- 2006-03-31 (金) 0:25
- 製作日記
2006年3月2日(木) 今日思ったこと。
「よく切れるスクレーパーの一削りは、切れないスクレーパ100回に勝る。」いまさらですが。。。スクレーパーの調整本当に大事です(難しいですが)。。。
2006年3月3日(金) 表板裏面の荒削り。
表板のアーチ出しがほぼ終わりましたので(←そう思っている)、f字孔をあける前に表板裏面を荒削りしています。ごつごつと凹凸がありますが、荒削りの段階なので気にしないで作業しています。もうすぐf字孔です。
2006年3月7日(火) f字孔に入りました。
ヴァイオリンですが、f字孔を切っています。f字孔のパターンは、本に載っているグァルネリからとりました。本を見てて思いましたが、グァルネリでもf字孔の形が結構色々あり、思っている以上に違うんですね。(当たり前か。)
とりあえず、まだ切り始めたばかりですので、全然形になっていません。これから徐々に綺麗にしていこうと思います。
2006年3月10日(金) f字孔終わりました
昨日ですが、体調が悪いので病院に行ってきました。案の定、風邪だったのですが、診察待ち1時間、診察3分。。。ひどいです。診察待ちで余計に具合が悪くなりました。
余談はさておき、f字孔ですが、当初先生にお見せしたときは、「mousy」といわれてしまいました。ネズミのように小さく縮じまっているということのようです。もう少しダイナミックさが欲しいのですが、やはりそううまくはいかず難しいです。
私たちの工房では、f字孔はヤスリを使わずにナイフ一本で仕上げます。先生いわく「慣れれば、ヤスリを使うよりも早くて綺麗にできる」とのことですが、私の場合はまだまだ修行が足りませんので時間がかかってしまいます(^^;とりあえず、修正しながら写真のように一通り完成しました。
2006年3月15日(水) スクレーパー。
久しぶりの更新ですが、ここ数日何をしていたかと言いいますと、表板のアーチについて先生からダメ出しがでまして。。。スクレーパーでアーチを整えていました。
スクレーパーについて、数点、気づいたことがあります。まず、私の、切れているという感触と、先生の切れているという感触は違っていること。(簡単に言うと、私のスクレーパーは切れないということ(^^;)刃の返しの角度が足りていないので、スクレーパーをかなり立てて使わないといけない状態になっていて、普通の人には使いにくいこと。(刃を折り曲げての返しの角度が浅すぎる。)
先生いわく、「切れないスクレーパーを使うと、木を押し付けてしまうので、(特に表板などの軟らかい木では)、木の組織が凹んだ状態になってしまう。その状態で、ニスを
塗ると(水分等で?)組織が膨らみ、結果、凸凹になってしまう」とのこと。(注:そのような効果を狙って、わざと切れないスクレーパーを使う方もいるそうです。)
3台目にして、またしても?スクレーパーに迷走しかかっていますが、原因について少々思いあたるところがあるので、明日ちょっと修正してみようと思います。しかし、スクレーパー調整難しい。現在の私の心境→[スクレーパー、ただの鉄板、でも大事!」
2006年3月20日(月) 裏面削り。
表板裏面を削っています。最初は、豆カンナで大まかに削った後、スクレーパーで整えます。まだスクレーパーかけて間もないので凹凸あります。
「普段、見えないところなので手を抜いてもいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、そうはいきません。この裏面の形状は、かなり音に影響を与えるそうです。考えてみれば、確かに、共鳴箱の内部の壁ですからね。0.1mmの精度で形(厚さ)を出していきますので、結構大変です(^^;
ヴィオラでは、0.2mmくらい薄いポイントができてしまったので、今度はジャストに出来れば良いですが。
楽器製作者の方へ:ブレークポイントについて、概要や考え方など知りたいのですが、どなたかご存知ないでしょうか?
2006年3月22日(水) 裏面削り出来ました。
表板裏面削りですが、表板を手でたたいてみて(タッピングというのかな?)音の変化を確かめながら、スクレーパーで削っています。厚さによって、たたいたときに聞こえる音が変わっるので、ちょっと面白いです。
とりあえず、目安のサイズにしましたが、先生にお見せすると、たたいたときの音がイマイチとのこと。ということで、ブレークポイント近辺の厚さをちょっとづつ落としながら、整えてました。
ひょっとすると、アーチが高い楽器は、厚さを薄くするのかな?全く確信はありませんが、そう思ったり。ブレークポイントについてもよく分からないことがあり、色々と考え中です。
2006年3月24日(金) パッチ。
ヴァイオリンですが、表板裏面にパッチを貼ることになりました。新作ヴァイオリンでは、パッチが貼られているものはあまりないかもしれませんが、私の先生は念のためにパッチをすることが多いそうです。私は1台目、2台目の楽器にはパッチをしませんでしたので、今回がパッチ初体験です。
とりあえず松材をアーチの形状にあわせて削り、ハギライン上に10枚貼り付けました。後日、形を整えていきます。
2006年3月27日(月) チビ助。
左、普通のヴァイオリン。右、チビ助。普通より小さいので「チビ助」です。私に、サフランを塗られ、体中から良い香りが漂っています。
チビ助のアップ。
え、「こんな小さいヴァイオリンいつ作ったのか」って?
ふふふ、チビ助の出生は謎につつまれているのです。
2006年3月28日(火) バスバー。
先日貼り付けたパッチの形を成形した後、バスバーに入りました。バスバーの厚さは5.5mmにしました。先生によると、ニューヨークスタイルだそうです。まだフィッティング始めたばかりです。
2006年3月29日(水) バスバーニカワ付け。
バスバーのフィッティングには、チョークを使っています。表板のバスバーを接着する箇所にチョークを塗っておき、その上に成形中のバスバーを押し当てると、出っ張っているところにチョークがつきます。で、そのチョークが着いている箇所を削っていけば、ぴったりフィットするといった按配です。実際には、バスバーの両端にわずかな隙間を入れて、少し力を入れた状態でフィットするように成形しています(テンションを入れる)。(テンションを入れない方もいらっしゃるそうです。)
フィッティングを確認してニカワ付けしました。ぴったりくっついていると良いですが。
2006年3月31日(金) バスバー終り。裏板厚さ出しへ。
バスバー、作業をすすめました。とりあえず自分なりに、写真のような形に成形しました。が、今日、先生にお見せすると「pointed」と言われてしまいました。バスバー中心部がわずかながら尖り気味になっているので、もう少し滑らかなカーブが良いとのことです。今の形でも、悪くはないとのことですが、次回からは、この点にも注意しようと思います。多少なりとも音にも影響あるでしょうし。
バスバーが終わりましたので、裏板の裏面を削って、裏板の厚さ出しを行う工程に入りました。そうそう、ヴィオラのニス塗りも始めました。
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