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製作日記(2006年11月~2006年12月)
- 2006年12月06日 (水)
- 製作日記
2006年12月6日(水) 諸々。
随分、長い間更新していませんでした。最近、楽器製作以外でもちょっと動き回っていて、更新する余力がありませんでした。暫くバタバタすると思いますが、なんとか早く落ち着きたいです。
チェロの方は、表板、裏板を仮付けしました。これで一気にチェロらしくなりました。ただまだ内部に型(フォーム)が入っていますので、結構な重さです。取り回すのが大変!一応、チェロ用の置き台も自作しました。この台の上に寝かせて作業できます。見栄えはそっちのけ、なるべく安く作るということで経費は500円かかりました。
現在は、アウトラインを整えています。外周は終わりましたので、コーナー部分を整え始めています。が、チェロは大きいので、至近距離で作業していると左右のコーナーの形が同じになっているか等、なかなか見渡せません。少し、距離をおいてひいた状態から見ると分かるのですが。とりあえずギコギコとヤスリ等で少しずつ整えています。(失敗しなければ良いですが。)これが終わればいよいよパフリングです。(←チェロ大きいので死にそう。間違いなく指が痛くなります。)そうそう、チェロ用の象眼もどこかで入手しないといけません。
2006年11月22日(水) アーチ。
最近、なかなか作業がすすみません(^^; 色々と所用が重なってきます。先日は、先生のお使いで1日がかりで成田空港にチェロを取りに行ってきました。でかいチェロケースを持って長時間歩くのは疲れた~。電車に乗るとやはり注目の的!
色々な用事の合間に、ちょこちょこアーチを整えています。ようやくこの段階まできました。(こんなことなら、シャベルでざっくり削っておけば良かったと少し反省。)
とりあえず、裏板の内面もすごく大雑把に掘りました。ですので、手に持ってみると、重さが軽くなったのが分かります。でも、まだ重い!まだまだ削らなければ。
今度は表板の内面もざっくり掘ろうと思います。
2006年11月15日(水) 豆カンナの使い方。
堅~い、楓の裏板を削っています。豆カンナでアーチを整えているのですが、これが大変(^^;さくさくと削れないのです。
で、色々と試行錯誤を重ねてみて、ここにきてようやく豆カンナの使い方が分かってきた気がします。私の場合は特に、刃の出し具合と、カンナの持ち方を色々試してみました。自分でもびっくりですが、当社比2倍くらいで削れるようになりました(^^ 本当です。
何のことはない、今までは使い方がまずかったようです。この段階にきて気づくとは恥ずかしいような嬉しいような複雑な気分です。
で、よく削れるようになったといっても、削る面積が大きいのでやっぱり大変(^^;カンナを持つ指の皮が良い具合に剥けてきました。絆創膏などを巻いて痛くないようにしていますが、う~ん、チェロは大きいだけあって時間もかかってしまいます。(←要領が悪いだけです。)
2006年11月11日(土) 大まかなアーチ。
すごく久しぶりの更新です。所用に振り回されて更新できませんでした。ごめんなさい。おまけに作業も進んでいないという(^^;
エッジの厚さ出しが終わった後は、大まかなアーチを出しています。最初は、ものすごく大きなガウジ(シャベルと呼んでいます)で大きく削って、その後、豆カンナで整えています。で、表板をシャベルで調子にのって削っていたら最終の目安の高さギリギリになってしまいました(^^; 裏板と違ってさくさく削れるので気持ちよく削れるのも難点!?
こちらは裏板。まだシャベルで大まかに削った段階です。この堅い楓、豆カンナかけるのが大変そう・・・
2006年11月1日(水) パルマより一時帰国。
楽器ボディのアウトライン整形に入る前に裏板のエッジ周辺の厚さを整えています。最初はガウジで削って、次に平のみで平らにしていっています。で、やはり楓が堅い。今回使用している楓はアメリカ材のような気がします。多分そうなんでしょう。
まだ平ノミで大まかに整えている段階ですが、最終的にはヤスリを使って0.1mmの単位で仕上げる予定です。
本日、イタリア・パルマに楽器製作の留学をしている先輩が帰ってきました。体型がすごいスリムになっていました。やはり気苦労が多いのでしょう。色々お話をききましたが、先方では、紙やすりはほとんど使わず、スクレーパー1本で仕上げるイメージだそうです。確かにその方が綺麗にできそう・・・また、日本と比べて木材が本当に安いそうです。楽器3台分の木材で1万円以下とか・・・すぐに使えずに数年、寝かせる必要があるのかもしれませんが、それにしても羨ましいですね。
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