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製作日記 Archive
製作日記(2006年2月)
- 2006年02月28日 (火)
- 製作日記
2006年2月1日(水) ヴィオラが戻ってきました。
昨日になりますが、先生に特殊処理をお願いしていたヴィオラが戻ってきました。よい感じにほんのり黄色(金色?)っぽい感じになりました。
もう暫く置いておいてからニス塗りに入る予定です。
2006年2月3日(金) パフリング。
ヴィオラが一息ついたので、3台目のヴァイオリン(型はグァルネリ)を作業しました。まだパフリングの段階です。
しかし、パフリングは難しいです。今回、少々思うところがあり、パフリング用のナイフに手を加え加工しました。少し使いやすくなりましたが、やはり満足いく出来には遠いです。どうしたら上手く出来るようになるのでしょうか。やはり、ひたすら台数をこなして経験を積むしかないのでしょうね!?
2005年2月8日(水) 裏板に象眼ニカワ付け。
ヴァイオリンですが、コーナー部分の象眼のフィッティングにえらい時間かかってしまいました。ようやく裏板に象眼を入れました。グァルネリっぽく見えるかな~。
2006年2月9日(木) サフラン塗り。
ホワイトのヴィオラですが、ベース?としてサフランを塗りました。実は先日1回目を塗ったのですが、少々色が薄かったのでサフランを増量して本日2回目を塗りました。ほんのり黄色っぽくなってきました。
サフランこんな感じです。赤っぽい海藻の藻のように見えるのがサフランでそれを溶剤に溶かしています。(サフランライスに使うサフランと同じものだそうです。)
サフランは近所のスーパーで買いましたが、結構高くてびっくり。1gで980円もしました。
[参考]サフランって?
2006年2月14日(火) 表板に象眼ニカワ付け。
ようやくヴァイオリンの表板に象眼を入れました。象眼のフィッテングは、非常に神経を使う作業なのですが、ニカワ付けは結局一発勝負?の要素もあります。毎回、「ちゃんと入っているかな~」と、ヒヤヒヤしながら作業しています(^^;
ニカワ接着しましたが、キチント入っているかは、象眼を少し削ってみないと分かりません。明日以降のお楽しみです。ドキドキ。
ヴィオラは、下地用のオイルを2回ほど塗りました。黄金色になってきました。
2006年2月16日(木) 裏板のアーチ出し。
象眼を入れ終わったヴァイオリンですが、裏板のアーチを出しています。豆カンナで荒削りの段階です。凹凸がありますが、まだ途中段階なので気にしません。(本当は気にしないといけないのかもしれませんが。)
精密な等高線を描いて、それを元に削る方法もあると思いますが、私たちの工房では、自分の目を頼りにアーチを出していきます。とりあえず、自分を信じて慣性もとい、感性のおもむくまま削っています。しかし、どうなんでしょう、こんなアーチもありだとは思うのですが。。。(ちと削りすぎでしょうか?)明日、先生にお見せしてアドバイス頂こうと思います。勿論、読者の方のアドバイスも大歓迎です~!
2006年2月20日(月) 裏板のアーチ。
裏板のアーチですが、先生にお見せしたところ、もっと削っても大丈夫(というかむしろ削った方が良い)とのことでした。私の得意技の、いつもの取り越し苦労です。
とりあえず、大体の形ができましたのでスクレーパーで綺麗きれいにしています。(まだちょこっと凸凹ありますが。)もっと早くできるようにペースアップもしないといけません。
2006年2月22日(水) 道具を購入しました。
先日になりますがGEWAより道具を購入しました。左側から、ペグシェーパー、スクロールガウジ(大きいサイズ)2本、バーニッシャー、サイズ違いのペグリーマー2本です。無事届いたのは嬉しいんですが、チェロ用のペグシェーパーがきてしまいました(注文したのはヴァイオリン用)。。。一体どうなっているんだGEWA!
そうそう、話は変わりますが、ヴァイオリンの裏板のアーチ出し終わりました。
2006年2月26日(日) HAMMAの本。
HAMMAの本は、私の先生もお勧めらしいです。(楽器店にも置いてありますね)私も以前より、興味を持っていたのですが、先日、先生より譲っていただきました。写真を見ると本自体ボロボロですが、なんと1stエディション(初版)なんです。(初版にしては格安の○万円也。でも、懐がイタイ。)
中身はこんな感じです。写真はモノクロですが、有名な製作者が多く載っています。また、私の版では、説明が3ヶ国語で書かれていました。(当然、日本語はありません(TT)
現在の版は第8版みたいです。ドイツのアマゾンで購入できるようですので、ご参考まで。(注:先生いわく、初版から第4版まではほとんど変わりないが、その後の版では、掲載写真の濃度に違いがあったり(ちょっと薄くなったイメージ?)しているそうです。ですが、後の版ではページが増加され、掲載内容が増えているみたいです。ご参考まで。)
2006年2月28日(火) 表板のアーチ。
ヴァイオリンの表板のアーチを整えています。表板のスプルース(松)は、柔らかくて、綺麗に削るのにいつも苦労します。ライトの光をあてて出来る影をみながら、「綺麗になれ綺麗になれ!」と心の中で念じながら(^^;スクレーパで整えています。(まだ凸凹ありますが。)明日、出来上がると嬉しいですね。
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製作日記(2006年1月)
- 2006年01月30日 (月)
- 製作日記
2006年1月2日(月) ネック口の成形。
新年あけましておめでとうございます。まだお正月ですが、先生宅にお邪魔してヴィオラをすすめました。
楽器本体に切り込みを入れ、ネックが入る口を作っていきます。差し込んだネックがグラグラしないか、左右どちらかにネジれていないか、高さは適切か等チェックしながら差込口を広げていきます。
とりあえず、写真のようにほぼ出来ました。が、実はネックの左面と右面で若干高さが違っているんですね(0,2mmか0.3mmくらい)。高さ自体が既にギリギリなので、修正すべきか、それとも下手に手をつけない方が良いのか。。。
夜までかかって作業していたら、先生から「遅い!」と言われてしまいました。この作業、私の先生は30分程でできるのだそうです。。。
私の場合、最初のまだまだ余白のある時からチマチマ削ってしまいます。でも本当は、最終ラインに近いところまでバサッと削って、最後に慎重に仕上げるやり方が時間的にも精神的にも良いのだろうな~と思います。
2006年1月3日(火) ネックシェイピング。
本日も先生宅にお邪魔。ネックのシェイピングに入りました。とりあえずナイフ等でざっくりと形を作りました。ナイフを長時間使用していたためか、手にちょっと豆が出来てしまいましたが。
やすりも少々かけ初め、写真のような状態になっています。いよいよネックのニカワ付けが近くなってきました!
