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製作日記(2007年4月~2007年12月)

    2007年12月15日(土) エッジの色落とし

    making071215_1ニスを塗りっぱなしで暫く放置気味だった、デルジェスモデル。実は、エッジの部分も表板、裏板と同様に回数塗っていたので、かなり濃い色になっていました。で、少し色を落としたほうが良いだろうと、今になって色を落とし始めました。

    「ニス塗りのとき、もう少し注意しとけば良かったかな~」など思いつつ、何層にも載っている色ニスをスクレーパーでガリガリ削っています。イタリア物のエッジは、はっきりと色が落ちているものが多いですが、あまり極端なものは好みではないなぁ~。なんて思うのですが、熱中するとやはり、色も落ちていきますね・・・。まだ途中段階ですので、手を入れていきたいと思います。自然な感じのコントラストにできれば嬉しいですが、どうなる?

    2007年12月8日(土) さらに削る

    making071208_1毎日慌しくて日記を更新できず。随分ご無沙汰していました。
    チェロの裏板ですが、どうなったかと言いますとまだ完成しておらず、もう少し薄くしようと・・・。チェロらしく暗い音を目指そうと。それと今手がけているチェロは横幅もあり、かなりゆったりと容量もありますので、そこを勘案することにしました。

    で、また豆カンナやスクレーパー等を使って削り、厚さを整えています。主にブレークポイント周辺等を削っています。この段階にくると、タッピングの音が変わるのが分かります。板の厚さ、非常に奥が深いと感じます!

    2007年10月20日(土) スクレーパーもう少し

    making071020_1本日でスクレーパーを終了させようと思っていましたが、前日、仕事の関係で夜遅くまで半接待のような飲み会。本当に不思議なのは、こういう飲み会の経費が会社から出ているということ。日本社会では仕方ないことなのかもしれませんが、個人的な飲み会やゴルフに会社のお金を平気で使っている上司に正直、危機感を覚えます。利益率が低い会社で1万円を賄うのに必要な売上がいくらか計算したことがあるんだろうか・・・

    すみません。少し愚痴になってしまいました。で先日、遅かった反動で数時間しか作業できず。目標とする厚さにはほぼなっています。杢もよく見えるようになってきました。あとは、より綺麗に整えるのと、タッピングで音を聞きながら厚さを調整していくことになると思います。

    2007年10月13日(土) スクレーパー

    making071013_1チェロの裏板の裏面。スクレーパーをかけ始めました。ヴァイオリン用のスクレーパーだとラチがあかないので、巨大スクレーパーです。これで、豆カンナの刃の跡をとりつつ、目安の厚さに整えていきます。

    チェロは大きいですし、おまけにこの楓、堅い! スクレーパーもすぐに切れなくなります。刃をつけなおして、削っていきます。

    蛇足ですが、スクレーパー。皆さん、どのような物から作っていますか? 先生によると、使い古しのノコギリの刃、結構良いみたい。捨てずに取っておくと、加工して、スクレーパーにすることができます。

    まだまだ、スクレーパーかけないとイケマセン。

    2007年10月6日(土) 0.2mm

    チェロ、裏板の裏面ですが、本日少々作業。目標の厚さに少々変更がありましたので、また、豆カンナでざくざく削りました。

    で、勢い余って、一箇所、少し薄くなってしまった・・・「ああ、やっちゃったかな?」と思いましたが、そこで思い出したのが、「8:2」の法則なるもの。「8割がたで満足しましょう、残り2割は不完全でも良いじゃない。何事も完璧を求めると色々な箇所に無理がでてきますよ」というもの。私の場合、「確かにその通りだな~」と感じることがあります。で、薄くなった件は気にしないこととする(断定!)。

