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The Art Of Violin(アート・オブ・ヴァイオリン)

  • 最終更新: 2009-08-09 (日) 12:28

アート・オブ・ヴァイオリン:WPBS-90033 やってくれました!私も多大な影響を受けたDVDビデオ「The Art Of Violin」が再販売されることになりました!(2006年1月18日販売予定)

きっと多くの方からのリクエストがあっての再販売なのでしょう。新規入手できずに、悔しい思いをしていた方、これで大丈夫です。数あるクラシックDVDビデオの中でも、本当に傑作と呼べる作品です。お持ちでない方は是非、購入して堪能してください!

※本特集記事は、DVDの再販売に先駆け、2006年1月7日に執筆しました。

※なお、この再販売情報は、メニューイン&ミルシテインのページ +樫本大進応援ページの管理人様より教えていただきました。感謝致します。

作品概要

「この『アート・オブ・ヴァイオリン』は、貴重な録音映像とインタヴューによって、20世紀のヴァイオリン芸術と、最も傑出した演奏を幅広く展望しようとしたものである。・・・筆舌に尽くしがたい大きな喜びをもたらしてくれた発見もあった。後で音を合わせて編集することになった幾つかのサイレント・フィルム、ジネット・ヌヴーが演奏するショーソンの『詩曲』の幻のような数分間、サイレントでありながらその動きが感動を呼ぶクライスラーやイザイの映像、メニューインの最上の演奏を伝える若き日の姿、そして、オイストラフが弾くショスタコーヴィチの協奏曲第1番のカデンツァを1台のカメラで撮ったフィルムが見つかったのだ!」ブリュノ・モンサンジョン(作・監督)

(※私が持っている「The Art Of Viloin」のDVDのパッケージコメントより抜粋致しました。)

第一部:悪魔の楽器

「チャッチャ、チャ~ラ~、チャララ~・・・」ご存知メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。「The Art Of Violin」のオープニングシーンでは世紀を代表する名ヴァイオリニストによるリレー形式で映像が流れていきます。

その後、現代の演奏法の流れを作ったパガニーニに話は移ります。若きギトリスの姿も印象的。

続いて、ヴァイオリニスト一人一人にスポットをあて話は進んでいきます。シゲティ、エルマン、ハイフェッツ、ミルシティン・・・

憧れの演奏家の姿を見ると色々な想像、空想が膨らみます。「ハイフェッツは実際、こういう感じで弾いていたのか、シゲティは、ミルシティンは・・・」と、非常に興味深く見ることが出来ると思います。(個人的ですが、エルマンの「ユーモレスク」は面白い。パールマンが話す、ハイフェッツの衝撃的な登場エピソードも面白い。ハイフェッツの演奏も強烈!ミルシティンの亡命の話・・・)

第一部の最後は、「神童たち」のくだりです。マイケル・レービン、ヨーゼフ・ハシッドたち。時代が強制したもの、ある種の悲哀を感じます。

第ニ部:ヴァイオリンを越えた音楽家達

第二部では、第一部同様、イヴリー・ギトリス、イツァーク・パールマンとの対談に加え、メニューイン等も加わり、伝説的なヴァイオリニストから往年の名ヴァイオリニストまでを紹介します。彼等コメント陣の、当時を振り返っての印象や感想も面白いです。

登場人物は、イザイ、エネスコ、クライスラー、ヌヴー、ティボー、スターン、シェリング、そしてオイストラフ・・・(その他たくさん)。私は、このDVDで初めてイザイを見ました。(もはや伝説上の人物!)暖かい人懐っこい感じのクライスラー!ヌヴーの箇所では、世界初出!詩曲の最後部分を演奏する彼女の姿を見ることができます。ファンは必見です。

なお、少しですが、ストラディヴァリウス&グァルネリウスの両楽器についての、名演奏家のコメントも紹介されています。

最後は、本DVDの監督が、「この映像作品はほとんどメニューインの思い出に捧げられたものである。」と述べているように、伝説の奏者メニューインで締めくくられます。

是非見てください!

1枚のDVDに20世紀を代表するヴァイオリニストたちをギュッと凝縮しています。
時代を代表する名ヴァイオリニストたち!胸がワクワクします。

ヴァイオリンを演奏される方は、色々なインスピレーションを得ることができると思います。また、実は、この作品はヴァイオリン曲をあまり聴かない人やこれまで興味が無かった人にもお勧めします。映像により巨匠ヴァイオリニストに少しでも触れることで、音楽の素晴らしさ等を感じていただけるのではないかと思います。勿論、純粋にドキュメンタリー作品として見ても秀逸です。

(私は初めて見終わったときに非常に感動しました。また、何回見ても感動を呼び起こしてくれます。)

値段は3,042円です(Amazon.co.jpでの2006年1月7日の表記価格)。(注:2006年5月21日現在では、3,900円になっています。事前予約分は安かったようです。)1回飲みに行くのを我慢すれば買える値段ですし、それ以上の価値は十分あると思います。(私なら1万円でも買います。個人的には、このDVDを買わずして他に何を買う?というくらいです。)あまり気が乗らない方、試しに買って見てみてください。きっと後悔はしないと思います。

※このページの内容は、私の手持ちのDVD「The Art Of Violin」(販売元:ワーナーヴィジョン・ジャパンWPBS-90033)を元に書いています。

アート・オブ・ヴァイオリン [DVD]
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pingback from Michael RABIN! - violin@toramoku 10-05-16 (日) 22:27

[…] らレビン、と聞きますが、私は実ほとんど聴いたことがないのです。 (唯一の印象は、The Art Of Violinで中国の太鼓を弾いている少年の姿。) このCDはライブ演奏を集めた2枚組みという点 […]

pingback from 偉大なるハイフェッツ - violin@toramoku 10-07-13 (火) 0:23

[…] の動画を見ていただければ、ハイフェッツの凄さを実感できると思います。是非大きな音量でお聞き下さい。 (この演奏は、アート・オブ・ヴァイオリンにも収録されていましたね。) […]

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