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製作日記 Archive
サンドパーパーでスクロールを綺麗にし始める。
- 2009年08月02日 (日)
- 製作日記
結構、ノミ跡なんかがありますので、サンドペーパーなどを使いつつ、チェロのスクロールを綺麗にし始めました。
しかし、まあ個人的にイマイチ感がありますね。この形。アマチュア感ありありなのが原因でしょう。なかなか難しいものですね。
と、ここでこだわると、何時かのビオラみたいになっちゃうんで、ほどほどの拘りで進めようと思います...。
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徐々に綺麗になってきているスクロール!?
- 2009年07月19日 (日)
- 製作日記
さて、チェロですが相変わらず遅々としております。
サンドペーパーを丸めてゴシゴシしながら、フルーティングを綺麗にし始めました。
それにしてもボタンのヒゲのようなところの形が良く分からんです。分からんというのは、もちろん写真などを見れば、いろんな形を見て参考にすることは出来るのですが、なんと言うか自分の頭の中で、「これがイイ!」というイメージが沸かないということです。まあ、経験不足ということでしょうか。
余談はさておき、このサンドペーパー作業、あまりやりすぎるとカーブが急になっちゃいますので、ほどほどが良いですね。私のような凝り性の毛がある人間は注意が必要です。
さて、話は変わりますが、最近新しい方が学校に入りました。二十歳くらいの若い方ですが、大阪から上京して一人暮らししながら製作の勉強をしています。凄いですね。私が同じ年齢の頃には何も考えていなかったように思います。
大変なこともありますが頑張って下さいね!
うん、もう4時ですね。流石に眠い。寝ましょう。お休みなさい。
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チェロってどうなったの?
- 2009年04月11日 (土)
- 製作日記
多くの方が?こう思っていると思いましす。長らく状況をご報告していませんでしたね。ごめんなさい。
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製作日記(2008年1月~2008年12月)
- 2008年12月06日 (土)
- 製作日記
2008年12月6日(土) チェロのスクロール
海外研修の関係等ですっかりご無沙汰していました。すみません。
さてスクロール。あらまあ、進んでいませんね(^^;
非常に太っているのでスリムにしなければイケマセンね。一気にガツガツいきたいですが、度胸もなくなかなか大胆には難しい。
プロとアマチュアでは、早さが決定的に違いますが、思うにプロの方は最終的なイメージが頭の中にあるので、いきなりガツガツ8割がたのところまで大胆にいける。後は丁寧に作業することができるのだと思います。私のようなアマチュアは、なかなかイメージを持てないので最初からコツコツコツコツと非常に効率の悪い作業を重ねているように思います。やはり経験の差は大きいなぁと思うこの頃でした。
2008年10月19日(土) ペグボックス→コンサート
最近ちょっと涼しくなってきましたね。もう半袖だと夜間などは寒い感じ。過ごしやすくなってきました。
さてペグボックスですがご覧の通り、大まかに掘りました。まだ手をつけないとイケナイ箇所はありますが大体の形は見えてきました。まだ深さが足りないと思いますのでもう少し掘る必要はあるんですが、深さはどの位が適切なんでしょう?工房にあるチェロから算出しても良いんですが、まあこのあたり厳密に決まってはいないと思います。
1日遅れで日記を書いていますので(^^;、翌日の話も。日曜日は知人から招待チケットを頂いたので、久しぶりにコンサートに行ってきました。場所は池袋の東京芸術劇場。アマチュアの方が参加する白金フィルハーモニー管弦楽団というオーケストラ。高いお金を払って有名オケを聞きに行くのも良いですが、アマチュアのオケも結構面白いと思います。個性がありますし、なにより皆さん真剣ですしね。
で、シベリウスの2番などが催されましたが、皆さん巧い。きっとアマチュアでも上級者の方が集まったオケなのでしょう。お客さんも結構入っていましたし、有名なのかな。(指揮者の汐澤安彦さんは結構有名な方だそうです。)久しぶりのコンサート、楽しめました。
2008年10月4日(土) ペグボックスを掘り始めました。
ちょっとバタバタしています。ということで工房に行ったのは良いのですが、1時間半ほどしか作業できず。前回の続きでペグボックスに入りました。1挺目のヴァイオリンの時は実はペグボックスの前にフルーティングから始めたのですが、まあこのあたりの順序は好みということで。
最初に電動ドリルで下穴をあけていきます。ボコボコ穴を開けていたほうがやはり作業も早くなりますし、掘りやすいですからね。ただ、この下穴あけ、注意しないとドリルの刃が滑って予期せぬところに穴をあけたりしちゃいます。あと注意が必要なのは深さでしょうか。
で、ドリルで下穴をあけた後、ノミ等で少しゴツゴツ削りました。本日は時間切れでここまで。う~ん、まだまだですね。
2008年9月27日(土) スクロールのアウトラインが少し見えてきました。
またしても2週間ぶりの更新。いつもまったりですみません。実は、先週の飛び石連休に九州の実家に
寄生帰省しておりました。飛行機も良いんですが、たまには長距離電車も良いな~と思い、寝台特急「富士」で帰る計画をたてていたのですが・・・。
はい、台風で運休になりましたよ(^^; み・ご・とに。イヤ、いいんです。これは仕方ありませんね。でも、重い荷物を担いで東京駅に行って、発車30分前のアナウンスで知ったという。うー、事前に調べとけば良かった・・・。結局、次の日、新幹線「のぞみ」で帰省となりました(^^;
さて、チェロのスクロールですが、ようやくアウトラインらしきが見えてきました。でも、まだ太っているんですがね。ここ、拘るといつまでたっても仕上がらないので、ひとまず置いといて先にペグボックスを掘ろうかと思います。で、鉛筆で下書きをカキカキです。深さ、どのくらいにすれば良いのかイマイチ把握していませんが、工房のチェロを測って参考にしようと思います。
2008年9月13日(土) 竜の頭みたい。
更新が遅れていました。実に2週間ぶりの更新です。サボっていたわけではないのですが、先週は工房で作業した後、皆で残暑払いに行きました。こういう飲み会は楽しいですね。結構飲んでしまいました。
肝心なチェロのスクロールは未だこんな感じです。竜の頭みたい。まだまだ太っているのでスリムにしなければイケマセン。
この写真でみるとアウトラインがいまいちだなぁ。む~、何とかしたい。
ここ暫く、ブログ設置のためにWordPressのお勉強をしています。このサイトに設置したいのですが結構奥が深いです。思ったより重労働。まあ興味があるので良いのですが、Give me Time!