    残り0.2mmくらいになってきましたので、今後はスクレーパーをかけていきたいと思います。

    携帯を忘れたので、写真ありません。悪しからず。

    2007年9月29日(土) 裏板豆カンナ

    making070929_1裏板の裏面をざっくり粗彫りしたチェロ。ですが、まだまだ厚さがありますので本日、豆カンナで作業。削っています。

    しかし、この裏板堅いです。Tooth Bladeでは、手に負えないと思いましたので、通常の刃で削っています。

    まだ、目標の厚さまで1mmくらい残っています。ガツガツ削っていったので、右手の人差し指に豆ができました。なんと柔な指でしょう・・・でも、まあ、裏板を手に持ってみると「軽くなった」と実感できましたので、少し嬉しい。

    今後は、残り0.2mmくらいまで豆カンナで削り、後はスクレパーで整える予定です。

    2007年9月22日(土) 裏板粗彫り

    making070922_1バスバーが終わったチェロですが、実は裏板の裏面をあまり削っていませんでした。

    無論、ざっくりとは彫っていたのですが、この楓、非常に堅いので敬遠していた面もあります。で、本日、作業を進めました。通称「シャベル」と呼んでいる大きなノミで、まるでスコップで穴掘りをするみたいに削っています。

    もうすぐ10月になろうかというのに、蒸し暑い。おまけに、この力作業で、汗だくです(^^ 普段の運動不足解消になるかな・・・

    まだまだ大雑把ですが、大体荒く彫りました。あとは、豆かんな等で整えていこうと思います。

    2007年9月1日(土) バスバー終了

    making070901_1バスバーですが、先週、大まかな形はできていましたので、角を落とし、サンドペーパーをかけて綺麗にしました。結局、このような形。

    バスバーの角を落とす作業ですが、バスバー中央部分は丸い形に、TOP、ENDに近い部分はあまり丸くせず四角に近いような形に整えています(言葉で説明するのは難しい!)。しかし、なぜこのような形にするのか未だに不明・・・どなたかご存知の方、教えてください。

    2007年8月26日(土) バスバー整形

    making070826_1毎日暑いですね。特に東京の都心。放射熱で体感温度上がります。

    さて、バスバーですが、先日ニカワ付けしてから全く手をつけておりませんでしたので、本日少々作業。

    ノミや豆カンナを使って、目安の高さになるよう削っていきました。で、このような形に落ち着きつつあるわけですが、正直、微妙・・・

    バスバーの形、人によって、やはり違いがあるわけですが、果たしてどのような形が良いのか。本当は色々な形のバスバーを作って、どのように音に影響するのか確かめれば良いんでしょうが、なかなかそこまで至らず。とんがり頭(三角形)に近いような形にする楽器屋さんもあるそうで・・・恐らく奥が深いと思います。

    もう少し手を加える必要あります。角を落としつつ綺麗にしようと思います。

    2007年8月4日(土) バスバー接着!

    making070804_1随分ご無沙汰していました。またしても?バタバタしておりなかなか更新できずといった状態です。。

    まだお知らせしていませんでしたが、暫く前から楽器とは関係のない別な仕事をしています。平日はその仕事にかかりっきりになるので、製作の方は週末にやっているといった形です。二足のわらじは難しいかもしれませんが、コツコツやっていこうと思います。(というか、バタバタして楽器の方に手が回っていませんので、二足になっていませんが・・・。)

    さて、そんなこんなでチェロのバスバー。テンションを入れフィッテング具合も、まあ合格点でしたので本日ようやくニカワ付けしました。キチンと付いていると良いな~。

    このバスバーのフィッティングですが、ノミや豆カンナ等は使わずに、ナイフ一本で削っています。私の先生のやり方を世襲しているわけですが、チェロは大きいので、ノミくらい使っても良いかな~と誘惑も覚えます・・・。

    で、ニカワ付けも終わり工房を見渡していると、ニス塗りが終わった楽器がありました。この楽器、もともとは安価なホワイトだったのですが、私の先生がニス塗りをしたものです。で、なんというか、そんなに安物に見えないんです。エッジやその他、色をわざと落としたりして、一見して新品に見えない、少し使い込まれたように見えるよう仕上げているわけです。私の先生はイタリア・トリノ系に非常に詳しい(権威!?)ので、そのあたりの雰囲気も感じられるわけです。やはり、ニス塗り大事だな~と感じた瞬間でした。