2006年1月4日(水) ネックをニカワ付けしました。
性懲りも無く本日も先生宅にお邪魔しました。先日の引き続きでネックのシェイピングを少々。これで終りではありませんがほぼOKの段階になったので、ネックを楽器ボディとニカワ付けしました。
クランプ固定してニカワが乾くまで、少々時間ができたのでビデオ視聴。(何を隠そう私の先生は映画マニア!)
数時間クランプ固定し、ニカワも大丈夫そうだったので、ヴィオラはそのまま自宅に引き上げてきました。何とかネックセットまで行ったのでちょっと一区切りつきました(^^
2006年1月13日(金) ヴィオラ綺麗にしています。
サンドペーパーやスクレーパーを使って汚れ落としをしつつ、楽器のふちのエッジも修正したりとちょこちょこ手を入れています。しかし、エッジ、特に表板のエッジは、やはり、難しいです(^^;
現在、先生はアメリカ出張。留守中に汚れ落とし等して綺麗にしておこうと思います。
2006年1月18日(水) ボタンの形。
とりあえず写真のようにしてみました。1台目のヴァイオリンのボタンは少々味気なかったので、今回はどうかな~。可愛くできてると良いのですが。目を休めて気になったら、また手を入れたいと思います。いよいよホワイトヴィオラ完成が近づいてきました。
2006年1月21日(土) クリーンアップ。
大雪です、東京。こんなに雪が降るのは本当に久しぶりじゃないでしょうか。寒いのは苦手なんですがね~。
ヴィオラですが、最後の仕上げにきれい綺麗に掃除しています。かなり綺麗になったので、もうこのくらいで良いかな~
最近の私の傾向として、作業をやりすぎてしまって状況を悪くすることが多々あります。細かいところが気になってついつい手を入れてしまう性格?がイケナイのかな?先生から、「いったん終わったと思ったら、目の届かないところに封印しておくのが良い」とアドバイスいただきました(^^;
2006年1月24日(火) ホワイトヴィオラ完成。
ホワイト完成しました。やはり?長かったですね~。一応写真も撮ったのですがデジカメを工房に置き忘れてきてしまいました。近々に写真もご紹介しますね。(←え、誰も見たくないって!?)
ヴィオラは、特殊処理を施すため(企業秘密?)本日先生にお渡ししました。どんな状態で帰ってくるのか楽しみ、楽しみ。
2006年1月26日(木) 完成したホワイトヴィオラ。
先日掲載し忘れたヴィオラです。記念なので少し大きめの写真です。
楽器の写真を取るのは難しいですね。上の写真もちょっと歪んだりしています。
スクロールが写っていないのは、ムキになって修正しすぎて大きさがちょっと小さくなってしまったからです(^^; でもそれが逆に良い味を醸し出すかもしれませんし、実際にペグをつけた完成状態でどのように見えるのか、不安ながら興味もあります。
2006年1月30日(月) スクロールの型。
3台目のヴァイオリン用にスクロールの型を作りました。型は一応、グァルネリ。先輩の型から形を写させてもらいました。
真鍮板で作ったので、金属やすりで整えましたが、細かい金属粉まみれになりました。鼻をかむと真っ黒でした。。。(←かなり金属粉を吸い込んでいる模様。多分、体に悪いです。)この作業をするときは、マスクをした方が良いかも!?
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製作日記(2005年12月)
- 2005年12月24日 (土)
- 製作日記
2005年12月3日(土) ナット仮付け。
ヴィオラの指板ですが、仮付け後、アーチ成形に入りました。しかし迷走。なかなかテンプレートのアーチ通りに上手くいきません。小道具も作ってみたのですがね。。。
時間がかかってしまいましたが、アーチ成形が終り、ナットに入りました。とりあえず仮付けまで。
2005年12月6日(火) ネック削り。
ネックの楽器本体へ差し込む部分のサイズを整えました。初めはノミでガツガツと、次にカンナで削りました。
もうすぐネックセットの工程に入れるかな。いや、でもその前にエッジ処理がある~!
2005年12月9日(金) エッジ処理。
ヴィオラのエッジ処理を行っています。サンドペーパーで楽器の縁を処理するのですが、う~ん、難しいなあ。まだ粗いペーパーで大まかにやっています。結構時間がかかる根気のいる作業です(^^;
2005年12月13日(火) 一先ずエッジ処理終り。
ヴィオラのエッジ処理ですが、やっとサンドペーパー#120での粗い処理が終わりました。1台目もそうでしたが、この作業エラク時間がかかってしまいます。おまけに、凝視しながら作業するため肩が凝ります~。
しかし、エッジに関しては私の先生はクレモナスタイルではないかもしれませんね。クレモナのヴァイオリンと見比べると違う気がします。スタイルは人それぞれということで、勉強していきたいと思います。
エッジ処理は一旦、おいておき、仕上げのときにまた手をつけます。次は、微妙に曲がっているスクロールの修正!