2008年8月30日(土) これぞチェロ。
チェロは大きいので、苦労も○倍です。苦節○年、ようやくここまでたどり着きました。いや~疲れました。作業中に、チェロ用のノミを手のひらに突き刺して病院に行ったり、いくらやっても上手に曲がらない横板などなどありましたが、こうして見ると苦労もどこかに吹き飛んでいきますね。
というか、ごめんなさい、悪ふざけしてしまいました。これ私のチェロじゃありません。同じ工房のI君が数日前に完成させたチェロなんです。
出来上がりピカピカ。私はチェロの音はよく分からないんですが、新作とは思えない音が出ています。素晴らしい。色んな方のお話によると、売れば100万円にはなりそうです。でもI君はチェロ弾き。1挺目のチェロですので、どうするのかな?きっと自分で使うのでしょう。
しかし、私より後から作り始めたI君のチェロが先に完成するとは、どういうこと?
で、これが今の状態です。う~ん、あまり進んでいませんね。本当に遅々としていますね。これからは更に細部を見ながらコツコツ削っていきます。センスが問われる。うむ、大変なことになりそうだ。ああ、早くスクロールを完成させたい。←でもその後、厄介なネックセットがあるのです。
2008年8月23日(土) スクロールをコツコツ。
最近、東京は雨が降ったりとすこしばかり涼しいような気がします。お盆の関係で電車も空いていますし、いやなんだか過ごしやすい気がします。でもお盆終ったら、いつもの満員電車なんだろうな~。ボソッ。
2週間ぶりの日記です。スクロールの方はこんな感じ。形が徐々に見え始めたといったところでしょうか。これからが難しそう。綺麗に出来ると良いですが、スクロール自体が久しぶりなのでどうなることやら。
ホームページの話ですが、ブログを設置したいと思い、色々調べています。プロバイダーなどが提供しているブログは却下の方向。だって自分の好きなようにカスタマイズできませんからね・・・。で、真っ先に思いついたのは、Movable Type。自宅のローカル環境に入れていじってみましたが、何というかイマイチ。動作が重いのはちょっと。で、WordPressに傾いています。日本ではまだ知名度が低いかもしれませんが、世界で一番多く使用されているであろうブログシステム(CMS)です。いや、これ良い。オープンソースだし、使いやすい。がりがりにカスタマイズできる。(←そのためには一杯お勉強しなければイケマセンが。)イジるのが非常に面白いですね。WordPressでブログを公開できるよう勉強したいと思います。
2008年8月9日(土) 2段目。
スクロールの状況です。ようやく2段目をカットし始めました。でもご覧の通り、まだまだ先は長いですね。チェロのスクロールはサイズが大きいのでヴァイオリンに比べて作りやすいという話を聞いたことがありますが、どうなんでしょう・・・。少なくとも、私、スクロール自体が久しぶりなのでビクビクしながら削ってます。もっと、こう大胆に独創性が感じられるようなものでも良いのかもしれませんが、基本ができてからですねぇ。コツコツいこうと思います。
2008年8月2日(土) ちょとづつ。
毎日暑い、暑いです。真夏日が何日連続しているか知りませんが、東京のコンクリートジャングルの照り返しは強烈ですね。→涼しいところに行きたい。
チェロのスクロール。少ししか進展していません。私の先生が身近にいたら「Too late! stupid!」なんて言われているでしょう。→徐々に頑張ります。
2008年7月26日(土) ごっついやすりが良い。
先日、少し記述しました「ごっついやすり」ですが、写真のようなものです。中国製とのこと。このやすり、非常に目が粗い。そしてごっつい。武器みたい。通常のやすりに比べてすごい勢いで削れます。3倍は速いと思います。赤い彗星みたいですね。
このやすり、先生からお借りして最近使っていますが、非常に良いです。欲しい~。どこかで売っていないかな。
さて、スクロールですが、地道な作業をしていますので目に見えて進展していませんね。しかし、何というか、このアウトラインはイマイチ感あり。センスが感じられるように造りたいものです。
2008年7月19日(土) 南国気分とスクロール。
二週間ぶりの日記です。なぜ間があいてしまったかと言うと、出張で九州は宮崎に行っていたからです。
いやー、宮崎は良いですよ~。南国フルーツのマンゴー!(←高価なので食べれませんでしたが・・・。)私が訪れたのは延岡ですが、魚は美味いし、自然も豊か。なにより、皆さん大らかですね。何というか東京のようにギシギシしていないのです。このあたりの感覚は上手く説明出来ませんが、田舎から上京して働いている方等には分かって頂けるかと思います。
さて、チェロです。ようやくスクロールの1段目に着手し始めました。ノコギリを使って、アウトラインの線に沿って大まかにカット。アウトラインの線まで少し余裕がありますので、ナイフを使ってアウトラインの線までエッジを削っておきます。で、これを目安に余計な肉の部分をガウジで削っていっています。まだ、始めたばかりですので肉々してますね。これから段々とスクロールらしくしていきます。
2008年7月5日(土) 描き描きスクロールの形。
最近、めっきり暑くなってきました。こんな時期、楽器の保管の仕方にも注意が必要です。以前あった話ですがヴァイオリンを楽器ケースに入れっぱなしにしていたことろ、楽器ケースに接する部分のニスが高温で解けてしまったことがあります。肩あてなどもつけっぱなしだと楽器に接している部分のニスがもげる事が・・・。そうそうある話ではないですが、夏の時期は少々、気をつけた方が良いと思います。
さて、チェロのスクロール。あまり進んでいませんね(^^; おまけに、ボタンの大きさや各部分の数値的なものを把握していませんでした。本などを引っ張り出して調べても良いんでしょうが、工房に複数のチェロがありましたので現物あわせでサイズを測っています。それで鉛筆でアウトラインの線を描き描き。この作業、難しい。フリーハンドでやっているのもあると思いますが綺麗に書くのが難しい、時間がかかる。先生に見せたらダメ出し頂くでしょう。まあ、あまり拘ることないのかもしれませんが、フリーハンドでセンスよく描けるようになりたいものです。
2008年6月21日(土) ゴシゴシ、ゴシゴシ。スクロールのアウトライン。
ここ暫く更新ができませんでした。というのも、昇格試験なるものを受けていたためです。会社によっては昇格するために試験等を設けている場合があります。内容はマチマチ。私が受けた内容は、先ずはレポート20枚以上を記述・提出。重役方々の前でプレゼン。これで審査が行われて一次合格者は、その後、一般常識テスト(国語、算数・・・)、適性検査、そして人事役員面接というもの。はっきり言って昭和時代の遺物ですね。こんな制度で一体何が分かるのかと。(レポートについては理解できますが)国語、算数テストについては理解不能(上司にも聞いてみましたが、明確な答えは得られず・・・。)私がここまで突っかかるのは、まず業績に根ざしていない、各人の創造性や個性・思考が発揮できるような制度でない、全く無意味な内容が多い、更に出来レースであること。人によっては試験を受ける前から人的繋がり等で合否が既に決まっている・・・。紙面で私の考えを述べるには限界がありますが、この件については1時間ほど演説できる自信があります。これから就職される皆さん、このような企業に就職される際はご注意ください(歴史が長く、まったりお役所系、様式・慣習に異常に拘る、責任所在地不明・・・)。外の世界で生きていく実力がつきません。と言っても、外部から判断するにはなかなか難しいものがありますが。
