製作日記(2005年8月)

2005年8月1日(月) ヴィオラ表板裏面の荒削り。

making050801_1早いもので本日から8月ですね。皆さん、夏休みやお盆休みは取られるのでしょうか?

ヴィオラですが、f字孔を削る前の下作業として、表板裏面の粗掘りをしました。厚さ5mm程度にまで削っていきます。結構削っていますので手で持つと随分軽く感じられるようになりました。

2005年8月3日(水) 1台目ネックの仕上げ。

making050803_11台目のヴァイオリンですが、指板本付け後、ナットに手をつけました。最終形に近いところまで平ノミで加工しています。その後は、本付けした指板とネックとの間に出来た微小な段差の取り除きです。本日は、やすりやサンドペーパーを使い、ネックから指板まで滑らかなカーブで一続きに繋がるように、削っていきました。時々、ネックを握ってみて「実際、弾くときに持ちやすいかな~」など考えながら作業しています。

2005年8月4日(木) ヴィオラf字孔を削っています。

making050804_1ヴィオラですが、f字孔に入りました。ナイフを使い、少しずつですが削っていっています。(今、作業しているのは左側のf部分です。)見映えにかなり影響する部分ですので、綺麗にできればと思います。Fagnolaの特徴も上手く出せればいいな。

2005年8月5日(金) 1台目ネックの仕上げ。その2

making050805_1先日、ネックの仕上げ作業を行っていると書きましたが、引き続き本日も少し行いました。先ずは、アンモニアをネックに塗布。しかし、アンモニアの容器のフタをあけた瞬間から、ものすごい匂いです。(公衆トイレの匂いを100倍に凝縮したような?匂いです。)咳き込みながら塗りました。続いてドライカラーで作った色をネックに塗り、ネックを少々茶黄色にしました。確かに、このように色をつけた方が、(真っ白に比べて)違和感がありません。その後は、シェラックを塗って、乾かしています。これでネックは完成なのかな?とりあえず、一歩一歩前進しています。

2005年8月8日(月) ヴィオラf字孔を削っています。

making050808_1ヴィオラのf字孔ですが、一通り写真のように削っています。まだ、ちと細面ですので、これから少々太くしていく予定です。ナッチの部分も削らないといけませんね。f字孔の形が見えてくると、楽器に顔が入ったようで、ちょっと嬉しいです。

2005年8月12日(木) 魂柱製作&ナット成形。

making050812_1お盆の時期ですが、先生宅にお邪魔して(無理やりにじゃないよ!)、1台目のヴァイオリンの作業をすすめました。左の写真の物を作っていましたが、これを見てお分かりになる方はすごい。作りかけの魂柱(サウンドポスト)です。先ず、松棒を四角く立方体に整えた後、角をカンナで削り8角形にします。で、その次は、また角を落として16角形にし、でそのまた次は。。。という感じで削っていけば、円に近い棒ができあがります。最後は、紙やすりで整えれば、手作業で円柱ができるといった寸法です。本日は、楽器への魂柱のセットアップまでには至りませんでしたが、とりあえず当面使う分の魂柱は製作しました。

making050812_2続いて、ナットを少々成形して、弦が通る溝をつけました。E線、A線、D線、G線の4本ですが、それぞれ弦の太さが違うので、当然溝の太さも変わります。また溝の角度をどのくらいにするか等、細かなところですが、色々と考えてしまいました。でも、う~ん、ちょっとイマイチかな?

次は、いよいよ魂柱のセットアップです!うまく出来るといいな~

2005年8月16日(火) 魂柱のセットアップ

making050816_11台目のヴァイオリンですが、いよいよ魂柱のセットアップに入りました。が、しかし、うーん、難しい。。。先日作成した円柱を程よい長さにカットした後、f字孔から差し込み、楽器の中に立てるのですが、まさしく「言うは易し、行うは難し」です。先ず、楽器の中に立てることすら、なかなか上手くできません。一応、立っても斜めだったり、上下面のフィット具合が上手くいかなかったりと。それで、傾斜を修正しようとすると、折角立っている魂柱が、バタン!と倒れてしまうといった感じです。

今日一日中、延々と、このセットアップに挑んでいました。夜になってようやくコツのようなものが掴めてきた気がします。とりあえず、写真のように魂柱を立ててみましたので、明日、朝一番で先生にチェックしていただこうと思います。しかし、練習しすぎで、f字孔がこすれて傷だらけになってしまいました。ニスもはがれてしまったし、ちょっと悲しいですね。

蛇足ですが、明日の夜は、工房の先輩の送別会です。都内楽器店に就職されるとのこと。頑張ってもらいたいです。

2005年8月18日(木) 駒の足の調整

昨日は、工房の先輩の送別会でちょっと飲みすぎてしまいました。まあ、結構盛り上がったので良かったですが。

魂柱のセットアップは先日、無事終わりましたので、本日は、1台目のヴァイオリンの駒の足の調整を行いました。駒の左右の足をナイフで削って、ピタッと楽器の表板に接地するよう調整していきます。しかし、表板は滑らかな曲面になっていますので、そう簡単にはいきません。少し削ってはフィッティング具合を確認、といった具合に何度も何度も調整。。。こちらを削れば、あちらが浮き上がる、といった状態ですが、何とか無事、足のフィッティングができました。やれやれ。