2005年12月15日(木) 風邪。
風邪です(^^;
ここ最近、工房は風邪のオンパレード。いよいよ私にまわってきたのかも。結構、気をつけていたんだけど。う~ん、工房が寒すぎるのもいけない。
スクロールの修正をしていますが、ムキになってやればやるほど状態悪化の気配。こういうときは、一旦手を止めて、暫く時間を置いてから再び取り組んだ方が良いのですが、作業しているとなかなか踏ん切りがつかないんですね。悪循環。風邪で頭ガンガンも悪い要因。
2005年12月16日(金) お詫び
昨日頃よりホームページに接続できない状態になりました。調査したところ、ハッカー集団からのサイバーテロ攻撃にあった訳ではなく(^^;、当方のミスで年1回のドメイン更新がうまく行われていないことが原因でした。お越しいただいた方、また、ご心配していただいた方、どうも申し訳ありませんでした。まったくサイト管理者としてあるまじき行為ですね(^^;(おまけにドメインも喪失するところでした。。。)
ドメイン更新の手続きを行いましたが、皆様のPCで閲覧できるようになるまでには暫く時間がかかるかもしれません。(DNSが浸透するまで数日かかることがあります。)
どうもごめんなさい!
2005年12月19日(月) スクロール修正。
先日より取り掛かっているスクロールの修正ですが、なかなか難しいです。こちらを触ればあちらがおかしくなる、といった具合です。ほぼ出来上がっていただけに、これから大幅に形を壊して修正するのは難しいし、かといって小刻みな修正では限度もあるでしょうし、ちょっとしたジレンマに陥っています。(あまり削りすぎるとスクロール自体が小さくなってしまいます。)
納得はしていませんが、とりあえず写真のようになっています。明日、先生にお見せしようと思います。
2005年12月24日(土) サドル作っています。
黒檀でサドルを作っています。黒檀は非常に堅い木ですので、刃物は良く研いでおかないと綺麗に切れません~。
表板をサドル幅に切り抜きました。(写真は製作中のサドルを試しに嵌め込んでみたところ。)表板の下にあるブロックを久しぶりに見ました(^^;
そうそう、皆さん良いクリスマスを過ごして下さい~ メリークリスマス!
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製作日記(2005年11月)
- 2005年11月29日 (火)
- 製作日記
2005年11月7日(月) スクロール、あまり進んでいません(^^;
ヴィオラのスクロール、あまり進んでいません。まだまだ途中です。シカゴに行ったり弦楽器フェアがあったりとイベントたくさんありましたが、このままではちょっとイケマセン。はやく仕上げられるよう、明日から頑張ろう。
2台目のヴァイオリンのハギの方は、無事修復いたしました。。。
2005年11月14日(月) スクロールの形が出来つつあります。
ヴィオラのスクロールですが、写真のようになっています。う~ん、歩みが遅いなぁ。流石にそろそろペグボックス掘りに入りたいです(^^;
2005年11月17日(木) ペグボックス彫り。
ヴィオラのペグボックスを彫っています。うまく出来ると良いですが。とりあえず自分なりに彫って、明日、先生にチェックしてもらおうと思います。
本日、タツノヤ商会で、ヴィオラの指板材を購入。もうすぐ?指板成形に入ります。
2005年11月21日(月) 1台目のヴァイオリンの手直し。
性懲りも無く1台目のヴァイオリンを取り出し、手直しをしたりしています。とりあえずナット。弦が通る溝の間隔が若干狭いようで、そのため、隣り合う弦間の間隔が狭く感じます。
あまり良く写っていませんが、とりあえず写真のように作り直しました。暫くはこれで弾いてみようと思います。しかし、今日、作業してみてよく分からなくなってきました。E線からG線までの幅はどの程度が適切なんでしょ?一応、15.75mmと習ってはいるんですが。これだと狭すぎるように感じるし。。。工房の壁にかかっている複数のヴァイオリン(オールドから安価な工場製品)を見ると、17mmくらいの幅が多いような。。。まあ、厳密には決まってはいないのでしょうか?