愚痴のオンパレードを書いても面白くないと思いますので、楽器の話を。チェロのスクロール。ヤスリでアウトラインの形を整え始めました。ヴァイオリンですとそんなに時間はかからないんですが、やはりチェロ、面積が多い。凄く目の粗いやすり(中国製の、なんというか武器にも見えそうなごっついヤスリ)を借りてゴシゴシ。このやすりがけ、きちんと平面を作るのがなかなか難しいんです。私の先生は長年の経験で、その感覚で平面を作っていきますが、私レベルではまだまだ。というこのでスコヤを使いながら平面を確認しながらアウトラインを造っていきます。
とりあえず、写真のような形である程度アウトラインを出しました。完璧ではないですが、まあ良いことにしましょう。そうしましょう。次はいよいよスクロール部分の形作りですね。スクロールと言うからには渦巻きです。ぐるぐる綺麗な渦巻きに造らないとイケマセン。目を回さないようにしたいです。って、そんなことないか。
2008年6月7日(土) スクロールに少しずつ着手。
最近、ちょっとずつ蒸し暑くなってきました。不快指数も増大中。そして指数をさらに上げる必須アイテム、ネクタイ。最近はクールビズなども少しずつ導入されてきているようですが、サラリーマンの方は、大変ですね。人によっては、ネクタイを締めると「仕事するぞ」と気合が入るという方もいますが、私の場合は作業用のエプロンを締めた時ですね。腰あたりで紐をきゅっと締める。ネクタイを締める文化なんて、恐らくここ100年くらいの話でしょうし、昔の和服もそうであったように私の感覚はそれほど間違っていないのでは?と思います。と、全くどうでもいい話ですね。
チェロのスクロール。ようやく少しずつ着手し始めました。といっても、アウトラインからはみ出てる余ったお肉の部分を削っただけなんですがね。最終的にはヤスリをかけて綺麗な形にしますが、やはり出来るだけノミ等で削り取っておく方が楽だろうと。まあ、余り進展がないですね。
その他、他の楽器のニスの補修をしたり、ナイフの手入れをしたり。そうそう、ナイフですが、皆さんどのような物を使っているのか気になります。一度、水平屋さん等に見に行ってみようかな。
2008年5月31日(土) スクロールを大まかに切り抜きました。
数日遅れの更新です。最近何かと忙しい。もっとも、自分がドタバタ忙しくしているだけかもしれません。
平面出しが終ったスクロールですが、テンプレートに沿って下書きした後、いよいよ切り出し。工房に備え付けのバンドソーを使います。ストラドの時代はノコギリを使ったのでしょうか。これに比べれば遥かに楽ですが、やはり気を使います。小心者のため、アウトラインの線から結構余裕を持って切り出してしまいました。(←後で大変になるのにね。)
手前にあるのはヴァイオリンのスクロールです。この大きさの違い、アンビリーバブル!切り取った余り材からもヴァイオリンの裏板が取れそうな勢いです。
これから徐々にスクロールに着手していきたいと思います。
2008年5月24日(土) ネックの下ごしらえ。
毎回、変わり映えしない画像で恐縮です。そんなに簡単にチェロはできません、と言いつつ進みが極端に遅い、とらもくです。
胃がもたれています。昨日、上司が「最近忙しいから慰労の意味を込めてご馳走してあげる」と銀座の中華料理屋に皆を誘ってくれたのですが、次から次へ料理を注文するする・・・。正直、会計が不安でしたが、何のことはない、会社経費で全額お支払い。彼のお気に入りの六本木のクラブ代に消えないだけ少しはマシかもしれませんが、こんなところが狂っているんだよな~。まあ、散々食べた私も、同罪ですが。
と愚痴りつつ、夕方近くに工房へ。とりあえず、先日の続きでネックの3面平面出しに着手。スクロールの目の幅をいつくにすれば良いか。工房にあったチェロを数挺測ってみるも、まちまち。しかし67mm程度が多いように思います。で、これを目標に作業しましたが、私のネック材、余り余裕がないんですね。うむ、仕方なかろう。で結局66.1mm程度になりました。場所によって0.06mm程誤差がありますが、この段階で、更に追い込む必要もないので、これで良しとします。(←私の先生に、こんなこと言ったら怒られそうですが。)次回は大まかにアウトラインを切断したいな。
2008年5月17日(土) スクロールに入りました
ゴールデンウィーク前から多忙生活に入り、なかなかチェロが進みません。ボディがほぼ出来上がりましたので、早くスクロールに取り掛からないといけませんね。
本日、ようやくスクロール材を取り出しました。流石にチェロ用。大きいです!とりあえずファーストステップとして、平面出しを始めました。通常のカンナだと小さすぎて効率が悪いと思い、工房にあった巨大カンナを使いつつ。このカンナ、広く削れるので、このような際には重宝するんですが、重いんです。で、明日は筋肉痛でしょう。情けない。
最終的には、通常の大きさのカンナで仕上げ。と言っても一面だけ。しかし、いつも思いますが、楓(かえで)という木は綺麗ですね。カンナで削ると杢やら光沢が美しい。総楓の家なんてあったら素晴らしいですね。(もっともすごいお値段になると思いますが。)
チビ助はこんな様子になっています。照明の関係でちょっと暗い色で写っているかな。そろそろ色付きニスはやめようと思います。
2008年4月19日(土) 箱になったチェロ
先日、表板を本付けしたチェロ。「隙間なく付いてるかな?」と一抹の不安もありましたが、大丈夫なようです。写真のように、ボディが箱の状態になりました。(チキンラーメンの箱は気にしないで下さい) 毎回、変わり映えしない写真ばかりですが、ボディに関しては、区切りがついた状態です。
チビ助はこのような感じ。ニスの色は照明で見え方がコロコロ変わりますので、異なる条件下で撮影された写真と見比べるというのは中々難しいです。少し赤色を追加していますが、赤くなってんだろうか。微妙。チビ助のニス塗りもそろそろ終わりです。
2008年4月12日(土) 表板本付け
表板を本付けしました。何とか・・・
やはりボディ内部の掃除に思いのほか時間がかかってしまいました。一旦始めると拘ってしまう性格なので仕方ない。横板内側、ライニング、ブロックには適宜サンドペーパーを使いつつ。ただし、裏板には使っていません。やはりスクレーパーで仕上げる方が綺麗。蛇足ですが、私の先生は、楽器を見るときf字孔からブロックやライニングを見ることがあります。どのくらい丁寧に作業してるか等、職人としての姿勢も見ているということでしょうか。演奏家の方は気にかけない部分です。
鉛筆書きですが、横板の見えない部分にメッセージを書きました。感謝の言葉チック。なんて書いたかは秘密ですよ! もっとも業者さんに見つかったら消されるかもしれませんが、こういうのは残しておいて欲しい。そうそう、本当かどうか分かりませんが、「ブロックに少し穴があけてあり、そこに手紙が隠されていた!」なんて話を聞いたことがあります。こういう仕掛けも面白いですね。ただ、音が悪くなってはイケナイですが。
フォームが入っていないので信じられないくらい軽い。ニカワ付けも他の方の手をかりずにOKでした。ただ、工房が閉まる間際にあわてて付けたので、ちゃんと付いてるか一抹の不安もあり。次回確認します。
2008年4月6日(土) フォームはずせば・・・
先週、どうしても外せなかったチェロのフォーム。結局、先生に相談。「ちょっと見てみるよ」とのことでして。結局、先生ほか工房の皆さん、4人がかりで、外して頂きました。やはりフォームの分離部分が非常にきつかったようです。何にせよ、先生ほか皆さんに感謝です!ありがとうございます!
