォームを作っています。
先日少し紹介しました3台目のフォーム(型)をせっせと作っています。しかし、(ヴァイオリンでなく)ヴィオラなのでサイズが大きく、また厚さもありますので結構大変です。今日1日中、やすりで削っていましたが、完成までにはもう少しかかりそうです。(非常に疲れたので、写真はありません。悪しからず。)
2005年3月14日(月) 3台目のフォーム完成しました。
3台目のヴィオラ用のフォームがほぼ完成しました。なんだかんだで結局1週間くらいかかってしまいました。ちょっと失敗気味な箇所もあるので自己採点で60点くらいの出来でしょうか。写真の左が、金属板で作成した金型、右が合板で作成した型(製作中に楽器の内部に入る内枠)です。なお、モデルは、Annibale Fagnolaのヴィオラを私の先生が少し修正したものです。
2005年3月17日(木) 3台目にブロックを付けました。
ブロック材を成形して、先日完成したフォームにニカワ付けしました。1台目のときは、ブロックのエンドグレイン(木口)部分のカンナがけに四苦八苦した記憶がありますが、多少スムーズに行えるようになった気がします。(まあ、それでも苦労して行っているのには変わりないですが。。。)少しずつですが、上達しているのが分かると嬉しですね。
写真はありませんが、2台目のヴァイオリンもライニング装着に向けた準備を行っています。
2005年3月22日(火) 横板(Cバウツ)を付けました。
3台目のヴィオラですが、Cバウツ部分の横板を付けました。例によってアイロンで曲げるのですが、ヴァイオリンよりカーブがゆるいため比較的やり易かったように思います。
2005年3月23日(水) ライニングを付けました。
2台目のヴァイオリンに、ライニングをニカワ付けしました。ニカワが乾いて接着するまで写真のようにCクランプで固定するのですが、まるで足のたくさんあるムカデみたいですね(^^; 今回は表面のライニング接着を行いましたので近いうちに裏面のライニングも行いたいと思います。
2005年3月28日(月) ブロックを成形しています。
3台目のヴィオラですが、残りの横板(UPPER、LOWER部分)を取り付けるために、ブロックを削ってコーナーカーブを成形しています。順調にいけば、明日横板を取り付けられると思います。(写真取り忘れました。すみません。)
2005年3月29日(火) 下地塗りを開始しました。
1台目のヴァイオリンが先生宅から特殊処理が終わり戻ってきましたので、下地塗りを始めました。今日初めて塗ったのですが、ホワイトヴァイオリンのときに比べ、少し色が変わっているのがお分かりいただけるかと思います。
昨日取り忘れた3台目のヴィオラの写真です。今日は横板を取り付けるまで行きませんでしたので、明日行いたいと思います。
2005年3月30日(火) 横板を仮固定しました。
3台目のヴィオラですが、Upper、Lower部分の横板をアイロンで曲げて、クランプで仮固定しました。本当はニカワ付けしたかったのですが、先生が帰られるまでに写真の状態まで行きませんでしたので、この状態のまま置いておき金曜日に先生のチェックを受ける予定です。少しづつ上達している気もしますが、しかし、アイロン、苦手です(^^;
2005年3月31日(木) 下地塗り2回目を行いました。
1台目ヴァイオリンの下地塗りを行いました。先日に比べてわずかに色が濃くなっている感じがします。
また、写真はありませんが、2台目ヴァイオリンの裏面のライニング接着を行いました。例によってCクランプでムカデの足状態で固定しています。
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製作日記(2005年2月)
- 2005年02月25日 (金)
- 製作日記
2005年2月1日(火) ネックシェイピング終わりました。
ネックのシェイピングがほぼ終わりました。持ちやすい形になっているかな?また、本日、次の工程、スクロールのエッジ処理に入りました。
2005年2月2日(水) スクロールのエッジ処理中です。
写真ではちょっと分かりづらいかもしれませんが、スクロールのエッジ(角)を、ヤスリ等を使って落としていっています。綺麗に出来るといいですが。
2005年2月8日(火) サドルの成形中です。
先週(金)にてスクロールのエッジ処理がほぼ終わりました。写真がすこしボケていますが、先日の写真に比べエッジが落ちているのがお分かり頂けるかと思います。(色が黄色いのは照明のせいです。)如何でしょうか?
次の工程としてサドルの成形に入りました。黒檀の小片を少しずつ削りながら形を作っていっています。(ニカワでの接着はまだです。)
2005年2月9日(水) ネックセットしました!