2005年11月22日(火) 指板成形。
ヴィオラの指板を作っています。とりあえず、サイズを整え、ネックに仮付けできるような状態まで削りました。黒檀ですので堅く削りにくいのですが、なんだかんだで1日仕事になってしまいました。とほほ。。。
明日は、祝日ですね。すっかり忘れていました。工房で作業していると、ついつい世間に疎くなってしまいます。。。
2005年11月24日(木) 1台目のヴァイオリンの手直し。
またしても1台目を手直し。ネックが少々太いようで弾きにくく感じたので、リシェイプしてみました。私にはちょうど良いかな~というくらいの太さに削ってみました。うん、かなり弾きやすくなりました(^^
ネックといえば、蛇足ですが変な話があります。数年前、ヴァイオリンの個人レッスンに通いたいな~と、とある先生宅に見学に行った際です。私が当時使っていたヴァイオリン(安価な工場製)を見て、「う~ん、このネックはあなたには太すぎる!知り合いの職人に頼めば細く加工できる。5万円かかるが、長い目で見たら得ですよ!」と。。。初対面でいきなりこんな話が出てきたのです。ちょっと胡散くさい感じがしたので結局、2度とその先生宅には行きませんでしたが。5万円って一体。。。先生の取り分、いくらなんでしょう。。。
2005年11月25日(金) ニス材料作り。
ニス作りに使う材料は、色々とあるようですが、本日は、そのうちの一つ、テレピンレーズンを作りました。テレピンレーズンは市販のものもあるようですが、私たちの工房はテレピンから手作りするのが慣わしのようです。
危険性があるので作業はビルの屋上。あらかじめ下ごしらえしておいたテレピンを段々と熱していきます。途中、リアクションがありブクブクブクと反応が進みます。終始、強烈な煙と匂い。本当に咳き込みながらの作業です(^^;
冷ましてテレピンレーズンの出来上がり。写真の、鍋の底にガラスのように映っている黒い物体がそうです。実際にニス作りで使うのは今後ですが、ちゃんと出来てると良いですね。
2005年11月29日(火) 指板仮付け。
ヴィオラの指板を仮付けしました。が、作業中にフト気づきました。スクロールが微妙に傾いている模様。う~ん、木を見て森を見ず、ではないですが、スクロール製作中に大きな視点から確認すべきだったかも。まあ、まだ修正できる範囲とのことですので、とりあえずは、このまま作業していきます。
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製作日記(2005年10月)
- 2005年10月31日 (月)
- 製作日記
2005年10月4日(火) 裏板を本付けしました。
ヴィオラの裏板ですが、スクレーパーをかけ綺麗にしつつ厚さを整えました。当初はヴァイオリンと同じ厚さで整えましたが、裏板を手でたたいて、その響きを聴いてみるとう~ん、ちょっとカンカン甲高い感じ。ヴァイオリンなら良いかもしれないけどヴィオラはもうちょっと低くてボワッとした感じ?とのことなので、音を確認しながら段階的に削っていきました。ようやく良い感じになったので本日ニカワで本付け。やっぱりヴァイオリンとは違うな~と再認識。
表板の方に一箇所、作業忘れがありその作業も実行中。(どのような作業かはあえて言いません。)うまくいくと良いですが。。。
2005年10月7日(金) 表板を本付けしました。
ヴィオラですが、本付け前に内部のブロックや横板、ライニング等を綺麗に掃除。その後、1台目同様に横板の通常は見えない箇所にメッセージを記入。何て書いたかは秘密です。(今度は万年筆で書きました。)
ニカワで本付けしました。明日、きちんと付いているか確認予定です。
2005年10月13日(木) ネックに入りました。
表板、裏板を本付けしボディの方は一通り区切りがつきましたので、ネックの製作に入りました。先ずは、ネック材の三面平面出しを行い、横幅を規定サイズに成形。しかし、杢が強くなかなか思うように行かない。カンナの刃の研ぎの重要性をあらためて認識(^^;
大まかにネックの形に切断した後、現在はヤスリを使ってせっせせっせと少しずつ削っています。まだ初めの段階なので凸凹です。
2005年10月19日(水) スクロール1段目。
最近、色々なことがあり、あまり作業が進んでいませんが、スクロールに入りました。1段目の渦巻きに向けて成形しています。
随分前ですが、中古のスクロールガウジを入手しました。早くデビューさせてやりたいのですが、まだ刃を出していませんので、工房備え付けのガウジで作業しています(^^;
2005年10月21日(金) ハギが。。。
2台目のヴァイオリンですが、裏板のハギが。ハギが。。。確かに完璧なハギでなかったのは認めますが、非常にショックです。これ以上、書くのは差し控えますが、仕事の遅い私に対する神様の天罰でしょうか。。。もう今日はふて寝します。
2005年10月31日(月) シカゴから戻ってきました。
シカゴ滞在3泊4日の旅を終え日本に戻ってきました。先生からのお使いは初日と2日目で終わりましたので、その他は市内観光です(^^シカゴと聞くと「ちょっと薄汚れた路地とギャング」という印象がありましたが(←映画の影響?)、実際は非常に綺麗でとても魅力的な街でした。(びっくりするくらい大都会)機会があればもう一度行ってみたいな~と思います。
写真は、シアーズタワーからの市内の眺めです。ビル郡の向こうに見えるのは空ではなく、ミシガン湖です。他にもたくさん写真を撮りましたので、近日中に旅行記をアップできればと思います。
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製作日記(2005年9月)
- 2005年09月27日 (火)
- 製作日記
2005年9月1日(木) 駒の最終成形。
1台目のヴァイオリンですが、駒の最終成形が一応終わりました。といっても、既に弦を張って音出しができる状態でしたので、今回は、駒の足の形や二つ左右に開いている穴(先生は腎臓と呼んでいる)の形等を整えたりといった、見た目部分の成形がメインです。しかし、駒を削ると楽器から出てくる音がガラット変わるそうですので、一つ一つ先生に確認しながら作業しました。
自分なりに、整えた駒に、E線接触部分に皮を貼って一応終了。弦も張ってみました。心なしか少し響きがよくなった?ような気がします。ただまだコロコロと音が変わっていっている状態ですので、暫くの間は毎日弾いてみて変化を確かめたいと思います。
あとは、ネックが少し太いようなので(特にハイポジション付近)修正できるものなら行いたいな~と思っています。ニスがはがれてしまった部分のりタッチもそうですが。。。
2005年9月2日(金) ベースバーの成形。
昨日タツノヤ商会さんで購入したベースバー材を早速活用。先ずは、バンドソーやカンナでサイズ、厚さ出しを行いました。メーカー(製作者)によって結構変わるとのことですが、ヴィオラのベースバー、思っていたより結構厚めなのでちょっとびっくりです。