フォーム抜き取ると、もうね、非常に軽い!片手で持てるぐらい。いや~、嬉しい。
で、ブロックを綺麗に削ります。フォームから取り外す時のトンカチの仕方が悪かったのか、変な割れ方をしているものあり。最終状態より、少しえぐれているものがあるんですね。残念だが、仕方ない。ブロックを綺麗にして、後は、表板を本付けする前の楽器内側の掃除。横板内側やライニング、ブロックをサンドペーパーで綺麗にします。正直言うとサンドペーパー余り使いたくないんです。スクレーパー一本でやりたいんですが、時間がかかりそうなので、適宜サンドペーパーを使いつつ。この作業は、なんというか自己満足の世界かもしれません。本日は時間切れでここまででしたが、次回は掃除を完了したいと思います。楽器の内側にメッセージも記入しよう!
2008年3月29日(土) 30年もの
タツノヤ商会がイタリアから30年もの!のヴァイオリン用の裏板、ネック材(いずれも楓です)を大量輸入したとのこと。一般に年数がたった材料ほど良いと云われていますので非常に興味津々なわけです。その販売フェアに行ってきました。
11時30分ごろお店に到着。すでに多くの方が来店されて熱心に選別中。杢があまりない材料、長さや厚さが微妙なもの、割れが見られるもの等ありましたが、じっくり品定めして、1セット購入しました。30年もの裏板、ネック材で7,800円。(このフェアに限ってタツノヤさんは原価で販売しているとのことです。)
そういえば、先日、楽器ファンドなるニュースがありましたが、材料(良いもの)を大量購入して数十年寝かせて売ると結構儲かるのではと思います。
その後、工房に移動。今日こそはチェロのフォーム(内枠)を外して表板を本付けしないとイケマセン。先ずは、フォームにニカワ付けされているブロックを外す。外すんです。あれ、外れない・・・。
ブロックをトンカチでたたくんです(習ったやり方)。これでビクともしないブロックあり。このようなお堅いブロックには、スクレーパーを差込んでフォームから外していきます。お湯も使いながら少しずつ少しずつ、数時間・・・。なんでこんなに強固についているんだ、このブロック! フォームが精密すぎるのか? でなんとか、フォームからブロックを分離。←ここまでで結構疲れている。次は内枠を分解して楽器内から抜き取ります。しかし、どうしても分解できない・・・。思うに、ライニングや横板で強い力で締め付けられているので、そのため抜こうにも抜けないようです。1時間くらい格闘するも抜ける気配なし。困った。で、現実逃避。他の楽器のニス塗り準備を始める。う~ん、どうしよう。
2008年3月15日(土) 裏板つきました
先週、ジタバタしながらにカワ付けしたチェロの裏板。ちゃんとついているか・・・。クランプをはずして確認。なんとか良さそうです。写真のようになっています。やれやれ。
あとは、中に入っている重くて巨大なフォームを取り出さないといけません。チェロは大変そう・・・。でもフォームを取り出せば一気に軽くなります。次回やりたいと思います。
チビ助は、このようになっています。色が濃くなってきました。なんだかんだ言って、無難な茶系の色をメインに塗っている、私。小心者。そうだ、これから赤入れよう。挑戦なくして進歩なしです(謎)
2008年3月8日(土) 裏板ニカワ付け
今日こそはチェロの裏板をつけなければなりません。つけるんです。ということで工房にやってきました。素早く確実にニカワ付けをすることにしましょう!
先ずは、ニカワ付けの前にストレートエッジ等でブロック等が平面になっているか確認。多少、ブロックを削ったり。ここまでは良いです。念のためドライクランプで再確認。隙間ないね。よし。
ブロック、横板にニカワを一気にベタベタ塗っていきます。少し濃すぎたかな。まあ、本付けですので良いでしょう。裏板の位置を合わせた後、クランプを締める。最初は良いんです。が、チェロは大きいのでニカワが乾いていっちゃうんですよね。当初予定では、一気にクランプする計画でしたが、方針転換して、小範囲ごとにニカワを塗りつつクランプ。が、クランプ留していない部分が持ち上がって隙間が空いてる・・・。やはりクランプで無理な力がかかっているのか? その隙間を押さえるようクランプしていきます。
最後は、チェロを傾けてアルコールランプでニカワ付け面を少々あぶる。これで写真のような状態になっています。クランプ、アルコールランプの際は同じ工房のH君に手伝ってもらいましたが、これを一人でやるのは余り自信ないですね。チェロはやはり特別だ・・・。
3月より工房に新しい方が入りました。頑張っていただきたいですが、不安にならないよう、私の悪戦苦闘ぶりを見せないようにしなければイケマセン。
2008年3月1日(土) 裏板ニカワ付け?
最近、完全にワーカホリック状態。月の半分は終電時刻を過ぎても仕事。その日のうちに帰宅できれば“今日は早く帰りついたな”という誤った感覚に陥るという、全うな生活を送っています。ぎゃぼー!
さて、チェロの裏板ですが、厚さ出しは終了。いつまで時間かかっているんでしょう、私。でもまあ良しとしましょう。で、ニカワ付けの前にやすりでエッジの角を軽く落す。この段階で落しておく方が楽。仮付けの際のニカワ跡等もお湯等でふき取り。念のため、ドライクランプで確認。日にちがたっているので、裏板の大きさが変わっているのでは?とドキドキです。むう、ちょっと変わっている気がします。が、まあ許容範囲でしょう。
よしニカワ付けしよう。で、工房の仲間から“あの~、フォームのピンはずしました?” あぁ、ピンはずすの完全に忘れていました。(←良く忘れる) ありがとう、H君! ピンが堅く入っていて思いのほか取り外すのに苦労。で、結局、時間切れでニカワ付けまで至らず。ぎゃぼー!