昨日より作業していましたサドルを成形し、ニカワで接着しました。
夕方、ネックを楽器本体にニカワづけしました。この状態で明日まで置いておきます。あとは無事接着できるよう祈るのみです。
2005年2月10日(木) ボタンの成形に入りました。
ネックセットはとりあえず問題がないようでした(^^; 次の工程、ボタンの成形に入りました。写真ではちょっと分かりづらいですが、ノミ等を使いボタンを形作っています。
2005年2月12日(土) 2台目ヴァイオリンに横板をつけました。
久しぶりに2台目のヴァイオリンの製作をすすめました。といっても横板を取り付けただけです(^^; 相変わらずアイロンを使っての横板曲げは苦手です。。。
2005年2月15日(火) ボタンを成形中。
ボタンの成形もほぼフィニッシュに近づいてきました。サイズは概ね揃えましたので、あとは形です。工房にある楽器を見てみると楽器(製作者?)によりボタンの形は様々です。個性が出る部分ということで(見ている分には。。。)面白いですね。
2005年2月16日(水) ボタンの形がほぼ完成しました。
ボタンの形を一通り整えました。先生からは形について特に細かい指示はなかったため、自分なりにやってみたのですが、こうして写真で見ると。。。イマイチかも。ちょっと目を休めて気になるようだったら後日修正しようと思います。
2005年2月17日(木) 横板を綺麗にしています。
一応、ボタンまでは出来た?ということで、ニス塗り前の作業として、横板の汚れている箇所を綺麗にしています。(すみません、写真撮り忘れました。) 汚れているところは、サンドペーパーを使って綺麗に、またはみ出ているニカワは、お湯でふやかしてからスクレーパーで削り取っています。しかし、そろそろ借り物でない自分用のスクレーパーが欲しいですね(^^;
2005年2月21日(月) スクレーパーを製作しました。
今週は、先生がアメリカ出張のため不在です。先の工程に進めませんので、スクレーパーを製作しました。
先輩のスクレーパーの形を金属板に写させてもらい、グラインダー等で加工して作りました。厚さ0.3mmの金属板で製作しましたので、どちらかと言うと仕上げ作業用のスクレーパーになるでしょうか。今まで借り物を使用していましたので、自分用が出来て少し嬉しいです。そのうち0.4mm厚の金属板が入手できれば、荒削り用のスクレーパーも製作したいです。
2005年2月25日(金) 2台目をちょっとずつ進めています。
横板を取り付けた2台目ですが、裏面、表面の平面だしを行っています。大理石の台の上に載せ、ガタつきがないように、また隙間がないように、確認しながら平面を出していきます。しかし、こっちを削れば、あちらがガタつくといった具合でなかなかうまくいきません。
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製作日記(2005年1月)
- 2005年01月26日 (水)
- 製作日記
2005年1月11日(火) エッジ処理継続中です
久しぶりの更新です。さぞかし進んだだろうと思われるかもしれませんが、未だエッジ処理を継続しています。年末からお正月を挟んでいるとはいえ、かなり苦戦しております。バスバーに続く鬼門になりそうな気配が。。。(汗)
自分への戒めの意味も込め、かなり大雑把な概要図を描きました。当初私が行っていたのは、左図のように余計な肉がついており、またエッジも丸くなっていたのでNG。本当は、右図のようにしなければいけません。悪戦苦闘しながら行っておりますが、うまく成形するにはサンドペーパーの使い方にコツがありそうです。
写真では分かりづらいかと思いますが、なんとか裏板のエッジ処理を行いました。といってもサンドペーパーの#120で行っただけですのでまだ粗い箇所もありますが今の段階ではこれで良いようです。次は表板のエッジ処理です。実は先日少し挑戦してみたのですが、これが難しい。特に木目の部分でデコボコしてしまいおもうようにいきませんでした。いよいよ明日は、その表板を行います。慎重に作業したいと思います。
2005年1月12日(水) 表板のエッジ処理
表板のエッジ処理に入りましたが、半撃沈。。。(涙)
写真を見ていただくとお分かりになるかと思いますが、木目の部分でデコボコしてしまいます(^^; なぜこうなるのか・・・ 一つの理由としては、(木目と木目の間は柔らかいが)木目は堅いため、サンドペーパーを使っても均等に削れていかず、堅い木目の部分が残ってしまうためだと思われます。加えて、私の表板は木目の間隔がかなり広いため、より一層難しいようです。
一通りペーパーがけを行いましたが、悪化させて失敗しないよう先生から現状のままでSTOPがかかりました。一旦、横においておいてネックセット後に再び手をつけることになります。裏板に比べると、表板は圧倒的に難しいですね。(汗)
2005年1月14日(金) ネック差込面の成形に入りました。