    2007年6月30日(土) チビ助。

    making070630_1久しぶりの更新です。先々週は、所用で伊豆方面に泊りがけで行っておりました。

    さて、皆さん、すっかりお忘れの?チビ助。工房にいつまでもかけっぱなしだと可愛そうなので、ニスを塗り始めました。

    まだ塗り初めなので、色はほとんどついていません。この段階では色むらというか、刷毛跡の線が見えるくらいの濃さで良いと、先生からお聞きしたことがあります。とすると、ちょっと色が薄いかな。どのような色にしようかな、ちょっとチャレンジしてみようかな。

    2007年6月9日(土) 色ニス終わり。

    ニス塗りも20回、そろそろ色ニスも終わりです。携帯電話のカメラで撮るとどうも実際の色合いと違うようで、写真はありません。すみません。

    これからは、透明のニスを数回塗る予定です。

    久しぶりに弓の毛替えを試してみました。勿論、自分の弓です。随分久しぶり、で、あまり上手く行きませんでした。アルコールランプを使わないレベルまで行ければと思うんですがね。今度、再トライしてみよう。毛の無駄使いですが・・・。

    2007年5月26日(土) ニス塗り。

    making070526_1照明の関係等ありますので実際の色とは少し違うような気もします。少しオレンジ系の色を追加して塗っていますので、多少赤みがかかってきました。Fagnola等、赤めのニスの楽器、個人的には、カッコイイと思っています。いつかは赤色にチャレンジして見たい気もします。ただ、先生によると赤が一番難しいとのこと。年数が経つにつれ赤が一番抜けていきやすいのだそうです。それに、日本市場では赤より茶系の方が売りやすいという話も聞いたことがあるような。色つきニスを塗るのもあと1、2回程度で終わる予定です。

    チェロ?さっぱり進んでいないです(^^;

    都合により、毎年恒例の製作研究会のフェアに行けませんでした。どなたか行かれた方、様子教えてください~。

    2007年5月12日(土) ニス塗り終盤。

    making070512_1デジカメの電池がなくなりましたので、携帯電話で写真を撮りました。ヴァイオリンのニス塗りをしています。もう何度も塗っていますので、そろそろ終盤といった感じです。本当はもう少し、濃い色にしたいのですが、実際は塗る色を少し薄めていく形で塗っています。フィニッシュに向けてニス塗りの色むらをできるだけなくそうという魂胆なわけです。で、色むらですが、裏板は塗りやすいので目立たないですが、やはり表板の方が難しい気がします。(というわけで表板の写真はなし。)

    2007年4月21日(土) バスバー。

    making070421_1実に1ヶ月ぶりの日記です。この一月余り、色々なことがありまして、かなりバタバタしておりました。日記も更新できずに申し訳ないです。環境の変化等ありましたので、このあたりは、もう少し落ち着いてから、書きたいと思います。

    さて、チェロ。あ~ら、全然進んでいません(^^; 写真のように、とりあえず、バスバーのフィッテングをやっております。

    やり方はヴァイオリンと同じ。ナイフでちょっとずつ削りながらフィットさせていきます。最終的には、少しテンションを入れた状態にする予定ですが、まだまだです(^^;

    making070421_2こちらは、ヴァイオリン。以前作っていたデル・ジェス型のものです。ニスを塗っています。う~ん、もう少し濃い色にしたいな~というふうに思っております。そうそうニス塗りで少し発見。←というか、後輩に教えてもらったんですがね。照明の話です。ニス塗りの際、これまでは、電球の光でやっていました。特段、疑問等もっていなかったのですが、試しに蛍光灯のもとでやると、非常に見やすいです。色むらなんかも良く見えます。ちょっと驚き。皆さん試してみてね~.。ってそれが普通か?

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