2008年2月16日(土) 裏板の厚さ
白状しますが、チェロの裏板の厚さ出し、まだ終っていませんでした・・・。まあ終りというものはないような気がしますが、どこかで手を打たなくてはイケマセン。
で、先生のご意見を聞き、このチェロでは、最厚部(中央部)の厚さを7.0mmにすることにしました。一番薄いところだと3mmちょっとでしょうか。
これで打ち止めの予定。もう直ぐ、ボディが箱になるかな。しかし、この大きな表板、裏板のニカワ付けを一人でできるんでしょうか? 巨大フォームを取り出す段階でも苦労しそうな気配。
2008年2月9日(土) エッジの色落し
さて、デル・ジェスモデルのヴァイオリン。以前からエッジの色を落とす作業していましたが・・・・
これが難しいです(^^; 単に色を落とすのではなく、自然な感じに落とさないとイケナイ。私がやると、どうも「あからさまに色落としましたよ」という感じになるのです。で、失敗して、またエッジに色を塗ってと何回か試行錯誤中。アルコールだけで落すと、私の場合、どうもキッチリ落ちすぎる。で、アンモニアなんてのも使っているわけですが。これが臭い。おまけに長時間扱っていると、指先がビリビリ痺れる(^^; アンモニアって体に悪いんでしたっけ? まあ、なんというか地下鉄でアンモニア臭のついた私の周りに皆さん座りたがらないわけですよ・・・。
予断はさておき、あまり時間かけても仕方がありません。本当は私の先生のようにできれば理想ですが。そろそろ先に進みたいです。
2008年2月2日(土) チビ助
さて、暫く更新していませんでした。すみません。毎日バタバタと忙しく、なかなか進まないというのが現実です。
思い出したようにチビ助のニスを塗っています。10回程度は塗っているでしょうか。小さいのに杢も良く出ていてあなどれません。本当は、このチビ助で色々と実験してみたいんですが。ここからどのような色をつけるか。仮に失敗した場合は、ニスを落として塗りなおしましょう。そうしましょう→自分。まあ、完成までには時間かかりそうです。
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製作日記(2007年4月~2007年12月)
- 2007年12月15日 (土)
- 製作日記
2007年12月15日(土) エッジの色落とし
ニスを塗りっぱなしで暫く放置気味だった、デルジェスモデル。実は、エッジの部分も表板、裏板と同様に回数塗っていたので、かなり濃い色になっていました。で、少し色を落としたほうが良いだろうと、今になって色を落とし始めました。
「ニス塗りのとき、もう少し注意しとけば良かったかな~」など思いつつ、何層にも載っている色ニスをスクレーパーでガリガリ削っています。イタリア物のエッジは、はっきりと色が落ちているものが多いですが、あまり極端なものは好みではないなぁ~。なんて思うのですが、熱中するとやはり、色も落ちていきますね・・・。まだ途中段階ですので、手を入れていきたいと思います。自然な感じのコントラストにできれば嬉しいですが、どうなる?
2007年12月8日(土) さらに削る
毎日慌しくて日記を更新できず。随分ご無沙汰していました。
チェロの裏板ですが、どうなったかと言いますとまだ完成しておらず、もう少し薄くしようと・・・。チェロらしく暗い音を目指そうと。それと今手がけているチェロは横幅もあり、かなりゆったりと容量もありますので、そこを勘案することにしました。
で、また豆カンナやスクレーパー等を使って削り、厚さを整えています。主にブレークポイント周辺等を削っています。この段階にくると、タッピングの音が変わるのが分かります。板の厚さ、非常に奥が深いと感じます!
2007年10月20日(土) スクレーパーもう少し
本日でスクレーパーを終了させようと思っていましたが、前日、仕事の関係で夜遅くまで半接待のような飲み会。本当に不思議なのは、こういう飲み会の経費が会社から出ているということ。日本社会では仕方ないことなのかもしれませんが、個人的な飲み会やゴルフに会社のお金を平気で使っている上司に正直、危機感を覚えます。利益率が低い会社で1万円を賄うのに必要な売上がいくらか計算したことがあるんだろうか・・・
すみません。少し愚痴になってしまいました。で先日、遅かった反動で数時間しか作業できず。目標とする厚さにはほぼなっています。杢もよく見えるようになってきました。あとは、より綺麗に整えるのと、タッピングで音を聞きながら厚さを調整していくことになると思います。
2007年10月13日(土) スクレーパー
チェロの裏板の裏面。スクレーパーをかけ始めました。ヴァイオリン用のスクレーパーだとラチがあかないので、巨大スクレーパーです。これで、豆カンナの刃の跡をとりつつ、目安の厚さに整えていきます。
チェロは大きいですし、おまけにこの楓、堅い! スクレーパーもすぐに切れなくなります。刃をつけなおして、削っていきます。
蛇足ですが、スクレーパー。皆さん、どのような物から作っていますか? 先生によると、使い古しのノコギリの刃、結構良いみたい。捨てずに取っておくと、加工して、スクレーパーにすることができます。
まだまだ、スクレーパーかけないとイケマセン。
2007年10月6日(土) 0.2mm
チェロ、裏板の裏面ですが、本日少々作業。目標の厚さに少々変更がありましたので、また、豆カンナでざくざく削りました。
で、勢い余って、一箇所、少し薄くなってしまった・・・「ああ、やっちゃったかな?」と思いましたが、そこで思い出したのが、「8:2」の法則なるもの。「8割がたで満足しましょう、残り2割は不完全でも良いじゃない。何事も完璧を求めると色々な箇所に無理がでてきますよ」というもの。私の場合、「確かにその通りだな~」と感じることがあります。で、薄くなった件は気にしないこととする(断定!)。
残り0.2mmくらいになってきましたので、今後はスクレーパーをかけていきたいと思います。
携帯を忘れたので、写真ありません。悪しからず。
2007年9月29日(土) 裏板豆カンナ
裏板の裏面をざっくり粗彫りしたチェロ。ですが、まだまだ厚さがありますので本日、豆カンナで作業。削っています。
しかし、この裏板堅いです。Tooth Bladeでは、手に負えないと思いましたので、通常の刃で削っています。
まだ、目標の厚さまで1mmくらい残っています。ガツガツ削っていったので、右手の人差し指に豆ができました。なんと柔な指でしょう・・・でも、まあ、裏板を手に持ってみると「軽くなった」と実感できましたので、少し嬉しい。
今後は、残り0.2mmくらいまで豆カンナで削り、後はスクレパーで整える予定です。
2007年9月22日(土) 裏板粗彫り
バスバーが終わったチェロですが、実は裏板の裏面をあまり削っていませんでした。
無論、ざっくりとは彫っていたのですが、この楓、非常に堅いので敬遠していた面もあります。で、本日、作業を進めました。通称「シャベル」と呼んでいる大きなノミで、まるでスコップで穴掘りをするみたいに削っています。
もうすぐ10月になろうかというのに、蒸し暑い。おまけに、この力作業で、汗だくです(^^ 普段の運動不足解消になるかな・・・
まだまだ大雑把ですが、大体荒く彫りました。あとは、豆かんな等で整えていこうと思います。
2007年9月1日(土) バスバー終了
バスバーですが、先週、大まかな形はできていましたので、角を落とし、サンドペーパーをかけて綺麗にしました。結局、このような形。
バスバーの角を落とす作業ですが、バスバー中央部分は丸い形に、TOP、ENDに近い部分はあまり丸くせず四角に近いような形に整えています(言葉で説明するのは難しい!)。しかし、なぜこのような形にするのか未だに不明・・・どなたかご存知の方、教えてください。
2007年8月26日(土) バスバー整形
毎日暑いですね。特に東京の都心。放射熱で体感温度上がります。
さて、バスバーですが、先日ニカワ付けしてから全く手をつけておりませんでしたので、本日少々作業。
ノミや豆カンナを使って、目安の高さになるよう削っていきました。で、このような形に落ち着きつつあるわけですが、正直、微妙・・・
バスバーの形、人によって、やはり違いがあるわけですが、果たしてどのような形が良いのか。本当は色々な形のバスバーを作って、どのように音に影響するのか確かめれば良いんでしょうが、なかなかそこまで至らず。とんがり頭(三角形)に近いような形にする楽器屋さんもあるそうで・・・恐らく奥が深いと思います。
もう少し手を加える必要あります。角を落としつつ綺麗にしようと思います。
2007年8月4日(土) バスバー接着!