残る作業はあとわずかのようです。順調に行けば、明日、弦を張って音を出せるかもしれません。楽しみですが、一体どんな音が出るのか、ちょっと怖い気もします。とりあえず、準備だけはと思い、弦一式を購入して参りました。(E線:ゴールドブラカット、A、D、G線:ドミナント)明日が、楽しみですね!(昨日、飲みすぎたためか、デジカメを自宅に忘れてきたので写真はありません。悪しからず。)

2005年8月19日(金) 1台目ヴァイオリンの音出し!

making050819_1ずっと手をかけていた1台目のヴァイオリンですが、本日、ついに弦を張ることができました!(記念なので写真ちょっと大きめです。)

駒をたてて、慎重に、慎重に4本の弦を張っていきました。普段は何気ない、弦張りも、自分が作った1stヴァイオリンとなると、少々緊張です。

初めての産声はというと、素直な、素朴な感じの声を聴くことができました!やはり、なんだかんだ言っても、ここまで出来るまでに手間暇をじっくりかけていますので、音を聴けて正直嬉しいです!

先生や、工房の先輩等にも少し弾いてもらいましたが、時間とともに音がコロコロ変わっていきます。これは、新作の楽器の場合には、当然ということですので、暫く引き込んでみて、どのような音になるのか楽しみながら観察していきたいと思います。

ただ、これで完成という訳ではなく、まだ、駒の最終成形等が残っています。また、私の楽器は指板の高さが若干高いようですので、これも様子を見ないといけません。(今は夏なので、これからは自然と指板が下がってくる事があるとのこと。そうなれば都合良いですが。)個人的には、傷をつけてしまったニス面のリタッチ等もやってみたいと思っていますが、とりあえず、音出しができるようになりましたので、本日は、記念すべき日になりそうです。

2005年8月24日(水) 一旦戻ってきました。

making050824_13日間に渡り先生宅の留守番に行っていました。主な任務は、ペットの猫、亀のえさやりです。合間に楽器の方も進めようと思っていたのですが、う~ん、ほとんど手付かず。先生宅は、遊び道具がたくさんあるので、ちょっといけませんね~。

帰りがてら、都内の工房に立ち寄り、ヴィオラの表板の裏面を削り始めました。まだ豆カンナで大まかに削っています。

一旦、都内に戻ってきましたが、明日からは、弓の毛替えの勉強会に行ってきます。富士山の麓近くですが、明日朝の出発が早いので起きるのが大変!

2005年8月26日(金) 毛替え講習会に行ってきました。

making050826_12日間に渡る毛替え講習会に行ってきました。途中、台風の直撃?を受けたりと色々ありましたが、非常に密度の濃い内容で大変勉強になりました。

講習会では、最後の締めに、持参した自分の弓の毛替えを行いました。くさびの製作は、特にヘッド部分のくさびが独特の形状のためか難しかったです。また、毛の張り方(というか、くさびの入れ方等、多くの部分に関連すると思いますが)、偏りのない均一なテンションで張ることが難しい。実際、少しテンションが違ってしまいました。毛のまばらな部分と濃い部分等ムラも少しあるので、このような点も注意が必要です。

講習会では、他にも、皮そぎや、そいだ皮の接着、ラッピングも行いました。ラッピングでは、2つの糸を使った2色のラッピング等も教わりましたが、これはなかなか楽しかったです。また、実は、弓の反り入れも体験したのですが、これは非常に難しかったです。弓を折りはしませんでしたが、コゲコゲにしたり、滑らかなカーブに曲がらず凸凹になったりと。。。

色々なことを教わりましたので、あとは、折角教えていただいた内容を忘れないように練習しないといけません。毛替えに必要な道具等も徐々に揃えていきたいと思います。

最後になりましたが、写真の物体は何でしょう?答えは、「くじらのひげ」です。高級な?弓のラッピング等に使うのだそうです。(無論このままでなく、色を染めたりと手を加えるとのことですが。)本当にくじらのひげを使っているんですね。初めて実物を拝見しました!

2005年8月29日(月) ヴィオラ表板の厚さ出し。

making050829_1先週は、留守番や毛替え講習会等ありましたが、本日から工房にて作業再開。ヴィオラは、表板の裏面を削って厚さ調整をしています。

ちょっとペースが遅いので、けっこうムキになって豆カンナでゴシゴシ削っていましたが。。。目指している厚さより0.3mmほど、薄くなってしまった部分がある。。。ああ、どうしよう。

一応、「ヴァイオリンに比べヴィオラの場合は薄くする」という話も聞きます。今はヴァイオリンと同じ厚さで整えているので、だとするとまだ大丈夫と思いますが。う~ん、どうすべきか。。。ちょっと考えます。しかし、やはり急いで作業するのは禁物かもしれません。「そうは、うまくいかんざき! by 公明党」

2005年8月31日(水) 表板の厚さ出し終り。

making050831_1ヴィオラの表板ですが、少し薄くなってしまった部分を先生に聞いたところ、特に気にしなくても大丈夫とのことでした。安心しました。一応、これで表板の厚さ調整は終わりました。次の工程は、バスバーです。1台目のヴァイオリンのときは、四苦八苦した想い出があります。今回はどうなるかな~。取り急ぎ、バスバー材を明日朝、購入しに行きたいと思います。

1台目のヴァイオリンの駒の最終調整にも入りました。ナイフでちょこちこと削っています。普段は、余り気にかけない駒ですが、改めて見てみると、足の形等結構面白いですよ。


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