ベースバーについては皆さんご存知かもしれませんが、写真のような細長い木材(松)を表板の裏面にぴったり合うように削っていきます。しかし、あわせる面が平面でなく曲面になっていますので(しかもスクレーパーがけがきちんとできていないと凸凹の曲面になっている)、隙間なくピタッとあわせるのは難しいです。1台目のヴァイオリンの時は、本当に四苦八苦した苦い思い出の作業です。
とりあえず、大雑把にですがナイフで削り始めました。まだまだ序盤です。
2005年9月5日(月) 平ノミ購入。
ようやくと言うかやっと平ノミ(追入)を購入しました。実は、これまでは工房の平ノミを使っていたのですが、新入生も入りましたし、いつまでも借り物ではちょっとマズイかなと思いまして。池袋にある水平屋というお店(恐らく老舗)で、色々と見せてもらい、このノミにしました。ノミの銘は清忠です。(一応、職人が手でうったノミとのこと。私には十分過ぎる。)今回は、6分サイズ(18mm)を購入しました。実は柄のお尻には金属製のリングがついていましたが(金槌でノミを打つところの金属リング)、楽器製作には必要ないので取り外しました。必要品とはいえ、約9000円の出費也。他にも2分(6mm)の平ノミが欲しいですが財布と相談予定。
2005年9月7日(水) ベースバーのフィッテング終り。
ヴィオラですが、表板に取り付ける前のフィッテング確認が終わりました。しかし、今回も迷走してしまいました。「上手く行ったかな?」と思ったら若干ツイストがあったり、ナイフでの一削りが多すぎて隙間があいたりと。。。当初の目標では、このフィッテング作業は1日で終わらせようと思っていたのですが、なんだかんだで正味2日間くらいかかってしまいました。やはり、ベースバー苦手。1台目の時よりは上達している気はしますが。。。
本当は今日、ニカワ付けしたかったんですが、時間切れで明日に持ち越し。ちなみに、写真のベースバー、良く見ると両端に少し隙間が見えるかもしれませんが、これは意識的にわざとそのようにしています。(テンションを入れるため) 技術不足で隙間があいてしまったのではありません、念のため(^^;
2005年9月9日(金) ノックアウト。撃沈。。。
ヴィオラですが、昨日、ベースバーをニカワ付けしました。やれやれと思っていましたが、今日恐ろしいことが判明。
付ける位置を間違っていました。。。本来付けるべき位置よりもセンター側(左側)になっていました。(左の写真は間違った位置のものです。)こんな失敗、ホームページに掲載すべきかどうか迷いましたが、恥をかきすてて掲載しています。ニカワ付けするまで、気がつかなかった自分も情けないです。これまでで最大級の失敗です。。。
しかたがないので、ニカワ付けしたベースバーを取り外しました。というか、ニカワで強固に接着しているので、削り取りました。。。ですので苦労してフィッテングしニカワ付けしたベースバーは木片の残骸になりました。)
再度、ベースバーの製作を始めました。今度は絶対間違えません!左の写真は正しい位置のものです。(先ほどの写真と比べると位置の違いがよく分かるかと思います。)先輩いわく「ベースバー交換の練習にもなって良いじゃない」とのことですが、私的にはかなりショックです。
2005年9月13日(火) ベースバーニカワ付け。
2本目のベースバーですが、フィッティング作業も終り、本日ニカワ付けしました。位置を間違えてしまった失敗等あり、なんだかんだで結局1週間くらいベースバーと格闘していた気がします。無事キチンと付いていると良いですが。明日の朝、クランプを外してみます。ちょっとドキドキです。
2005年9月15日(木) ヴァイオリン表板のハギ。
少し話しは遡り、裏面に松脂だまりがあり「ギャー」となったヴァイオリンの表板は心配が的中し使えなくなりました。先生に聞いたところ「かなり深いのでこの表板は使わない方が良い」とのこと。
仕方ないので、表板を再度購入し、本日ハギをしました。例によってカンナ調整を十分にしてから接ぐ面を削りフィッティング具合を確認。一気にニカワ付けしました。私にしては短時間で済みましたが、よ~く見ると少し微妙かも!?ニカワが完全に乾いてから再度確認予定。キチンとついてると良いな~
ベースバーの方は、ちゃんとついているようでしたので昨日形を整えました。自分なりに、こんな感じにしています。
写真はありませんが、1台目のヴァイオリンのニスのリタッチもほぼ完了。明日から暫く実家に持って帰ります!
2005年9月21日(水) 帰省してきました。
1台目のヴァイオリンを持って、大分の実家に帰省してきました。東京と違い、のんびりした雰囲気の中、久しぶりにゆっくりと過ごすことができました。ああリフレッシュ!
皆さんはあまり興味ないかもしれませんが、地元の姿を少々紹介。先ずは、風景写真。海越しに真ん中左よりにポコッと写っているのが、おサルさんで有名な高崎山です。(私は子供のころに行ったきりですが。)右の方に写っているのは、温泉で湯名な別府の町です。写りが悪いのは、私のデジカメの性能です。
で、別府の町にあるマクドナルド。全然珍しくないかもしれませんが、実はこれ温泉宿(ホテル)の中に入っているマクドナルドなんです。ホテルの中に、マクドナルドがあるとは、さすが温泉町別府!
街中にあるローソンに寄ってみると(九州にもローソンはありますよ!)、普段見かけないお弁当がありました。
大分名物のとり天が入っている、とり天弁当!東京にはない、ご当地物でしょう。なかなか美味。皆さん、大分に行った際は、一度は、とり天食べましょうね!(鳥のからあげじゃありません。)
と、まあまあ、ヴァイオリンと関係ないことばかり書いてしまいましたが、久しぶりにゆっくりしてきました。明日からまた、製作に頑張ろうと思います。
2005年9月22日(木) エッジの厚さ出し。
2台目のヴァイオリンですが、ハギは心配ないようで、松脂だまりも見当たりませんでしたので、作業を進めました。先ずは、楽器の形に大まかに切断した後、大まかにアーチ出し。その後、パフリングを埋め込むための前作業としてのエッジ部分の厚さ出しに入りました。
しかし、アーチ等まだ大まかな段階ですので、こうして見ると肉肉していますね。もう少し削って整えようと思います。明日は休日で学校は休みですので土曜日に引き続き作業予定。
2005年9月27日(火) 裏板の厚さ出し。
ヴィオラですが、表板はベースバーを付け一区切りつきましたので、裏板の最終的な厚さ出しを行っています。まだ豆カンナで粗削りの状態ですのでゴツゴツしています。早くスクレーパーをかけたいです。
2台目のヴァイオリンはエッジの厚さ出しが終り、このような状態になっています。
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製作日記(2005年8月)
- 2005年08月31日 (水)
- 製作日記
2005年8月1日(月) ヴィオラ表板裏面の荒削り。
早いもので本日から8月ですね。皆さん、夏休みやお盆休みは取られるのでしょうか?