随分ご無沙汰していました。またしても?バタバタしておりなかなか更新できずといった状態です。。
まだお知らせしていませんでしたが、暫く前から楽器とは関係のない別な仕事をしています。平日はその仕事にかかりっきりになるので、製作の方は週末にやっているといった形です。二足のわらじは難しいかもしれませんが、コツコツやっていこうと思います。(というか、バタバタして楽器の方に手が回っていませんので、二足になっていませんが・・・。)
さて、そんなこんなでチェロのバスバー。テンションを入れフィッテング具合も、まあ合格点でしたので本日ようやくニカワ付けしました。キチンと付いていると良いな~。
このバスバーのフィッティングですが、ノミや豆カンナ等は使わずに、ナイフ一本で削っています。私の先生のやり方を世襲しているわけですが、チェロは大きいので、ノミくらい使っても良いかな~と誘惑も覚えます・・・。
で、ニカワ付けも終わり工房を見渡していると、ニス塗りが終わった楽器がありました。この楽器、もともとは安価なホワイトだったのですが、私の先生がニス塗りをしたものです。で、なんというか、そんなに安物に見えないんです。エッジやその他、色をわざと落としたりして、一見して新品に見えない、少し使い込まれたように見えるよう仕上げているわけです。私の先生はイタリア・トリノ系に非常に詳しい(権威!?)ので、そのあたりの雰囲気も感じられるわけです。やはり、ニス塗り大事だな~と感じた瞬間でした。
2007年6月30日(土) チビ助。
久しぶりの更新です。先々週は、所用で伊豆方面に泊りがけで行っておりました。
さて、皆さん、すっかりお忘れの?チビ助。工房にいつまでもかけっぱなしだと可愛そうなので、ニスを塗り始めました。
まだ塗り初めなので、色はほとんどついていません。この段階では色むらというか、刷毛跡の線が見えるくらいの濃さで良いと、先生からお聞きしたことがあります。とすると、ちょっと色が薄いかな。どのような色にしようかな、ちょっとチャレンジしてみようかな。
2007年6月9日(土) 色ニス終わり。
ニス塗りも20回、そろそろ色ニスも終わりです。携帯電話のカメラで撮るとどうも実際の色合いと違うようで、写真はありません。すみません。
これからは、透明のニスを数回塗る予定です。
久しぶりに弓の毛替えを試してみました。勿論、自分の弓です。随分久しぶり、で、あまり上手く行きませんでした。アルコールランプを使わないレベルまで行ければと思うんですがね。今度、再トライしてみよう。毛の無駄使いですが・・・。
2007年5月26日(土) ニス塗り。
照明の関係等ありますので実際の色とは少し違うような気もします。少しオレンジ系の色を追加して塗っていますので、多少赤みがかかってきました。Fagnola等、赤めのニスの楽器、個人的には、カッコイイと思っています。いつかは赤色にチャレンジして見たい気もします。ただ、先生によると赤が一番難しいとのこと。年数が経つにつれ赤が一番抜けていきやすいのだそうです。それに、日本市場では赤より茶系の方が売りやすいという話も聞いたことがあるような。色つきニスを塗るのもあと1、2回程度で終わる予定です。
チェロ?さっぱり進んでいないです(^^;
都合により、毎年恒例の製作研究会のフェアに行けませんでした。どなたか行かれた方、様子教えてください~。
2007年5月12日(土) ニス塗り終盤。
デジカメの電池がなくなりましたので、携帯電話で写真を撮りました。ヴァイオリンのニス塗りをしています。もう何度も塗っていますので、そろそろ終盤といった感じです。本当はもう少し、濃い色にしたいのですが、実際は塗る色を少し薄めていく形で塗っています。フィニッシュに向けてニス塗りの色むらをできるだけなくそうという魂胆なわけです。で、色むらですが、裏板は塗りやすいので目立たないですが、やはり表板の方が難しい気がします。(というわけで表板の写真はなし。)
2007年4月21日(土) バスバー。
実に1ヶ月ぶりの日記です。この一月余り、色々なことがありまして、かなりバタバタしておりました。日記も更新できずに申し訳ないです。環境の変化等ありましたので、このあたりは、もう少し落ち着いてから、書きたいと思います。
さて、チェロ。あ~ら、全然進んでいません(^^; 写真のように、とりあえず、バスバーのフィッテングをやっております。
やり方はヴァイオリンと同じ。ナイフでちょっとずつ削りながらフィットさせていきます。最終的には、少しテンションを入れた状態にする予定ですが、まだまだです(^^;
こちらは、ヴァイオリン。以前作っていたデル・ジェス型のものです。ニスを塗っています。う~ん、もう少し濃い色にしたいな~というふうに思っております。そうそうニス塗りで少し発見。←というか、後輩に教えてもらったんですがね。照明の話です。ニス塗りの際、これまでは、電球の光でやっていました。特段、疑問等もっていなかったのですが、試しに蛍光灯のもとでやると、非常に見やすいです。色むらなんかも良く見えます。ちょっと驚き。皆さん試してみてね~.。ってそれが普通か?
