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製作日記(2007年1月~2007年3月)
- 2007年03月17日 (土)
- 製作日記
2007年3月17日(土) 裏面。
作業全然すすんでいませんが(^^;
チェロの表板の裏面をスクレーパーで整えています。勿論、厚さを意識しながらの地道な作業です。なんというか、0.1mmの誘惑に負けそう。数値にぴったりあわせるのが目的ではないので、あまり0.1mmに拘りすぎるのもどうかという気もします。
先日、チェロ用のバスバー材を調達しました。工房を見渡してもその大きさの材がない。で、タツノヤさんに行ってきました。2000円。うむ、高い。
蛇足。先日、広尾のスーパーマーケットに行きました。いわゆる高級マーケット。で、「せとか」というみかんがとても美味しいらしいのです。当然高価で、何と2個で780円でした。みかんですよ。すごい。スーパーのバイヤーさんもイチオシの果物とか。う~ん、一度食べてみたいですね。
2007年3月2日(金) 表板。
とりあえず、こんな感じになっています。こうやって写真で見ると、やはりイマイチなところも・・・(^^; 表板をもう少し薄くしてからまた手を加えたいと思います。
一応、f字孔の隣のウイングのところも落としました。(写真では分かりづらい。)先生が言うには、ここの箇所。特に中国製の楽器では、あまり良く処理されていないものも多数あるそうです。で、念入りにやった方が良いのでしょうが、なんというか、ウイング難しい・・・
2007年2月24日(土) f字孔切っています。
f字孔を切り始めました。で、チェロは大きいですので、ナイフを持つ手が届かない(^^; ですので、時には、ナイフを左手に持ち替えたりしています。木目の方向等ありますので、全て右手でというのは、今の私には難しいみたいです。
私の先生の方法は、f字孔は、ナイフ一本で切ります。イタリアは、やすり等使うそうですが、ナイフ一本で仕上げるのは、どちらかといえばドイツでしょうか?先生がいうには、ナイフ一本でやる方が、綺麗にできるし、慣れれば早くできるとのこと。確かに私の先生は、f字孔を仕上げるのは20分程度と言っておりました。私自身のイメージとしては、例えば、習字。お手本の上からちょっとずつなぞりながら書くのと、気合を入れて、一筆でさーっと書くのとでは、なんというか、書自体の流れの美しさ、元気さなどに恐らく違いがでてくると思います。一筆の美しさというものでしょうか。そういうものが、f字孔にも表れてくるのではないかという気もしています。まあ、そういう気がしているだけで、当然そのレベルには達成しておりませんが・・・
で、切り始めていますが、ヴァイオリンに比べて、どっしり型のf字孔になりそうな気配。このあたり、チェロですので、逆にそういう感じの方が良いのかな?
別件に時間をとられている関係で、作業がぜんぜん進みませんが、失敗しないようしたいと思います。
2007年2月16日(金) f字孔。
象眼を入れ終わった後は、スクレーパーで、表板、裏板を綺麗にしました。が、チェロは大きいですので、通常サイズのスクレーパーでは大変(^^; ですので、チェロ用に巨大スクレーパーを製作しました。ヴァイオリンサイズの3倍くらい大きなヤツです。
あらかた、綺麗にし終わってアーチの形も整った後は、仮付けしていた表板、裏板を取り外しました。なんといいますか、数ヶ月ぶりに内部に入っている型やライニング、ブロックを見ました。
で、豆カンナ等で、表板の裏面をゴシゴシ削る作業。f字孔を切る前に、少し薄めにしておくと切りやすいですので最終厚さの手前まで、薄くしております。
いよいよf字孔。モデルにしているゴフリラのポスターからf字孔のパターンを作って、表板に書いてみました。良い顔になるかな?
2007年1月30日(火) 象眼終了。
やっとこさ、表板の象眼をいれ終わりました。やれやれ、ふぅです。これで完成までの工程が半分くらい終わったかな。でも、まあ、一山超えた気がします。
2007年1月25日(木) 象眼。
最近、楽器製作の他に色々活動しています。どちらかというと半分以上そちらの方に力を取られている状態。で、そちらも中々上手くいかず、悩み事深し・・・
先日、以前勤めていた会社の方に誘われて飲み会に参加させていただきました。懐かしい顔を拝見できて、楽しかったです。しかし、色々お話を聞いていると、やはり苦労、悩み事も多いみたい。脳卒中一歩手前までいってしまったり、入院したりと、やはり大変そう・・・
さて、チェロの方ですが、いやまあ進んでおりませんね。一応、裏板には象眼をニカワ付けしました。やれやれです。
表板の方は、全体的なパフリングは終わりました。コーナー部分のフィッテングやビースティングに入ります。うまくいくよう一緒に祈ってください!
2007年1月13日(土) パフリング。
久しぶりのチェロです。もちろん作るのを諦めたわけでなく、コツコツやっていますが、全然すすまない。ようやく(^^;裏板の溝堀りが一周しました。
作業机の上に乗せて、終始、中腰の姿勢でナイフで切り込んでいます。なんというか腰が痛い。もう少し高い机の上でやれば良いのかとも思いますが、そうすると、切り込む際に真上から覗けませんし、やはり中腰姿勢でやるしかないのかな。
あとは、コーナーのひげを伸ばすビースティングの部分です。少しやってみましたが、難しい。先生によると、私のビースティングはフレンチスタイルに近いみたい。別段、意識しているわけではないのですが、これも個性の一つなのでしょうか?とりあえず、うまくいくように祈ります。
2007年1月8日(月) 新年
あけましておめでとうございます。2007年、イノシシ年。一本調子で発展する年になればよいですね。皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ホームページの更新が滞っております。声をかけていただいた皆様、どうも申し訳ありません。色々と所用が重なってきておりまして、更新までなかなか至りませんでした。かいつまんで色々昨年12月からの様子を書きますと。
12月初旬、所用で1週間ほど地元に帰省しました。本当に久しぶりの九州。九州の電車は東京と違い、のんびりゆっくりです。満員電車なんて滅多にないので、乗客も車内でポテトチップスを開けて食べ始めたりと、いたってのどかな感じです。
で、東京に戻ってきたら、待ってましたとばかりに、先生から用事を3件。いずれも楽器の受け渡しです。が、中には高価な楽器もあります。5000万円超のヴァイオリンを持って都内をウロウロ。お使いは一向に構いませんが、やはり高価な楽器を持って歩くのは気を使うので非常に疲れます。
その後、面接を数件。中には、性格診断テストみたいなものを受けたり。
チェロの方は、ようやく裏板のパフリング。大きいので、なんというか、チョコチョコ進んでいる感じです。パフリングも久しぶりで、なかなか思うようには至らず、溝が若干斜めになっている部分もあったりと、このあたりもう少し上手くやりたいです。それと、パフリングナイフ。現在、片刃のナイフを使っていますが、ひょっとして両刃の方が使いやすいんじゃないかと考えてみたり。パフリングガイドラインの引き方も、もっと良い方法があるんじゃないかなという気もします。(←腕があれば、上手くできるのでしょうが。)
で、あっという間に年末。忘年会。卒業された先輩も久しぶりに来てくれました。今度はイギリスの製作&修理の学校に留学するそうです。英会話スキルのある方ですが、慣れない外国、大変だとおもいます。頑張ってくださいね。
正月は再び、九州の実家に帰省。久しぶりにゆっくりと非日常を堪能しました。九州は、やはりお刺身美味しい。自然も綺麗。時間の流れもゆったりです。
2007年始まったばかりです。どのような年になるでしょうか。すばらしい1年になるようお祈り申し上げます。
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