ネックを取り付けるための楽器ボディの成形に入りました。ネックがピッタリ嵌りこむように、ノミ等にて楽器ボディを削っていきます。角度や高さ、ねじれの有無等、すべてを見ながら、少しづつ削っていきます。まだ始めたばかりですが時間がかかりそうです(^^; 初めての作業ですので、先ずは少し余裕を持ったサイズにして後日先生のチェックを受ける予定です。
2005年1月15日(土) ネック差込面を成形中です。
昨日に引き続き、少しづつフィッティング具合等を確かめながら削っています。第一ステップとして先生に指定されたサイズにしましたが写真を見ていただくとお分かりになるとおり、まだまだ途中段階です。来週、先生のチェックを受け不具合がなければ、再び成形作業を開始しようと思います。
2005年1月20日(木) ネック差込面の成形を続けています。
本当に少しづつですが、削っていっています。(先日の写真と比べると、進んでいるのがお分かりいただけるかと思います。)
まだまだ途中ですが、ネックを嵌め込んでみた時の全体像をご紹介。ちょっとずつ楽器の形に近づいてきました。
2005年1月25日(火) ネック差込面の成形が終わりました。
差込面の成形が終わりました。かなり時間がかかってしまいましたが、なんとか出来ましたので少しほっとしています。先日の写真からあまり変わっていないように見えますが、ぴったり合うよう四苦八苦しました。。。
試しにネックを嵌め込んでみた時の全体像です。次はネックシェイピングの工程に入る予定です。
2005年1月26日(水) ネックシェイピングに入りました。
ネックのシェイピングに入りました。写真のようにネックの左手で握る部分等の形を成形しています。まだ成形初めですのでナイフで大まかに削っています。
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製作日記(2004年12月)
- 2004年12月29日 (水)
- 製作日記
2004年12月1日(水) 小道具製作
ノミでのペグボックス彫りがほぼ終わりました。次はサンドペーパーを使って、ペグボックス内を綺麗にするのですが、狭い箇所のペーパーがけが困難です。先輩に見習い、掃除用の小道具を製作しました。先端が鋭角になっており、また切り込みを入れています。この切り込みにサンドペーパーを差し込み狭い箇所のペーパーがけをします。
2004年12月3日(金) ペグボックスが出来ました
ペグボックスがほぼ出来上がりました。写真が少しぼけていますが如何でしょうか? 次のステップとして、スクレーパーを使いスクロールを綺麗に仕上げる作業にも入りました。
なお、来週は先生がアメリカ出張にて不在です。先の工程に進むことができませんので、2台目の製作を進めたり、道具の製作を行おうと思います。
2004年12月13日(月) 2台目のブロック成形
先生の出張不在のあいだ、空き時間を使って2台目ヴァイオリンの製作を進めました。実は、材料の購入や型(フォーム)の製作自体は前から行っていたのですが、1台目にかかりっきりになっていますので進捗は遅々としています。現在、ブロックの成形を行っています。先は長いですね(^^)
なお、型は、Giuseppe Guarneri del Gesu作King Joseph(1737)です。
2004年12月14日(火) 指板に取り掛かりました
先生が出張より戻られ、本日より指板製作に入りました。先ずは、指板裏面の平面出し+角度付けを行いました。その後、横幅に反りを入れつつ規定サイズに整えています。指板の材料、黒檀はとても硬い木材ですので、作業は大変です。(^^;
2004年12月17日(金) 指板を仮付けしました
先日から行っていた指板の長さ出しが終わりました。結構大変でした。ただでさえ堅い黒檀の、さらにエンドグレイン(木口)部分を削ってサイズをぴったり揃えます。またネックも規定の長さ・角度に揃えました。黒檀ほどではありませんが楓のエンドグレインで、また結構な厚さがあります。結構、力を込めてカンナをかけるので筋肉痛気味になってしまいました(^^; その後、接ぎの要領で指板とネックとのフィッティング調整をし、ニカワで仮付けしました。
2004年12月21日(火) 指板表面の成形
昨日より指板の成形に入りました。先ずは、成形するためのガイドとしてテンプレートを製作しました。(写真の左です。)指板表面のアーチの型になっており、この型をあてて形をチェックしながら指板用カンナで少しずつ削っていきます。
カンナでの大まかな形出しが終わった後は、サンドペーパーを使って仕上げます。その際も、写真右のようなサンドペーパー台を製作しました。指板表面のアーチの形になっており、間にサンドペーパーを挟んで使えば正しく成形されるという寸法です。
2004年12月22日(水) ナット製作
黒檀の小片を加工してナットを製作しました。サイズが小さいのでやり辛く、また、角が欠けないように注意が必要です。何とか出来上がり仮接着まで行いました。私は、ほぼ1日作業となってしまいました。(先生は20分で出来るとのことです。。。)
ちなみに、ナットは指板と一体になっているものでなく指板とは別です。私は、これまでずっと一体になっていると思っていました。。。
2004年12月24日(金) 本体への差込部分の角度出し