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駒
- 2007年11月11日 (日)
- 製作日記
演奏家の方は普段あまり気にしないかもしれませんが、駒って重要だと思います。削り方で音は変わりますし、また、駒の細工の良し悪しで、作り手の技量も分かると聞きます。
そんな駒ですが、弦楽器フェアにて海外メーカーが販促用に配っていた駒を工房仲間が頂いたとのこと。面白いので掲載してみました(いずれもまだ手を加えていない未加工状態のものです)。
駒のグレード
4ついずれも、DESPIAUです。テールピース側を写しています。さて、この駒ですが、グレード順に並べるとどうなるでしょうか?
DESPIAUの駒は、高級なものは、ブランドネームの下にマーク(星★のようなもの?)が入っています。この写真で見ると、トリプルスター★★★、ダブルスター★★、ワンスター★、星なしです(注:「トリプルスター」などの呼び名が一般的かは分かりません)。従って、グレード順で並べると、左上、右上、左下、右下の順となります(ハズです。)
しかし、これだけではありません。面白いのは、全面に見える茶色い斑点のような模様。グレードにより、この模様が明らかに違います。
木の繊維の通り方により、駒の強さや質も変わるということなのでしょう。
駒にも違いはあるなあ~、ということで、なかなか面白かったので掲載いたしました。
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製作日記(2007年1月~2007年3月)
- 2007年03月17日 (土)
- 製作日記
2007年3月17日(土) 裏面。
作業全然すすんでいませんが(^^;
チェロの表板の裏面をスクレーパーで整えています。勿論、厚さを意識しながらの地道な作業です。なんというか、0.1mmの誘惑に負けそう。数値にぴったりあわせるのが目的ではないので、あまり0.1mmに拘りすぎるのもどうかという気もします。
先日、チェロ用のバスバー材を調達しました。工房を見渡してもその大きさの材がない。で、タツノヤさんに行ってきました。2000円。うむ、高い。
蛇足。先日、広尾のスーパーマーケットに行きました。いわゆる高級マーケット。で、「せとか」というみかんがとても美味しいらしいのです。当然高価で、何と2個で780円でした。みかんですよ。すごい。スーパーのバイヤーさんもイチオシの果物とか。う~ん、一度食べてみたいですね。
2007年3月2日(金) 表板。
とりあえず、こんな感じになっています。こうやって写真で見ると、やはりイマイチなところも・・・(^^; 表板をもう少し薄くしてからまた手を加えたいと思います。
一応、f字孔の隣のウイングのところも落としました。(写真では分かりづらい。)先生が言うには、ここの箇所。特に中国製の楽器では、あまり良く処理されていないものも多数あるそうです。で、念入りにやった方が良いのでしょうが、なんというか、ウイング難しい・・・
2007年2月24日(土) f字孔切っています。
f字孔を切り始めました。で、チェロは大きいですので、ナイフを持つ手が届かない(^^; ですので、時には、ナイフを左手に持ち替えたりしています。木目の方向等ありますので、全て右手でというのは、今の私には難しいみたいです。
私の先生の方法は、f字孔は、ナイフ一本で切ります。イタリアは、やすり等使うそうですが、ナイフ一本で仕上げるのは、どちらかといえばドイツでしょうか?先生がいうには、ナイフ一本でやる方が、綺麗にできるし、慣れれば早くできるとのこと。確かに私の先生は、f字孔を仕上げるのは20分程度と言っておりました。私自身のイメージとしては、例えば、習字。お手本の上からちょっとずつなぞりながら書くのと、気合を入れて、一筆でさーっと書くのとでは、なんというか、書自体の流れの美しさ、元気さなどに恐らく違いがでてくると思います。一筆の美しさというものでしょうか。そういうものが、f字孔にも表れてくるのではないかという気もしています。まあ、そういう気がしているだけで、当然そのレベルには達成しておりませんが・・・
で、切り始めていますが、ヴァイオリンに比べて、どっしり型のf字孔になりそうな気配。このあたり、チェロですので、逆にそういう感じの方が良いのかな?
別件に時間をとられている関係で、作業がぜんぜん進みませんが、失敗しないようしたいと思います。
2007年2月16日(金) f字孔。
象眼を入れ終わった後は、スクレーパーで、表板、裏板を綺麗にしました。が、チェロは大きいですので、通常サイズのスクレーパーでは大変(^^; ですので、チェロ用に巨大スクレーパーを製作しました。ヴァイオリンサイズの3倍くらい大きなヤツです。
あらかた、綺麗にし終わってアーチの形も整った後は、仮付けしていた表板、裏板を取り外しました。なんといいますか、数ヶ月ぶりに内部に入っている型やライニング、ブロックを見ました。
で、豆カンナ等で、表板の裏面をゴシゴシ削る作業。f字孔を切る前に、少し薄めにしておくと切りやすいですので最終厚さの手前まで、薄くしております。
いよいよf字孔。モデルにしているゴフリラのポスターからf字孔のパターンを作って、表板に書いてみました。良い顔になるかな?
2007年1月30日(火) 象眼終了。
やっとこさ、表板の象眼をいれ終わりました。やれやれ、ふぅです。これで完成までの工程が半分くらい終わったかな。でも、まあ、一山超えた気がします。
2007年1月25日(木) 象眼。
最近、楽器製作の他に色々活動しています。どちらかというと半分以上そちらの方に力を取られている状態。で、そちらも中々上手くいかず、悩み事深し・・・
先日、以前勤めていた会社の方に誘われて飲み会に参加させていただきました。懐かしい顔を拝見できて、楽しかったです。しかし、色々お話を聞いていると、やはり苦労、悩み事も多いみたい。脳卒中一歩手前までいってしまったり、入院したりと、やはり大変そう・・・
さて、チェロの方ですが、いやまあ進んでおりませんね。一応、裏板には象眼をニカワ付けしました。やれやれです。
表板の方は、全体的なパフリングは終わりました。コーナー部分のフィッテングやビースティングに入ります。うまくいくよう一緒に祈ってください!
