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松永安左エ門
まかり通る-電力の鬼・松永安左エ門
- 2011年07月03日 (日)
- 読書の杜
明治、大正、昭和に生きた松永安左ェ門の物語。
このような人がいたのか、と驚きました。
その生涯は波乱万丈のひとことです。
派手な女遊び、起業、破産、隠遁生活。
生涯の夢「電力事業」で成功を収めつつも「官僚は人間のクズである。」と発言して追放されたり。
国宝級の美術品を上野美術館に寄付して自分は食うに困る生活をしたり。
めちゃくちゃです。
しかし非常にすがすがしい。なぜかと言うと筋が通っているからです。
周りが何といおうと自分の信念に従う、信義を大切にする、そして年齢を重ねるにつれ、私利私欲が抜け国民や社会への貢献を第一としていきます。
「公益のために死ぬならいいじゃないか。オレは断じてもらう。オレは関西のために大田垣を殺す!」
電力への情熱はすさまじく、もはや人間のことばではないです。
95歳の生涯は、非常にバイタリティに溢れ、何度も失敗しながら這い上がる様は、まさしく不死鳥です。
ページ数の多い大作ですが、この本を読むと仕事も人生も元気がでて楽しくなります。
お勧めします。
まかり通る-電力の鬼・松永安左エ門
posted with amazlet at 11.07.03
小島 直記
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