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読書の杜 Archive
そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります
- 2011年07月24日 (日)
- 読書の杜

私は純文学というものを、これまで余り読んだことがなかったのだけど、ふと工房のN氏と話をしていると読書の話となり、彼から薦められた本。
ああ、影響されてる。
なんだか川上未映子さんの文体がのりうつっている。
芥川賞を受賞される前の、彼女がブログに書いた文章を集めた随筆集。
頭の中を覗いている。覗いている。
文章から才能がほとばしっている。
N氏、疑ってごめんよ。
とっても良いですね。
別世界にワープして、同じ異次元にいないと理解できない世界観もあるけど、大阪弁で語る話は、なんだか心地よく、それはそれで、妙に飛び込んでくるのです。
芥川賞の「乳と卵」も楽しみが増えたよ。
ぐるぐる回る扇風機を眺めながら、不覚にもいろいろ考えました。
私はゴッホにゆうたりたい
春が煙っておる。なんか立ち込めている。
なんでもないような一面をさあっと塗ったようなこんな空も、ゴッホには、うろこみたいに、飛び出して、それは憂う活力を持ち、美しく、強く、見えておったんやろうか。春がこんこんと煙る中、
私は、
ゴッホにゆうたりたい。
めっちゃゆうたりたい。今はな、あんたの絵をな、観にな、世界中から人がいっぱい集まってな、ほんですんごいでっかいとこで展覧会してな、みんながええええゆうてな、ほんでな、どっかの金持ちはな、あんたの絵が欲しいってゆうて何十億円も出して、みんなで競ってな、なんかそんなことになってんねんで、パンも食べれんかったし最後のパンも消しゴム代わりに使ってな・・・
講談社
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一九八四年
- 2011年07月11日 (月)
- 読書の杜

ジョージ・オーウェル著。
執筆は1948年。
知人からタイトルだけは聞いていて、気になっていた本です。
「奥が深い」という印象。
全体主義を彷彿させる設定や価値観が随所に盛り込まれています。
二重思考、二分間増悪、ニュースピーク、党中枢、思考警察、真理省、蒸発・・・。
オーウェルは、戦後の社会主義への絶望を感じていたのでしょうか?
本書は小説であるとともに、思想書ともいうべき気がします。
程度の差はあれ、オーウェルが描く世界と現代は、実はそんなに違いがないのかもしれませんね。
本書は二十世紀世界文学の傑作と評されているそうです。
(参考)Wikipedia
一読しただけでは、まだまだ消化不足です。
現代についても考えさせられます。
戦争は平和なり
自由は隷従なり
無知は力なりビック・ブラザーがあなたを見ている。
早川書房
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超訳 ニーチェの言葉
- 2011年07月08日 (金)
- 読書の杜

本屋さんで偶然、目にして手に取った本。
ニーチェは難しそうというイメージから、これまで全く触れたことがなかったのです。
「超訳」という題からも、また一読した感想からも、本書は恐らくニーチェ自身の言葉に倣っているものではないでしょう。
翻訳者の解釈が多分に入っているものと思いますが、自己啓発書としてみると感じ取るものもあります。
本来のニーチェはどうなんでしょう?
いつかはチャレンジしてみたいです。
良いことへの道
すべての良い事柄は、遠回りの道を通って、目的へと近づいていく。
『ツァラトゥストラはかく語りき』
いつかは死ぬのだから
死ぬのは決まっているのだから、ほがらかにやっていこう。
いつかは終わるのだから、全力で向かっていこう。
時間は限られているのだから、チャンスはいつも今だ。
嘆きわめくことなんか、オペラの役者にまかせておけ。
『力への意思』
夢の実現に責任を持て
きみはそんなことに責任をとろうとするのか。しかし、それよりも自分の夢の実現に責任をとったらどうだろう。
夢に責任をとれないほど弱いのか、それとも、きみには勇気が足らないのか。
きみの夢以上に、きみ自身であるものはないのに。
夢の実現こそ、きみが持っている精一杯の力でなすべきものでないのか。
『曙光』
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まかり通る-電力の鬼・松永安左エ門
- 2011年07月03日 (日)
- 読書の杜

明治、大正、昭和に生きた松永安左ェ門の物語。
このような人がいたのか、と驚きました。
その生涯は波乱万丈のひとことです。
派手な女遊び、起業、破産、隠遁生活。
生涯の夢「電力事業」で成功を収めつつも「官僚は人間のクズである。」と発言して追放されたり。
国宝級の美術品を上野美術館に寄付して自分は食うに困る生活をしたり。
めちゃくちゃです。
しかし非常にすがすがしい。なぜかと言うと筋が通っているからです。
周りが何といおうと自分の信念に従う、信義を大切にする、そして年齢を重ねるにつれ、私利私欲が抜け国民や社会への貢献を第一としていきます。
「公益のために死ぬならいいじゃないか。オレは断じてもらう。オレは関西のために大田垣を殺す!」
電力への情熱はすさまじく、もはや人間のことばではないです。
95歳の生涯は、非常にバイタリティに溢れ、何度も失敗しながら這い上がる様は、まさしく不死鳥です。
ページ数の多い大作ですが、この本を読むと仕事も人生も元気がでて楽しくなります。
お勧めします。
東洋経済新報社
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少女パレアナ
- 2011年06月30日 (木)
- 読書の杜

とても素晴らしい心の清涼剤です。
不遇な境遇のパレアナ。
しかし、天真爛漫にどんな事からでも喜ぶことを探し出す「何でも喜ぶ」ゲームで町中の人々の心を溶かしていきます。
失敗したり、物事が上手く行かないと落ち込んだり、閉じこもったり、世間を批判しがちですが、どうしてどうして。
本書を読むと、どのような状況でも物事は捉え方次第で楽しむことができると感じます。
ギスギスした人間関係に嫌気がさしていたり、悩み事がある方なども、読んでみると心がスッと軽くなりますよ。
本書は1913年にアメリカで出版され、すさまじい売れ行きを記録して、多くの読者に読み継がれています。(心理学のポリアンナ効果は、本書に由来しているそうです。また、日本では愛少女ポリアンナ物語という名前でアニメ化されたそうです。)
年齢や性別を問わず、人生で一度は読んだ方が良いと思える一冊です。
今日からパレアナを目指しましょう!
角川書店
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