2007年1月13日(土) パフリング。
久しぶりのチェロです。もちろん作るのを諦めたわけでなく、コツコツやっていますが、全然すすまない。ようやく(^^;裏板の溝堀りが一周しました。
作業机の上に乗せて、終始、中腰の姿勢でナイフで切り込んでいます。なんというか腰が痛い。もう少し高い机の上でやれば良いのかとも思いますが、そうすると、切り込む際に真上から覗けませんし、やはり中腰姿勢でやるしかないのかな。
あとは、コーナーのひげを伸ばすビースティングの部分です。少しやってみましたが、難しい。先生によると、私のビースティングはフレンチスタイルに近いみたい。別段、意識しているわけではないのですが、これも個性の一つなのでしょうか?とりあえず、うまくいくように祈ります。
2007年1月8日(月) 新年
あけましておめでとうございます。2007年、イノシシ年。一本調子で発展する年になればよいですね。皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ホームページの更新が滞っております。声をかけていただいた皆様、どうも申し訳ありません。色々と所用が重なってきておりまして、更新までなかなか至りませんでした。かいつまんで色々昨年12月からの様子を書きますと。
12月初旬、所用で1週間ほど地元に帰省しました。本当に久しぶりの九州。九州の電車は東京と違い、のんびりゆっくりです。満員電車なんて滅多にないので、乗客も車内でポテトチップスを開けて食べ始めたりと、いたってのどかな感じです。
で、東京に戻ってきたら、待ってましたとばかりに、先生から用事を3件。いずれも楽器の受け渡しです。が、中には高価な楽器もあります。5000万円超のヴァイオリンを持って都内をウロウロ。お使いは一向に構いませんが、やはり高価な楽器を持って歩くのは気を使うので非常に疲れます。
その後、面接を数件。中には、性格診断テストみたいなものを受けたり。
チェロの方は、ようやく裏板のパフリング。大きいので、なんというか、チョコチョコ進んでいる感じです。パフリングも久しぶりで、なかなか思うようには至らず、溝が若干斜めになっている部分もあったりと、このあたりもう少し上手くやりたいです。それと、パフリングナイフ。現在、片刃のナイフを使っていますが、ひょっとして両刃の方が使いやすいんじゃないかと考えてみたり。パフリングガイドラインの引き方も、もっと良い方法があるんじゃないかなという気もします。(←腕があれば、上手くできるのでしょうが。)
で、あっという間に年末。忘年会。卒業された先輩も久しぶりに来てくれました。今度はイギリスの製作&修理の学校に留学するそうです。英会話スキルのある方ですが、慣れない外国、大変だとおもいます。頑張ってくださいね。
正月は再び、九州の実家に帰省。久しぶりにゆっくりと非日常を堪能しました。九州は、やはりお刺身美味しい。自然も綺麗。時間の流れもゆったりです。
2007年始まったばかりです。どのような年になるでしょうか。すばらしい1年になるようお祈り申し上げます。
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製作日記(2006年11月~2006年12月)
- 2006年12月06日 (水)
- 製作日記
2006年12月6日(水) 諸々。
随分、長い間更新していませんでした。最近、楽器製作以外でもちょっと動き回っていて、更新する余力がありませんでした。暫くバタバタすると思いますが、なんとか早く落ち着きたいです。
チェロの方は、表板、裏板を仮付けしました。これで一気にチェロらしくなりました。ただまだ内部に型(フォーム)が入っていますので、結構な重さです。取り回すのが大変!一応、チェロ用の置き台も自作しました。この台の上に寝かせて作業できます。見栄えはそっちのけ、なるべく安く作るということで経費は500円かかりました。
現在は、アウトラインを整えています。外周は終わりましたので、コーナー部分を整え始めています。が、チェロは大きいので、至近距離で作業していると左右のコーナーの形が同じになっているか等、なかなか見渡せません。少し、距離をおいてひいた状態から見ると分かるのですが。とりあえずギコギコとヤスリ等で少しずつ整えています。(失敗しなければ良いですが。)これが終わればいよいよパフリングです。(←チェロ大きいので死にそう。間違いなく指が痛くなります。)そうそう、チェロ用の象眼もどこかで入手しないといけません。
2006年11月22日(水) アーチ。
最近、なかなか作業がすすみません(^^; 色々と所用が重なってきます。先日は、先生のお使いで1日がかりで成田空港にチェロを取りに行ってきました。でかいチェロケースを持って長時間歩くのは疲れた~。電車に乗るとやはり注目の的!
色々な用事の合間に、ちょこちょこアーチを整えています。ようやくこの段階まできました。(こんなことなら、シャベルでざっくり削っておけば良かったと少し反省。)
とりあえず、裏板の内面もすごく大雑把に掘りました。ですので、手に持ってみると、重さが軽くなったのが分かります。でも、まだ重い!まだまだ削らなければ。
今度は表板の内面もざっくり掘ろうと思います。
2006年11月15日(水) 豆カンナの使い方。
堅~い、楓の裏板を削っています。豆カンナでアーチを整えているのですが、これが大変(^^;さくさくと削れないのです。
で、色々と試行錯誤を重ねてみて、ここにきてようやく豆カンナの使い方が分かってきた気がします。私の場合は特に、刃の出し具合と、カンナの持ち方を色々試してみました。自分でもびっくりですが、当社比2倍くらいで削れるようになりました(^^ 本当です。
何のことはない、今までは使い方がまずかったようです。この段階にきて気づくとは恥ずかしいような嬉しいような複雑な気分です。
で、よく削れるようになったといっても、削る面積が大きいのでやっぱり大変(^^;カンナを持つ指の皮が良い具合に剥けてきました。絆創膏などを巻いて痛くないようにしていますが、う~ん、チェロは大きいだけあって時間もかかってしまいます。(←要領が悪いだけです。)
2006年11月11日(土) 大まかなアーチ。
すごく久しぶりの更新です。所用に振り回されて更新できませんでした。ごめんなさい。おまけに作業も進んでいないという(^^;
エッジの厚さ出しが終わった後は、大まかなアーチを出しています。最初は、ものすごく大きなガウジ(シャベルと呼んでいます)で大きく削って、その後、豆カンナで整えています。で、表板をシャベルで調子にのって削っていたら最終の目安の高さギリギリになってしまいました(^^; 裏板と違ってさくさく削れるので気持ちよく削れるのも難点!?
こちらは裏板。まだシャベルで大まかに削った段階です。この堅い楓、豆カンナかけるのが大変そう・・・
2006年11月1日(水) パルマより一時帰国。
楽器ボディのアウトライン整形に入る前に裏板のエッジ周辺の厚さを整えています。最初はガウジで削って、次に平のみで平らにしていっています。で、やはり楓が堅い。今回使用している楓はアメリカ材のような気がします。多分そうなんでしょう。
まだ平ノミで大まかに整えている段階ですが、最終的にはヤスリを使って0.1mmの単位で仕上げる予定です。
本日、イタリア・パルマに楽器製作の留学をしている先輩が帰ってきました。体型がすごいスリムになっていました。やはり気苦労が多いのでしょう。色々お話をききましたが、先方では、紙やすりはほとんど使わず、スクレーパー1本で仕上げるイメージだそうです。確かにその方が綺麗にできそう・・・また、日本と比べて木材が本当に安いそうです。楽器3台分の木材で1万円以下とか・・・すぐに使えずに数年、寝かせる必要があるのかもしれませんが、それにしても羨ましいですね。
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