フランクフルト放送交響楽団コンサート

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2008年6月3日 サントリーホール

私の上司はクラシック好きです。特にブルックナー。三度の飯よりブルックナーというお方です。そんな上司が富士通からコンサートのチケットをかっぱらってきました頂戴してきました。

富士通コンサートシリーズの一つで、パーヴォ・ヤルヴィ指揮、フランクフルト放送交響楽団です。曲目は、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」、そしてブルックナー:交響曲第7番です。

私のクラシック好きを知っているので、お誘いを受けたのですが、正直、私は最近オーケストラ曲から遠ざかっているんですね。興味は弦楽器にシフトしているのです。加えて、実はピアノ曲には余り興味なく。ブルックナーも以前(10年くらい前?)聞いたときに「う~ん、良く分からない」と感じた記憶があります。でも、今回のチケットは席が良い。何とS席招待券(定価17,000円!)。ということで、ノコノコ同伴してきました。

雨が降っていたのにもかかわらず、ほぼ満席状態。流石、実力オケですね。さて1曲目のピアノ協奏曲。結構有名なピアニストの方(エレーヌ・グリモー)でしたが、慢性的な睡眠不足(最近4時間くらいしか寝てない・・・)がたたって、爆睡してしまいました(^^; まあ、無理に聴いても仕方ない。メインのブルックナーのために必要な睡眠だったと理解しましょう。

さて、ブルックナー。演奏開始前に横座席に鎮座されているマニアの方から簡単な講義を受ける。第二楽章の真ん中で鳴るシンバルが見ものらしい。シンバルが鳴るのは全楽章を通して、この1回だけであり、ここからの数分はマーラーへの追悼の意味がある。これまでとガラリと曲想が変わるらしい。ふむふむ。

いよいよ始まった。正直、片手で数えるくらいしか聞いたことない曲だ。だが美しい。第二楽章の半ばころ、シンバル奏者が立ち上がる。いよいよだ。ジャーン。ああ、確かに曲想変わってます。なんというか、悲しい。そして第三楽章。これははっきりしたリズムがあり、分かりやすい。しかし、この曲を演奏するのは大変そうだ。弦楽器の人などは、ボーイングで弓が足りなくなりそう、なんてプロに対して失礼な心配をしたりしている。

ブルックナーの曲を初めて?通して(しかも生の音で)聴いたが、この第7番は非常に美しい。弦から管への移り変わりも素晴らしい。何というか初めてブルックナーの良さが分かったような気がする。以前の(10年くらい前の)私では、この曲を受け入れるだけの下地がなかったということだろう。

思えば、私がかつて知り合ったクラシックファン、特に年配の方は、ことごとくブルックナーのファンだった。大げさだが、「神様が創った曲」という人もいた。確かに、今日のこの曲からは非常に荘厳な印象を受けた(ブルックナーの曲が、どれもそうかは知らないが)。私の中では、交響曲はブラームスあたりで終っていたのだが、ブルックナーに新境地を見出せた気がした。ブルックナーは非常に奥が深そうだ。

マニアの方の講義によると、オーストリアのリンツの修道院のオルガン近くにブルックナーは眠っているという。彼の遺体は防腐処理が施され、訪れる見学客はその遺体を見ることができるという。また、その修道院では年に1回、ブルックナーのコンサートが開かれるという。ブルックナーの曲はそこで真価が発揮されるのだという。(ブルックナーの曲は残響の多い修道院で(オルガンで)演奏されることを前提に書かれたものらしい。) オススメは「ヨッフム」が指揮するブルックナーとのことである。

平日の夜だったが、何とも優雅な気分に浸った。コンサートには当たり外れはあるが、やはり生の音は良い!


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