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製作日記(2004年12月)
- 2004年12月29日 (水)
- 製作日記
2004年12月1日(水) 小道具製作
ノミでのペグボックス彫りがほぼ終わりました。次はサンドペーパーを使って、ペグボックス内を綺麗にするのですが、狭い箇所のペーパーがけが困難です。先輩に見習い、掃除用の小道具を製作しました。先端が鋭角になっており、また切り込みを入れています。この切り込みにサンドペーパーを差し込み狭い箇所のペーパーがけをします。
2004年12月3日(金) ペグボックスが出来ました
ペグボックスがほぼ出来上がりました。写真が少しぼけていますが如何でしょうか? 次のステップとして、スクレーパーを使いスクロールを綺麗に仕上げる作業にも入りました。
なお、来週は先生がアメリカ出張にて不在です。先の工程に進むことができませんので、2台目の製作を進めたり、道具の製作を行おうと思います。
2004年12月13日(月) 2台目のブロック成形
先生の出張不在のあいだ、空き時間を使って2台目ヴァイオリンの製作を進めました。実は、材料の購入や型(フォーム)の製作自体は前から行っていたのですが、1台目にかかりっきりになっていますので進捗は遅々としています。現在、ブロックの成形を行っています。先は長いですね(^^)
なお、型は、Giuseppe Guarneri del Gesu作King Joseph(1737)です。
2004年12月14日(火) 指板に取り掛かりました
先生が出張より戻られ、本日より指板製作に入りました。先ずは、指板裏面の平面出し+角度付けを行いました。その後、横幅に反りを入れつつ規定サイズに整えています。指板の材料、黒檀はとても硬い木材ですので、作業は大変です。(^^;
2004年12月17日(金) 指板を仮付けしました
先日から行っていた指板の長さ出しが終わりました。結構大変でした。ただでさえ堅い黒檀の、さらにエンドグレイン(木口)部分を削ってサイズをぴったり揃えます。またネックも規定の長さ・角度に揃えました。黒檀ほどではありませんが楓のエンドグレインで、また結構な厚さがあります。結構、力を込めてカンナをかけるので筋肉痛気味になってしまいました(^^; その後、接ぎの要領で指板とネックとのフィッティング調整をし、ニカワで仮付けしました。
2004年12月21日(火) 指板表面の成形
昨日より指板の成形に入りました。先ずは、成形するためのガイドとしてテンプレートを製作しました。(写真の左です。)指板表面のアーチの型になっており、この型をあてて形をチェックしながら指板用カンナで少しずつ削っていきます。
カンナでの大まかな形出しが終わった後は、サンドペーパーを使って仕上げます。その際も、写真右のようなサンドペーパー台を製作しました。指板表面のアーチの形になっており、間にサンドペーパーを挟んで使えば正しく成形されるという寸法です。
2004年12月22日(水) ナット製作
黒檀の小片を加工してナットを製作しました。サイズが小さいのでやり辛く、また、角が欠けないように注意が必要です。何とか出来上がり仮接着まで行いました。私は、ほぼ1日作業となってしまいました。(先生は20分で出来るとのことです。。。)
ちなみに、ナットは指板と一体になっているものでなく指板とは別です。私は、これまでずっと一体になっていると思っていました。。。
2004年12月24日(金) 本体への差込部分の角度出し
本体への差込部分の角度出しを行いました。正しい角度にしないと歪んで取り付けることになるので大変です(^^; 大まかにですがネックについては、本体へのセッティングの前段階までは終わったようです。次は、楽器ボディのエッジ仕上げに入る予定です。
2004年12月29日(水) エッジ処理
先日より楽器本体のエッジ処理に入りました。写真ではちょっと分かりづらいかと思いますが、サンドペーパーを使って楽器の端のエッジを丸めていきます。しかしコーナー部分は独特の形で難しい。このエッジ処理如何で楽器全体の雰囲気が驚くほど変わるとのことですし、最終的な仕上げ作業の一環ですから慎重にすすめていきたいと思います。
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