ヴィオラですが、f字孔を削る前の下作業として、表板裏面の粗掘りをしました。厚さ5mm程度にまで削っていきます。結構削っていますので手で持つと随分軽く感じられるようになりました。
2005年8月3日(水) 1台目ネックの仕上げ。
1台目のヴァイオリンですが、指板本付け後、ナットに手をつけました。最終形に近いところまで平ノミで加工しています。その後は、本付けした指板とネックとの間に出来た微小な段差の取り除きです。本日は、やすりやサンドペーパーを使い、ネックから指板まで滑らかなカーブで一続きに繋がるように、削っていきました。時々、ネックを握ってみて「実際、弾くときに持ちやすいかな~」など考えながら作業しています。
2005年8月4日(木) ヴィオラf字孔を削っています。
ヴィオラですが、f字孔に入りました。ナイフを使い、少しずつですが削っていっています。(今、作業しているのは左側のf部分です。)見映えにかなり影響する部分ですので、綺麗にできればと思います。Fagnolaの特徴も上手く出せればいいな。
2005年8月5日(金) 1台目ネックの仕上げ。その2
先日、ネックの仕上げ作業を行っていると書きましたが、引き続き本日も少し行いました。先ずは、アンモニアをネックに塗布。しかし、アンモニアの容器のフタをあけた瞬間から、ものすごい匂いです。(公衆トイレの匂いを100倍に凝縮したような?匂いです。)咳き込みながら塗りました。続いてドライカラーで作った色をネックに塗り、ネックを少々茶黄色にしました。確かに、このように色をつけた方が、(真っ白に比べて)違和感がありません。その後は、シェラックを塗って、乾かしています。これでネックは完成なのかな?とりあえず、一歩一歩前進しています。
2005年8月8日(月) ヴィオラf字孔を削っています。
ヴィオラのf字孔ですが、一通り写真のように削っています。まだ、ちと細面ですので、これから少々太くしていく予定です。ナッチの部分も削らないといけませんね。f字孔の形が見えてくると、楽器に顔が入ったようで、ちょっと嬉しいです。
2005年8月12日(木) 魂柱製作&ナット成形。
お盆の時期ですが、先生宅にお邪魔して(無理やりにじゃないよ!)、1台目のヴァイオリンの作業をすすめました。左の写真の物を作っていましたが、これを見てお分かりになる方はすごい。作りかけの魂柱(サウンドポスト)です。先ず、松棒を四角く立方体に整えた後、角をカンナで削り8角形にします。で、その次は、また角を落として16角形にし、でそのまた次は。。。という感じで削っていけば、円に近い棒ができあがります。最後は、紙やすりで整えれば、手作業で円柱ができるといった寸法です。本日は、楽器への魂柱のセットアップまでには至りませんでしたが、とりあえず当面使う分の魂柱は製作しました。
続いて、ナットを少々成形して、弦が通る溝をつけました。E線、A線、D線、G線の4本ですが、それぞれ弦の太さが違うので、当然溝の太さも変わります。また溝の角度をどのくらいにするか等、細かなところですが、色々と考えてしまいました。でも、う~ん、ちょっとイマイチかな?
次は、いよいよ魂柱のセットアップです!うまく出来るといいな~
2005年8月16日(火) 魂柱のセットアップ
1台目のヴァイオリンですが、いよいよ魂柱のセットアップに入りました。が、しかし、うーん、難しい。。。先日作成した円柱を程よい長さにカットした後、f字孔から差し込み、楽器の中に立てるのですが、まさしく「言うは易し、行うは難し」です。先ず、楽器の中に立てることすら、なかなか上手くできません。一応、立っても斜めだったり、上下面のフィット具合が上手くいかなかったりと。それで、傾斜を修正しようとすると、折角立っている魂柱が、バタン!と倒れてしまうといった感じです。
今日一日中、延々と、このセットアップに挑んでいました。夜になってようやくコツのようなものが掴めてきた気がします。とりあえず、写真のように魂柱を立ててみましたので、明日、朝一番で先生にチェックしていただこうと思います。しかし、練習しすぎで、f字孔がこすれて傷だらけになってしまいました。ニスもはがれてしまったし、ちょっと悲しいですね。
蛇足ですが、明日の夜は、工房の先輩の送別会です。都内楽器店に就職されるとのこと。頑張ってもらいたいです。
2005年8月18日(木) 駒の足の調整
昨日は、工房の先輩の送別会でちょっと飲みすぎてしまいました。まあ、結構盛り上がったので良かったですが。
魂柱のセットアップは先日、無事終わりましたので、本日は、1台目のヴァイオリンの駒の足の調整を行いました。駒の左右の足をナイフで削って、ピタッと楽器の表板に接地するよう調整していきます。しかし、表板は滑らかな曲面になっていますので、そう簡単にはいきません。少し削ってはフィッティング具合を確認、といった具合に何度も何度も調整。。。こちらを削れば、あちらが浮き上がる、といった状態ですが、何とか無事、足のフィッティングができました。やれやれ。
残る作業はあとわずかのようです。順調に行けば、明日、弦を張って音を出せるかもしれません。楽しみですが、一体どんな音が出るのか、ちょっと怖い気もします。とりあえず、準備だけはと思い、弦一式を購入して参りました。(E線:ゴールドブラカット、A、D、G線:ドミナント)明日が、楽しみですね!(昨日、飲みすぎたためか、デジカメを自宅に忘れてきたので写真はありません。悪しからず。)
2005年8月19日(金) 1台目ヴァイオリンの音出し!
