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製作日記(2005年4月)
- 2005年04月30日 (土)
- 製作日記
2005年4月5日(火) ブロック成形中です。
ヴィオラですが、横板はつきましたので、ライニング装着に向けブロックを成形しています。明日、ライニングが入れば嬉しいです。
2005年4月6日(水) ライニングを装着しました。
ヴィオラの表面にライニングをニカワ付けしました。手持ちのCクランプだけでは足りず、工房のCクランプも動員しています。まずまずの出来でしょうか? しかし、なんだかんだで結構時間がかかってしまい、先生から「too slow」と言われてしまいました。反省。もう少し早くできるよう心がけます。
2005年4月11日(月) 2台目ヴァイオリン、3台目ヴィオラ進捗状況
後から作り始めたヴィオラですが、2台目と同じステップ(ライニングを装着し形を整える)まで進みました。写真左が2台目のヴァイオリン、右が3台目のヴィオラです。次は各コーナーの長さを揃える工程に入ります。
また、ハギの工程が近づいてきたため、本日ヴァイオリン用の表板をタツノヤ商会さんにて購入しました。本当はSクラスの表板が欲しかったですが高価ですので一番安いYクラスの表板を吟味の上、購入しました。4,500円の出費也。
2005年4月13日(水) 透明ニス塗りを開始しました。
暫くご無沙汰だった1台目のヴァイオリンですが、本日、透明ニスを塗りました。透明ということで、先日の下地塗りと比べて色は特に変わっていないかな? 重ね塗りは良くないので、できるだけ刷毛跡が重ならないよう注意しながら作業しました。
それと蛇足ですが本日は大凶です。先ずは、小道具を製作している際にナイフで指をグサリといきました。傷自体は、まあ大したことないのですが、絆創膏を貼って引き続き作業していたら製作中の小道具が血まみれになってしまいました。。。
引き続き、ヴィオラ用の裏板(楓材)のハギに挑戦。ハギ用の巨大カンナで接合面を整え、ニカワ接着を試みましたが、これがくっつかない。。。気を取り直して、2回目も挑戦しましたが、くっつきません。何が悪いのか・・・恐らくの予想はありますが、明日また挑戦したいと思います。
2005年4月15日(金) 接ぎに苦闘中。
ヴァイオリンの表板、裏板を見てみると、真ん中のラインで板を貼り合わせているのがお分かりいただけるかと思いますが、このように左右、2枚の板をニカワ接着して1枚の板のようにすることを、接ぎ(ハギ)と言います。しかし、これがなかなか難しく、現在苦戦している工程です。(※裏板には、ハギの必要のない1枚板を用いた楽器もあります。)
私たちの学校では、接ぎ用の巨大カンナを使用して板を削るのですが、このカンナの調整が非常に重要です。よく先生が言うことですが、カンナの調整に3時間かけて、実際の削る作業は5分と言った感じなのです。カンナの平面、刃等の調整が完全であれば、何の苦労も要らず(無論、力のかけ具合等の要素はありますが)十分なフィッテングになります。
本日は、午前中からカンナの調整をして、裏板(楓)の接ぎを行いました。(写真の楓がそうです。)しかし引き続き行った表板(松)では撃沈。カンナで削ったフィッテングはOKだったのですが、ニカワが濃すぎて接着がうまくいきませんでした。。。接ぎは本当に難しいですね。明日、できればまた挑戦しようと思います。
1台目のヴァイオリンに2回目の透明ニスを塗りました。少し色が変わってきているのかな?
2005年4月16日(土) 表板の接ぎを行いました。
先日から苦戦している接ぎですが、カンナの調整のコツのようなものが段々と掴めてきたような気がします。とりあえず、2台目、3台目用の表板の接ぎを行いました。(写真の左二つがそうです。)無事、隙間なく付いているといいですが。あと一つ、3台目のヴィオラの裏板の接ぎが残っていますが、裏板を購入していないので、近々に購入してからまた接ぎを行いたいと思います。しかし、ヴィオラの裏板、結構高価なんですよね~(^^;
2005年4月22日(金) 色付きニスを塗りました。
透明ニスを3回塗った後、本日、色付きのニスに着手しました。先生のお手本の色の調合をもとに、全体に塗りました。少し色が付いているのがお分かりいただけるかと思います。ちなみに色の配合を変えつつ、状態をみながら20回程度塗っていくとのことです。
また、ヴィオラ用の裏板を入手しましたので、先日より接ぎを行っています。しかし、なかなかうまくいかない。(←理由は判明しました。)結局、ニカワ付けしたものの端の方に少し隙間ができているような(TT なんとか修正できないものか、先生に少し見ていただくことになりました。ちなみに、接ぎがうまく行かなかったのは、カンナの平面にツイスト(ねじれ)があったことと、ニカワが少し薄すぎたことに原因があるようです。今回結構四苦八苦して、カンナの平面、およびニカワについては、色々と勉強になりました。
2005年4月25日(月) ニス2回目を塗りました。
2回目の色付きニスを塗りました。
ちなみにニス塗りとは関係ないですが、最近先生から「楽器が、本人に似ている!」とよく言われます。意識せずとも製作者の個性が現れてくるのだそうです。。。私の場合はどこに個性が出ているのか、皆さん、分かるでしょうか?
ニスを塗った後は、接ぎが終わった表板、横板の平面出しを行っています。
2005年4月28日(金) ヴィオラの表板・裏板の切り抜き。
接ぎの終わった表板、裏板の楽器内側面の平面出しを行った後、楽器の形に切り抜きました。全体的なアウトライン成形はまだ先の話ですので、大まかに余裕を持たせて切っています。
1台目ヴァイオリンの4回目のニス塗りが終わりました。少しずつ光ってきているかな?
2005年4月30日(土) ニス塗り5回目。
ゴールデンウィークですが、工房にてニス塗りをしました。これで色付きニスは合計5回です。これまでは表の写真だけだったので、今回は裏板をご紹介。
また以前、購入していたシャベルの刃出しを行いました。(グラインダーで金属粉まみれになりながら行いました(^^;)来週(月)はこのシャベルを使ってアーチ出しを行う予定です。
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