本体への差込部分の角度出しを行いました。正しい角度にしないと歪んで取り付けることになるので大変です(^^; 大まかにですがネックについては、本体へのセッティングの前段階までは終わったようです。次は、楽器ボディのエッジ仕上げに入る予定です。
2004年12月29日(水) エッジ処理
先日より楽器本体のエッジ処理に入りました。写真ではちょっと分かりづらいかと思いますが、サンドペーパーを使って楽器の端のエッジを丸めていきます。しかしコーナー部分は独特の形で難しい。このエッジ処理如何で楽器全体の雰囲気が驚くほど変わるとのことですし、最終的な仕上げ作業の一環ですから慎重にすすめていきたいと思います。
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製作日記(2004年2月~2004年11月)
- 2004年11月27日 (土)
- 製作日記
2004年2月~2004年10月上旬
入学してから10月上旬までは、特に製作過程の写真を撮っていませんでしたので、10月上旬の姿をご紹介します。今年の2月から始めて、バスバーの接着まで行っています。(先生からは、ペースがちょっと「遅い」と言われてます。)全くの初心者で始めた私ですが、如何でしょうか。なお、平行して2台目のヴァイオリン製作のための準備も始めています。
バスバーのフィッティングにはかなり手間取ってしまいました。表板のアーチに併せバスバーを削っていき徐々にフィットさせる。理屈は分かるのですが、これがなかなか。。。私にとっての鬼門です。
表板を接着していない状態です。特に、横板(Cバーツ)をアイロンを使って曲げるのに苦労した思い出があります。
なお、型は、Stradivari作Danclaをベースに私の先生が少し形を修正した、Modify Dancla型を用いています。(とはいっても、既に私モデルに変形してしまっている感があります。)
裏板です。結構、綺麗な虎杢がでていると思います。
f字孔は、慎重に作業をすすめました。如何でしょうか。左右の形がちょっと違っている気がしますが、これが限界でした。
f字孔のアップです。ここまでアップするとアラい箇所が分かりますね。(あまり見ないで下さい(^^; )
2004年10月19日(火) 裏板の厚さ出し
裏板の最終的な厚さ出しが終わりました。裏板に使われる楓は堅いので、削るのはなかなか大変です。削っていきながら裏板を手でたたいて音を確かめてみると、厚さによって音が変化しているのが分かり、なかなか楽しかったです。
その後、エッジ処理等を行い、ニカワで横板と接着しました。
2004年10月23日(土) 表板を本番接着
表板をニカワ付けする前に、横板の通常見えない箇所にメッセージを記入しました。初めての楽器ですし、何と書こうか迷いましたが、結局、「un primo passo」と記入しました。「初めの一歩」という意味です。本当は万年筆が良いと聞いていたのですが、持ち合わせがなく、耐水性の細ペンで書いてしまいました。(ちなみに横板には、何も書かない人、好きな女性の名前を書く人etc、人によって色々だそうです。)
その後、表板をニカワ付けし、セクションクランプで固定。うーん、楽器の形になってきました。
2004年10月26日(火) ネックに取り掛かりました
いよいよネック製作に入りました。先ずは、ネック材の三面平面出しを行った後、ネック材にテンプレートをあてて形を写しました。初めての作業ですので、これからどんな形になっていくのか楽しみです。
2004年11月24日(水) 渦巻きの形がほぼ出来ました
すみません。更新をサボっていました。(言い訳ですが、弦楽器フェア等で色々と忙しかったのもので。。。)
ネックですが、渦巻きの大まかな形ができました。前回の画像からいきなり飛んでしまった感がありますが、時間をかけこの形になりました。まだまだ手直しが必要なところがあると思いますが、次のステップに進めそうです。
2004年11月25日(木) 縦溝を彫り始めました
スクロール背面の縦溝を彫り始めました。中心ラインとサイドは残しつつ掘っていくのですが、木が堅く、また特に彫り始めはノミが滑りやすかったため、注意して作業しました。(→結果、あまりにも時間がかかるので先生からは遅いと叱られています。)
ところで、この縦溝は、何と呼ぶのでしょうか。flutingでいいのかな?
2004年11月26日(金) 縦溝を彫り終えました
スクロールの縦溝を一通り、彫り終えました。スクロールの奥の顎に近いところはナイフを使いましたが、隙間が狭く削りにくい。まだ凸凹が残っていますが、後日、仕上げ作業にて綺麗にすると思います。なお、手前の方にあいている無数の穴は次のペグボックス作業のための下穴です。
2004年11月27日(土) ペグボックスに取り掛かりました
平ノミを使い、ペグボックスを彫り始めました。なお、(最初の1台目は、必ずそうなのですが)失敗しても取り返しがつくよう、少し余裕を持ったサイズに彫るよう先生から指示されています。
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