ずっと手をかけていた1台目のヴァイオリンですが、本日、ついに弦を張ることができました!(記念なので写真ちょっと大きめです。)
駒をたてて、慎重に、慎重に4本の弦を張っていきました。普段は何気ない、弦張りも、自分が作った1stヴァイオリンとなると、少々緊張です。
初めての産声はというと、素直な、素朴な感じの声を聴くことができました!やはり、なんだかんだ言っても、ここまで出来るまでに手間暇をじっくりかけていますので、音を聴けて正直嬉しいです!
先生や、工房の先輩等にも少し弾いてもらいましたが、時間とともに音がコロコロ変わっていきます。これは、新作の楽器の場合には、当然ということですので、暫く引き込んでみて、どのような音になるのか楽しみながら観察していきたいと思います。
ただ、これで完成という訳ではなく、まだ、駒の最終成形等が残っています。また、私の楽器は指板の高さが若干高いようですので、これも様子を見ないといけません。(今は夏なので、これからは自然と指板が下がってくる事があるとのこと。そうなれば都合良いですが。)個人的には、傷をつけてしまったニス面のリタッチ等もやってみたいと思っていますが、とりあえず、音出しができるようになりましたので、本日は、記念すべき日になりそうです。
2005年8月24日(水) 一旦戻ってきました。
3日間に渡り先生宅の留守番に行っていました。主な任務は、ペットの猫、亀のえさやりです。合間に楽器の方も進めようと思っていたのですが、う~ん、ほとんど手付かず。先生宅は、遊び道具がたくさんあるので、ちょっといけませんね~。
帰りがてら、都内の工房に立ち寄り、ヴィオラの表板の裏面を削り始めました。まだ豆カンナで大まかに削っています。
一旦、都内に戻ってきましたが、明日からは、弓の毛替えの勉強会に行ってきます。富士山の麓近くですが、明日朝の出発が早いので起きるのが大変!
2005年8月26日(金) 毛替え講習会に行ってきました。
2日間に渡る毛替え講習会に行ってきました。途中、台風の直撃?を受けたりと色々ありましたが、非常に密度の濃い内容で大変勉強になりました。
講習会では、最後の締めに、持参した自分の弓の毛替えを行いました。くさびの製作は、特にヘッド部分のくさびが独特の形状のためか難しかったです。また、毛の張り方(というか、くさびの入れ方等、多くの部分に関連すると思いますが)、偏りのない均一なテンションで張ることが難しい。実際、少しテンションが違ってしまいました。毛のまばらな部分と濃い部分等ムラも少しあるので、このような点も注意が必要です。
講習会では、他にも、皮そぎや、そいだ皮の接着、ラッピングも行いました。ラッピングでは、2つの糸を使った2色のラッピング等も教わりましたが、これはなかなか楽しかったです。また、実は、弓の反り入れも体験したのですが、これは非常に難しかったです。弓を折りはしませんでしたが、コゲコゲにしたり、滑らかなカーブに曲がらず凸凹になったりと。。。
色々なことを教わりましたので、あとは、折角教えていただいた内容を忘れないように練習しないといけません。毛替えに必要な道具等も徐々に揃えていきたいと思います。
最後になりましたが、写真の物体は何でしょう?答えは、「くじらのひげ」です。高級な?弓のラッピング等に使うのだそうです。(無論このままでなく、色を染めたりと手を加えるとのことですが。)本当にくじらのひげを使っているんですね。初めて実物を拝見しました!
2005年8月29日(月) ヴィオラ表板の厚さ出し。
先週は、留守番や毛替え講習会等ありましたが、本日から工房にて作業再開。ヴィオラは、表板の裏面を削って厚さ調整をしています。
ちょっとペースが遅いので、けっこうムキになって豆カンナでゴシゴシ削っていましたが。。。目指している厚さより0.3mmほど、薄くなってしまった部分がある。。。ああ、どうしよう。
一応、「ヴァイオリンに比べヴィオラの場合は薄くする」という話も聞きます。今はヴァイオリンと同じ厚さで整えているので、だとするとまだ大丈夫と思いますが。う~ん、どうすべきか。。。ちょっと考えます。しかし、やはり急いで作業するのは禁物かもしれません。「そうは、うまくいかんざき! by 公明党」
2005年8月31日(水) 表板の厚さ出し終り。
ヴィオラの表板ですが、少し薄くなってしまった部分を先生に聞いたところ、特に気にしなくても大丈夫とのことでした。安心しました。一応、これで表板の厚さ調整は終わりました。次の工程は、バスバーです。1台目のヴァイオリンのときは、四苦八苦した想い出があります。今回はどうなるかな~。取り急ぎ、バスバー材を明日朝、購入しに行きたいと思います。
1台目のヴァイオリンの駒の最終調整にも入りました。ナイフでちょこちこと削っています。普段は、余り気にかけない駒ですが、改めて見てみると、足の形等結構面白いですよ。
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製作日記(2005年7月)
- 2005年07月29日 (金)
- 製作日記
2005年7月1日(金) 裏板のアーチを整えています。
ヴィオラですが象眼入れが終わりましたので、豆カンナを使って裏板のアーチを整えています。楽器によりアーチの形は様々ですが、とりあえずはベーシックな形を目指そうと思っています。(何がベーシックかは聞かないで下さい。)まだ途中ですので凸凹が目立ちます。最終形に近いところまで豆カンナでやっていこうと思います。
本日、私たちの工房に新しい生徒が一人入りました。仲間が増えるのは嬉しいですね。お互い頑張っていきましょう!
2005年7月5日(火) 裏板のアーチほぼ整えました。
ヴィオラの裏板のアーチですが、大まかに豆カンナで整えた後、スクレーパーをかけて綺麗にしています。1台目のヴァイオリンと比べると、エッジ周辺のお肉を落としており、エッジから少し中に入った箇所からアーチが始まるような感じにしています。(←う~ん、言葉で説明するのは難しい。)ヴィオラなのでもう少しふくよかな感じが良いのかな?とも思いますが、まあ自分の感性で進めています。明日の朝、もう少し綺麗にしてから先生にチェックしてもらおうと思います。
明日の夜は、工房の皆との意見交換会です。(別名、飲み会。)先生のおごりで韓国焼肉です。嬉しい~。たくさん食べるぞ!
2005年7月7日(木) 表板のアーチを整えています。
昨日は、先生のおごりで韓国焼肉をたっぷり食べました。美味しかった~。これで栄養補給OKです。
ヴィオラの裏板のアーチはほぼ終わりましたので、表板のアーチを整えています。例によって豆カンナで近いところまで削って、仕上げにスクレーパーをかけます。しかし、どのようなアーチにすべきか。。。裏板の場合は、「このようなアーチにしたい。こんなアーチが美しい」といったイメージがあるのですが、表板については、的確なイメージがわいてきません。う~ん、まだまだ勉強不足なのでしょう。今しばらく進めてから明日先生にチェックしていただこうと思います。
2005年7月11日(月) 1台目綺麗にしています。
暫くご無沙汰だった1台目のヴァイオリンですが、最後の透明ニス塗りから2週間以上経ちましたので、本日から作業再開となりました。
先ずは、非常に細かい目のペーパーを使い、ニス面の凹凸を削り滑らかになるように磨いていきます。といっても、削り落とすのは、計5回ほど重ね塗りした透明ニス面だけで、その下の色付きのニス面は削らないようにします。写真は、裏板ですが表板、スクロールと全体的に磨いていく予定です。
2005年7月16日(土) 1台目磨きに入りました。
1台目のヴァイオリンですが、ニス面を整えましたので、本日より磨きの作業に入りました。先ずは、オイルやポリッシュ、アルコール等を含ませた布で楽器全体を少々磨きました。
一応自分なりに磨いてみましたが、どうもテカリというか反射が少ない気がします。(実際、同時に作業したHさんの楽器はもっとピカピカ光っています。)布につける分量が足らなかったのかな?とりあえず、本日はこの状態で乾かしておき、来週先生の指示をいただこうと思います。
2005年7月19日(火) 1台目再び磨きました。
1台目のヴァイオリンですが、恐る恐る磨いていたのであまり磨けていなかったようです。本日、ちょっと強く磨いてみたら、ようやくピカピカしてきました。
2005年7月22日(金) さらに磨きました。
1台目のヴァイオリンですが、ミラン(millant←綴り違っているかもしれません。)を使ってさらに全体を磨きました。布で磨くと「キュッ、キュッ」と音が聞こえるようになってきました。結構光ってきてますね!
2005年7月25日(月) 久しぶりに2台目のヴァイオリンを進めました。
決してサボっていたわけではないけど、暫く手をつけていなかった2台目のヴァイオリンの作業をすすめました。まだ象眼入れの前の段階で、大まかにアーチを出しています。どんなアーチにしようか?エッジ付近を結構落としてみたいな。。。など考えながら作業しています。(写真は裏板です。)
「ギャー!」となった画像です。2台目のヴァイオリンの表板ですが、接ぎが終わって裏面を綺麗に整えていると、なにやら怪しい穴が。。。そうです、ヤニだまり。。。発見した当初は、ちょっとショックでしたので暫く手をつけていませんでした。で、今日、どの程度まで穴が開いているのか調べようと思い、少々掘ってみたのですが。。。
「ううっ、結構深い。。。」どうしましょ。アーチを出す時点で表面まで穴が貫通したら大変です。(パッチをして見事に穴を隠した先輩がいましたが周りで見ているだけでも大変な作業でした。)う~ん、少し作業してみて穴の状態を見てみようかな。最悪この表板は使えないことも覚悟しておきます。。。
2005年7月27日(水) 1台目のペグ削りと指板の裏面堀り。
1台目のヴァイオリンの作業をすすめました。先ずは、ペグシェーパーを使って、買ったばかりのペグを削りました。4本のペグを削った後は、スクロールのペグ穴をリーマーで削りながら、広げていきました。このペグ穴削りですが、斜めにならないように真っ直ぐに削るのが思ったより難しい。とりあえず、写真のようにペグが少々入るくらいまで削りました。
続いて、指板の裏面を少々掘りました。しかし、なぜこのように掘るのでしょうか。勿論、何らかの理由があると思うんですが。今度、先生に聞いてみようと思います。
蛇足ですが、ペグ等のパーツは、黒檀のものにしました。理由は黒い色のパーツの方が、楽器とのコントラストがはっきりして良いかな?と思ったことと、勿論、安かったからです(^^;
2005年7月29日(金) 1台目指板を本付けしました。
1台目のヴァイオリンですが、指板の本付けに入りました。ネックとのフィッティング具合、指板の角度や高さ等を再確認、修正した後、薄めのニカワで接着しました。
本付けできて嬉しかったのでもう一枚。クランプをはずした姿です。おおっ、ヴァイオリンにみえてきました。
次の大きな工程は、魂柱および駒の製作、取りつけでしょうか。先輩方の話によると、皆、最初の1台目は苦労して数週間かかってしまうこともあるとのこと。順調に行けばよいですが、最後の関門でしょうか。
ヴィオラは、アーチ出しがほぼ終了しましたので、仮付けしていた表板を取り外しました。次は表板裏面の削り&f字孔です!
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